ジャストシステム、名簿の全データ削除 ベネッセ顧客
ジャストシステムは11日、東京都福生市の名簿業者「文献社」から5月に入手した257万件強のデータ全てを削除すると発表した。データはベネッセコーポレーションのデータベースから持ち出され、複数の業者を経てジャストが入手。販売促進に利用していた。
ジャストは「ベネッセから流出した情報と認識して利用した事実はなく、流出した情報かどうかも確認できていない」と説明している。そのうえで、道義的責任から削除を決めたという。
文献社から得た顧客情報の使用は9日から中止している。ベネッセはジャストに対し、自社の顧客情報を使ってDM(ダイレクトメール)を作らないよう要求していた。
ベネッセは11日、全国の博物館や動物園で週末などに主催しているスタンプラリーやクイズラリーを中止すると明らかにした。顧客情報の収集に使っていたが、安全確保のため一時取りやめる。