中国携帯大手、グーグル検索採用せず 新型端末で
【香港=吉田渉】中国の携帯電話大手、中国聯合網絡通信(チャイナユニコム)は、同社の新型携帯電話端末に米グーグルの検索機能を搭載しない方針を明らかにした。同社の陸益民総裁は香港で開いた記者会見で「我々は中国の法律を守る会社と協力する」と述べた。グーグルの中国本土の検索サービス停止を受け、影響は携帯端末にも及んできた。
チャイナユニコムはグーグルの携帯向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」を基にした携帯電話端末を米モトローラ、韓国サムスン電子と協力して開発、中国国内で販売する計画を進めてきた。グーグルが1月、中国に対して情報検閲の廃止を要請したことを受け、発売時期がずれ込んでいた。
陸総裁は「我々は幅広い企業との協力関係を希望する」と強調。そのうえで、中国政府との関係が悪化したグーグルとの協力関係を縮小する考えを示した。
グーグルの中国本土検索サービス停止を巡り、米中両国の間に緊張が広がっている。これまではビジネスに直接影響は出ていなかったが、同様の動きが広がる可能性もある。