水道管の28%が設置から40年超 水資源白書「対策必要」
国土交通省は1日までに、2012年版水資源白書を発表した。水道管総延長60万キロのうち28%に当たる17万キロが設置から40年を超えており、老朽化で破損し、断水や漏水、水質汚濁が起きるリスクが高まっているとし、対策の必要性を強調した。
水道管は耐震化も進んでおらず、基準を満たしているのは10年度で31%にとどまる。
一方、下水道管は43万キロのうち8万キロが、道路陥没が急増する目安の設置から30年を超えている。耐震化率は14%。
白書は、自治体の財政難などの理由から、古い水道管や下水道管をすべて更新することは困難で、補修により耐用年数をのばしていくことが重要だと指摘した。〔共同〕