写真:竹内 あや
地図を見る群馬県富岡市にある富岡製糸場は、今や多くの観光客が訪れる世界文化遺産のひとつ。生糸の大量生産を可能にした“技術革新”と、それに伴う日本と世界との相互交流、世界における絹産業の発展に貢献したとして、2014年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
登録直後は観光客が連日列をなし、入場するのにもひと苦労でしたが、今は少し落ち着いて、じっくり見学するのには最適! さらに2017年3月には、実際に動いている様子が見学できるブリュナエンジン(復元機)も登場し、新たな見どころとなっています。
写真:竹内 あや
地図を見る敷地内には、当時の様子を物語る展示や資料、建造物が点在。繭から糸を取る作業が行われていた繰糸所、繭の貯蔵に使われていた東置繭所、工女たちの住居であった女工館など、建物のほとんどは明治初期の創業当初そのままの姿を残しています。実演や体験コーナーもあり、いかに製糸場が日本の近代化に貢献したのかが学べます。
製糸の技術のみならず、木の骨組みにレンガで壁を積み上げ、屋根は日本瓦で葺いた建物にも、日本と西洋の見事な融合が見受けられます。見どころが多い製糸場ですが、毎年春になると、さらに魅力がアップ。敷地内に植えられた約40本のソメイヨシノが咲き誇り、和洋折衷の建物に桜という見事な“融和”を生み出します。
桜の開花に合わせてライトアップも実施! 2018年の第1弾は〜4月8日(日)、第2弾は4月28日〜5月6日(日)で毎日18:00〜20:00、満開の桜に囲まれた赤レンガの建物が夕闇の中に幻想的に浮かび上がります。
期間中は製糸場売店も時間を延長して営業。普段は公開されていない重要文化財・首長館(別名「ブリュナ館」とも呼ばれる、フランス人指導者ポール・ブリュナ氏が家族と暮らしていたコロニアル様式の住居)の特別公開や紙芝居上演などのイベントも行われます(詳細は富岡市観光協会ホームページを参照)。このチャンスを見逃す手はありません。
写真:竹内 あや
地図を見る日中であれば、工女をイメージした袴に着替えて街歩きを楽しむことも! もちろん富岡製糸場内の見学も工女姿のままでOKだから、インスタ映えすること間違いありません。
袴は水曜日を除く毎日10:00〜16:00、富岡製糸場近くの治田呉服店でレンタルできます。着付け代込みで一式セットが3000円とお手頃なのも魅力的。男性用着物もあるので、カップルで明治時代へとタイムトリップしてみるのもいいかもしれません。
富岡製糸場以外にも、市内には桜鑑賞スポットが点在! 壮大な妙義山や歴史的な街並みに溶け合って、ほかとはひと味違った光景が楽しめるのも富岡ならではです。
“天空の社”とも呼ばれる妙義神社(写真)は、全国的にも珍しい黒漆塗り権現造りの荘厳な建造物が特徴で、春はしだれ桜の名所としても知られています。なかでも妙義山の主峰・白雲山の中腹へと続く石段の上にしだれかかる桜は見事。例年の見ごろは4月中旬で、老杉がうっそうとそびえる境内と江戸時代ならではの豪華装飾が美しい社殿、そこに淡いピンクが加わり、いっそう幻想的な光景を醸し出します。
写真:竹内 あや
地図を見るまた、日本三大「下り宮」(参道を下ったところに社殿がある珍しい造り)で知られる一ノ宮貫前神社(写真)も必見の花見スポット。毎年4月上旬になると、総門へと続く表参道は桜色のアーチへと変わります。神社から東へ車で約5分行ったところにある一峰公園も見逃せません。公園のある丘全体に約100本の桜が植わっており、見ごろを迎えると斜面一面が桜色の絨毯で覆われます。
さらに、妙義神社から車で約10分、下仁田町へと少し入った妙義山麓南面に広がる妙義山さくらの里は、その名の通り“桜の名所”。約47ヘクタールの広大な敷地に45種、5000本もの桜が咲き誇ります。こちらは富岡市内に比べ、開花時期は例年4月下旬〜5月上旬と遅咲き。ゴールデンウイークに足を延ばしてみるのもいいかもしれません。
住所:群馬県富岡市富岡1-1
電話番号:0274-67-0075
アクセス:上州富岡駅から徒歩約10分
※桜の見ごろは例年4月上旬〜中旬
2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:群馬県観光物産国際協会
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(2025/2/10更新)
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