今夏のゲリラ雷雨、大阪が最多130回 気象会社調査
気象情報会社ウェザーニューズ(東京)が、突発的で局地的な「ゲリラ雷雨」はこの夏、大阪府が全国で最も多い130回だったとの調査結果をまとめた。データが集まった8月7~28日の集計で、全国平均は約36回。
京都府67回(全国の順位6位)、兵庫県62回(7位)と近畿で多い所が目立った。同社は「8月後半に太平洋高気圧の中心が東・北日本に移ったため、西日本に湿った空気が流れ込み、京阪神は風が集まって雲が発達しやすかった」と分析した。
西日本の太平洋側は雨が多くても突発的でないケースもあり、高知県13回(39位)、宮崎県3回(46位)など。関東から東北にかけては、宮城県が全国最少の2回、千葉県19回(34位)など、高気圧の強い状態が続きゲリラ雷雨の少ない場所が多かった。
同社は、当日朝の時点で予想できなかった「ザーザー以上」の強い雷雨をゲリラ雷雨と定義。同社の携帯電話サイト利用者の通報などからカウントした。
またサイト利用者ら約6400人に今夏、熱中症になったかを尋ねたところ、「なった」が5%、「なりかけた」が33%と「熱中症予備軍」が3人に1人に達した。「熱中症になった」の最多は栃木県の13%、「なりかけた」最多は奈良県の52%。〔共同〕