首相「偏った円高、深刻な悪影響」
野田佳彦首相は6日午前、来日中の国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事と首相官邸で会談した。首相は最近の円高傾向について「日本経済の実態を反映しない一方的に偏った円高進行で、景気マインドなどが深刻な悪影響を受けている」との懸念を示した。欧州債務危機に関しては「現在の世界経済にとって最も重要な課題だ」と指摘した。
ラガルド氏は日本が欧州債務危機への対応強化を目的にIMFに600億ドルを拠出したことについて謝意を表明。首相は「大きな役割を果たせて喜ばしい」と語った。