ワクチン担当に河野規制改革相 首相、接種へ調整指示
菅義偉首相は18日夜、新型コロナウイルスのワクチン接種を円滑に進めるための担当閣僚を新たに置き、河野太郎規制改革相を充てると表明した。首相官邸で記者団に「ワクチンは感染対策の決め手だ。体制を強化し、全体の調整を河野氏に指示した」と述べた。
首相は米製薬大手ファイザー社のワクチンについて2月下旬までの接種開始をめざしている。「安全で有効なワクチンを届けられるよう全力で取り組んでいきたい」と語った。河野氏起用の理由では規制改革相として「問題を解決してきた手腕」を挙げた。
これに先立ち、首相は国会内で開いた自民党役員会で「ワクチン接種について改めて万全の体制をつくって臨みたい」と訴えた。政府は2021年前半までに国民全員分のワクチンを確保する目標を掲げる。
河野氏は18日夜、内閣府で記者団に「まずは現状を各省からヒアリングするところから始めたい」と話した。
その後、BS-TBS番組で自らの役割について「ワクチンをどのように動かして接種までもっていくか。各省にまたがるので調整する」と説明した。地方自治体などとの連携のほか「ワクチンを輸送することになれば流通業界や看護師らの手を借りないといけない」と強調した。
ワクチン接種は海外で先行している。河野氏は18日夜、都内で記者団に「どういう結果になっているのかを確認しながら、しっかり情報を出していきたい」と力説した。
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