まだ二回目ですが、チャパティがうまく膨らむようになったのでレシピをまとめます。
ちなみにチャパティもロティも「アタ(ATTA)という全粒粉を使った無発酵の薄いパン」であり、基本的に同じものであり、地域による呼び方の違いっぽいです。
ただ人によってはチャパティとロティが違うものであっても不思議ではないのがインド亜大陸料理の世界。ぜんざいとお汁粉みたいな。お好きな方でお呼びください。
一回目の試行錯誤はこちら
材料と配合
粉はインドの全粒粉、アタを使います。日本の全粒粉で作れるかは謎ですが、粒子が粗いものが多い傾向があるので、インドのを使うといいかと思います。そんなに高いものではないです。アンビカのアタを使いました。
配合は試行錯誤の結果(まだ二回しか作っていないけど)、こちらです。
アタ(Ambika/アンビカ):100g
水:75~80g
塩:0~2g(入れても入れなくても大丈夫)
粉の種類や乾燥状態、湿度、気温に合わせて微調整しましょう。
そんなこと言われても困ると思いますが。
塩を入れるとうっすら塩味になります。
うどんのように塩が必須という訳ではありません。
※別メーカーを使ったら、結構水分量と生地のネバリが違いました。
PADMAのアタに使われている小麦は、おそらくモチモチ感のある品種(小麦粉のもちもち感を阻害するアミロースという物質を作る3つのwaxy遺伝子のうち、おそらく一つが欠損したやや低アミロース小麦?)で、水は少なめがよさそうです。
アタ(PADMA/パドマ):100g
水:60~65g
塩:0~2g(入れても入れなくても大丈夫)
生地の作り方
粉と水を合わせます。製麺でいうところの「水回し」です。
ということで、以下はインド式ではなく蕎麦打ちで習った日本式です。
粉をザルでふるってボウルに入れたら(ダマをなくす)、水と塩を混ぜたものを全体にまんべんなく掛けます
すぐグルグルグルっと指を立てて(指先はボウルにつける)かき混ぜます。
なるべく固まらないように、粉をはじくようにバババっと。
この時点で捏ねずに、オカラのような状態を目指します。
インド式だといきなり捏ねているみたいなので、最終的によく捏ねてあれば大丈夫なのかな。
しばらくすると生地がねっとりしてきて、粒と粒がくっつきだしてきます。
そのままかき混ぜ続けます。
指にもボウルにも生地が残らないようにします。
だんだん塊になってきます。手にギリギリくっつかない絶妙な水分量です。
※粘りのあるタイプのアタだと上記のようにはなりません。以下のようになりました。
ここまできたら一塊にして、生地を細長くして、捏ねていきます。
先側から掌底で奥に押して、戻して、押してってやっていきます。
ここまで来たら90度回して、また押して戻してってやっていきます。
しっかり練ったら丸めます。
乾燥しないようにラップで包むなり、ボウルをかぶせるなりして、30分以上寝かせます。夏場は冷蔵庫でどうぞ。
生地を伸ばす
100gの粉だと4枚がちょうどいいので、生地を四等分します。一つ約44g。
打ち粉(アタ)をたっぷりして伸ばしましょう。
まず掌で丸く押します。
麺棒で直径20㎝弱まで丸く伸ばします。
厚さは1.5㎜前後になります。
丁寧に平らにしましょう。厚さにムラがあるときれいに膨らみません。
張り切ってこれ以上伸ばすと、鉄板のサイズ的に扱いにくいです。
これはチャパティ専用麺棒。慣れている道具でどうぞ。
チャパティパンで焼く
鋼鉄製のチャパティパンを用意します。買いましょう。
直径が約22.7cm、取っ手の長さが約20cm、鉄板の厚みが約3mmのものを使っています。まっ平ではなく、ちょっとカーブしているのがポイント。
チャパティパンをよく熱して、生地を乗せます。油は塗らなくて大丈夫。
焦げたり膨らむ前にひっくり返します。膨らみそうになったら丸めてちょっと濡らしたキッチンペーパーなどで抑えるといいような気がしますが、しなくても大丈夫。
両面をうっすら焼いたら、鉄板をどけて上だった面を下にして直火で焼きます。
コンロの上に金網を乗せてもOK。
(たぶん)生地に含まれる水蒸気で、プクーっと膨らみます。
楽しいですね。
膨らみきったらひっくり返しましょう。
はい、チャパティの出来上がり。
動画でどうぞ
試食しよう
このようにチャパティが作れるようになりました。
シンプルな道具でダイナミックな仕上がり、すごく楽しかったです。
そしておいしい。ただ薄い分だけ冷めやすいので、できるだけ焼き立てを食べるか、都度焼き直すか、保温容器に入れるか、レンチンするといいと思います。
冷えてもちょっとふくらみが残っています。
膨らむことで二層になり、ここに汁がしみこみます。
ギーをつけただけで香ばしくておいしい。
もちろんカレーをつけるともっとおいしい。
以上、満足しました。
ミールスのおかずと一緒に食べるのもいいですね。買ってください。
さらに詳しい膨らませるコツはこちらにまとめました。
おもしろかったです。
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