ソニー系、「アニマックス」など売却 ノジマ子会社に
ソニーグループ傘下の映画会社、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPEJ)は19日、保有するアニメ専門チャンネル2社をノジマ子会社に売却すると発表した。売却金額は非公表で2024年4月1日の完了を見込む。ソニーGは成長分野と位置づけるアニメの海外配信に注力する。
SPEJが66%を出資する「アニマックスブロードキャスト・ジャパン」と、67%の株式を保有する「キッズステーション」を、ノジマ子会社でドラマ専門チャンネル運営のAXN(東京・渋谷)に売却する。
アニマックスは国内最大級のアニメ専門チャンネルで23年の視聴可能世帯数は約744万世帯とされる。一方でインターネットによる動画配信が普及する中、契約数は減少傾向にあった。
ソニーGは、世界で有料会員数が約1250万人を超えるアニメ配信プラットフォーム「クランチロール」を持つ。国内の専門チャンネルを売却し、アニメの海外配信に経営資源を傾ける。