乱立するデータ経済圏 日本は最も慎重
人の行動が生み出すさまざまなデータを巡り、企業の間ではかつてない異業種連携が生まれる。一方、データを巡るルールや考え方の対立も目立ち始めており、世界に「データ経済圏」が乱立する可能性が出てきた。...
データ資源は21世紀の「新たな石油」といわれる。企業や国の競争力を高め、世界の経済成長の原動力となる。一方、膨大なデータを独占するIT(情報技術)企業への富と力の集中や、人工知能(AI)のデータ分析が人の行動を支配するリスクなど人類が初めて直面する問題も生んだ。
連載企画「データの世紀」とネット社会を巡る一連の調査報道は、大きな可能性と課題をともにはらむデータエコノミーの最前線を追いかけている。