長崎市の飲食店で昨年、女性3人の体を触ったとして長崎県迷惑行為等防止条例違反罪に問われた県内の40代男性に、長崎地裁が今年10月に無罪の判決を言い渡していたことが27日、分かった。「意図的に触ったと認定するには合理的な疑いが残る」と判断した。検察側は控訴せず確定した。
昨年1月29日午前2時半ごろ、20代女性3人の尻や太ももを触ったとして起訴されていた。求刑は罰金30万円だった。
太田寅彦裁判官は判決理由で、店の狭い通路を3人が通過する際、レジ付近に立っていた男性の左手が触れたことは認定。一方、目撃者がいない状況などから、意図せず触れた可能性を否定できないと結論付けた。判決は10月2日付。
長崎地検は「主張が入れられず残念」とコメントした。