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日経平均、「リーマン」後高値を上回る 円安加速で上値追い再開

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6日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発。上げ幅は300円に達し、2008年秋の「リーマン・ショック」後の終値ベースの高値である、2010年4月5日に付けた1万1339円30銭を上回った。日銀の白川方明総裁が前日5日、4月8日の任期満了前の3月19日に辞任すると表明。新総裁の体制に移行した後の日銀が、積極的な金融緩和を推進するとの見方から、外国為替市場で円相場が1ドル=93円台後半まで急落。これを受け、株式市場では円安加速による輸出企業の採算改善を見込んだ大量の買いが入っている。

ここ数日、円相場の下落や株式相場の上昇ペースがやや鈍りかけていたが、急速な円安進行を受けて投機資金などによる一方的な上値追いが再開した格好。個別では、前日に発表した2012年4~12月期連結決算米国会計基準)で、今期(13年3月期)の純利益を8600億円と従来予想(7800億円)から上方修正したトヨタが昨年来高値を更新した。円安による採算改善も背景といい、市場では「円安が加速したタイミングで、日本を代表する企業であるトヨタの収益改善が示されたことは、日本株の買い安心感をさらに強めた」(岩井コスモ証券の投資調査部の清水三津雄副部長)との指摘が出ている。

安倍晋三首相が掲げる強力な金融緩和によるデフレ脱却期待、円安進行を手掛かりに、当面は株高基調が続くとの見方は多い。「リーマン」後高値を上回ったことで、市場では目先の上値メドについて「『リーマン』直前の08年9月上旬に推移していた水準でもある、心理的節目の1万2000円が意識されそう」(清水氏)との声が聞かれる。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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