写真:肥後 球磨門
地図を見る大分県日田市天瀬(あまがせ)にある高塚愛宕地蔵尊は大分自動車道「天瀬高塚IC」を降りるとすぐ目の前にあります。
参道に入って見えるのが鐘堂で、多くの参拝者が鳴らす鐘の音が「ゴ〜ン ゴ〜ン」と絶え間なく鳴り響いています。まずここで、気を沈めて穏やかな気持ちで鐘をつきましょう。身が引き締まりお参りの準備が整います。
写真:肥後 球磨門
地図を見る鐘堂からさらに階段を上ると「焼香堂」があります。あたり一面を包む線香の煙は健康にご利益があるといわれ、多くの参拝者が身体に煙を受けています。もし身体で気になるところがあればここで立ち止まり煙を受けてはいかがでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見る高速道路のICを降りるといくつかの大きな駐車場が見えますが、そこに車を停めると参道の階段を上る必要があります。階段を上るのが苦手な方は車道の急坂を上ったところに設けられている第1駐車場か第2駐車場を利用することをおススメします。
写真:肥後 球磨門
地図を見る鐘堂の右横にあるのが樹齢1300年を超えると伝わるご神木の銀杏の木です。別名「乳銀杏」と呼ばれるご神木は乳のような突起がたくさんあるため子宝にご利益があり、乳の出をよくすると伝えられています。高塚愛宕地蔵尊は、奈良時代の僧「行基(ぎょうぎ)」が彫った一体の木像地蔵菩薩を祀るために、天暦6年(952年)地元の人々がこのご神木のそばに小さなお堂を建てた事に由来し、今日まで連綿とその信仰が続く由緒ある地蔵尊です。
参拝者の多くが鐘堂の鐘は突きますが、ほとんどの方はご神木に気づかず神殿へと進んでいきます。是非ここに立ち寄り手を合わせて本殿に参拝することをおススメします。
写真:肥後 球磨門
地図を見る高塚地蔵尊は病気平癒、学業成就、商売繁盛など諸事祈願成就にご利益があるとして沢山の参拝者が願いを叶えてもらおうと訪れます。願いをかなえるために参拝者が持参するのが願いを書いた紙や布です。それらが拝殿の両側や裏側に所狭しと貼られています。紙や布に自筆で一つの願い事を年齢の数だけ書いて奉納します。このとき住所と名前、年齢を書くことを忘れないようにしてください。
ただ願い事は十分に吟味しなければなりません。なぜなら一生に一度しか願い事を聞いてくれないといわれているからです。2つ、3つと願い事をすると効果がないので欲をださないようにしましょう。
写真:肥後 球磨門
地図を見る境内に迫る山の壁面には祈願成就された信者などから寄進された2000体を超える地蔵が整然と並びその光景に圧倒されます。無数のお地蔵さんを見ると、高塚地蔵尊が本当に絶大な祈願成就のご利益があるのだと感じるのではないでしょうか。
地蔵群の足下には一念洞(いちねんどう)と呼ばれる参拝トンネルが掘られています。天暦6年(952年)ご神木の側に小さなお堂が建てられてから1050年経った平成14年(2002年)に1050年祭記念事業として作られました。
洞内には奉納された地蔵が安置され、中央部に地蔵菩薩の化身と伝わる「閻魔大王」と六体の地蔵が奉られています。洞内に安置された地蔵は一定の規格で作られ奉納者の氏名が書かれています。この地蔵の安置期間は5年間で、期限が来る頃に新たな安置を募集しているので祈願成就したら奉納をしてはいかがでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見る一念洞を出た神殿の後ろに「お抱え地蔵」があります。抱え上げて祈願すればご利益がいただけるといわれ、沢山の参拝者が順番待ちに並ぶ大人気のお地蔵様です。お地蔵様を抱えたときに軽く感じたら願い事は叶い、重かったら信心深く更に地蔵尊にお参りしないと願い事は叶わないとか。
軽く感じたらいいですね。
写真:肥後 球磨門
地図を見る「お抱え地蔵」の他に境内にはご利益のある霊物があり、拝殿の裏には撫でてご利益を頂く「恵みの玉」 や、飲むとご利益のある「霊水」が湧き出ていています。「霊水」は持ち帰ることができるのでペットボトルなどを持参することをおススメします。
紙や布に書く願い事は一生に一度ですが、お抱え地蔵や恵み玉へのお願いは何度でもよさそうなので色々なお願いはこちらでするといいかもしれないですね。
由緒ある高塚地蔵尊は奈良時代から明治時代まで続いた神仏習合が残る地蔵尊で、入口には鳥居が立ち、境内には天照大神を祀る社があります。天照大神の社に並んで、ぼけ封じ観音菩薩や足手観音などを祀った社もあり沢山の「神様仏様」にお参りできるお勧めの霊場です。
鐘堂に「静かにて祈る心で打つ鐘は 神と佛に心通わす」と書かれています。神様と仏様に心が通う高塚愛宕地蔵尊に出かけてみませんか?
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(2025/1/10更新)
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