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トランプ氏の控訴棄却 性的暴行認定の民事訴訟

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【ニューヨーク=共同】トランプ米次期大統領に約30年前に強姦されたとして米作家ジーン・キャロルさんが損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、ニューヨークの連邦高裁は30日、性的暴行と名誉毀損を認めて500万ドル(約7億8500万円)の支払いを命じた地裁判決を支持し、トランプ氏の控訴を棄却した。

これとは別の訴訟でトランプ氏はキャロルさんへの性的暴行を否定して名誉を傷つけたとして、2024年1月に8330万ドルの損害賠償を命じられており、控訴している。

今回の控訴審でトランプ氏側は地裁判事が事件と直接関係のない証人を認めたため、地裁での審理が不当だったと訴えたが、高裁は証明が不十分だと判断した。

キャロルさんは19年に回顧録などでトランプ氏に1995年秋から96年春ごろ、ニューヨークの高級百貨店の試着室で暴行されたと告白。トランプ氏は否定し、本を売るためにうそをついているなどと批判した。

連邦地裁の陪審は2023年5月、強姦の主張は退ける一方、性的暴行と名誉毀損を認定した。

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