ポケGO風ゲーム、日本で開発 米ナイアンティックが拠点
「ポケモンGO」や「イングレス」などスマートフォン(スマホ)の位置情報を利用したゲームでヒットを続けている米ナイアンティックが、日本における開発拠点「東京スタジオ」を開設した。東京スタジオの代表には、ポケモンGOの開発を主導した野村達雄氏が就任する。
東京スタジオは新しいゲームの開発を担当する。現時点で具体的の内容や方向性、発売時期などは決まっていないが、基本的にはナイアンティックが培ってきた位置情報や拡張現実(AR)技術を利用したものになる。野村氏は「ゲームというメディアを通じて、人を外に連れ出し、世の中に貢献したい」と話す。
東京に開発拠点を置く理由は大きく3つあるという。1つ目は、日本にはポケットモンスターのような、世界に通用するIP(知的財産)が多数あること。「東京ならば、こうしたIPの所有者との連携がしやすく、効率よく開発できる」(野村氏)。また、長年の歴史があり、「街の至る所に位置情報としておもしろいものがある」(同)。位置情報を生かしたゲームを作成するのに適した環境とみている。3つ目は優秀な人材が多数存在していることだ。
スタート時のメンバーは6名。野村氏自身をはじめ多くのメンバーはグーグル出身者で、グーグルマップの開発に携わってきた。年内には2倍程度の規模に増やしたいという。