吸血鬼ドラキュラの城?ルーマニア・ブラン城は美しき中世の城砦

吸血鬼ドラキュラの城?ルーマニア・ブラン城は美しき中世の城砦

更新日:2018/11/05 10:21

ドラキュラと聞けば吸血鬼を連想するほど、その名は知られていますが実在の人物がモデルです。彼の名はヴラド3世で、伯爵が住んでいたのはルーマニア。その居城といわれたのがブラン城なのです。

しかしながら実際にこの城に住んでいたということではなく、あくまでも吸血鬼という設定のお話。

城の歴史は古く、見どころと美しさを兼ね備えた名城として、また、ユニークなお土産品が豊富な少しも怖くない観光地なのです。

ブラン城には坂道を上って到着

ブラン城には坂道を上って到着
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ブラン城(ルーマニア語:Castelul Bran 英語:Bran Castle 別名:Mister Valentin’s house)はルーマニア南部のトランシルヴァニア地方、ブラショフ県南部の山中に位置する中世の名城です。

ブラン城に到着したら、入場券を購入します。この入場券は敷地内に入ったら終わりではなく、ブラン城の見学の際、入場口のゲートで機械を通しますので、取り出しやすいところに保管しておきましょう。

ところでルーマニアの通貨は、ルーマニア・レウとなります。ユーロやドルが使える場所もありますが、現地通貨を持っていると、ユーロやドルから更にルーマニア・レウに換算されてレートが悪化ということもありませんので、事前に円から直接ルーマニア・レウにしておくことをお勧めします。

ブラン城には坂道を上って到着
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雪のルーマニアはとても美しいものがあります。木々の葉が落ちて見通しが良くなり、お勧めなのですが注意点も。

ブラン城には坂道を上って行くことになりますので、冬場は滑ります。靴底のしっかりしたものを選び、また手すりを利用して下さい。

ブラン城には坂道を上って到着
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歴史は古く1377年にドイツ商人が、ワラキヤ平原からブラショフに入りこもうとするオスマン帝国軍を発見するため、高台で見通しの良いこの場所に築いたとされます。

岩場の上に建築されて見上げる形になることからも、実に堂々としていると言えるのではないでしょうか。

ドラキュラ伯爵とブラン城の美しき階段

ドラキュラ伯爵とブラン城の美しき階段
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吸血鬼のイメージが強いドラキャラ伯爵。どのような人物であり、なぜここに関係があるのでしょうか。そもそも吸血鬼はフィクションの世界。ブラム・ストーカーという小説家の「ドラキュラ」がきっかけです。

売れない小説家だった彼はこの作品が大当たりし一躍有名に。そしてドラキュラの名前も有名に。そのモデルとなったヴラド3世(Vlad III 1431年-1476年)が、フィクションのドラキュラ公なのです。

なぜヴラド3世が選ばれたのかは、彼は串刺し公と言われたほど残忍であったと記録があるからです。地域的に周辺諸国と複雑な関係がありましたが、捕らえた敵兵士を串刺しに。また地元の住民も同様に処刑したのです。

しかしながら当時は、敵や重罪を犯した者は死刑が当たり前。斬首が多かったのですが、ヴラド3世は君主としての威厳を明確にするため、処刑の中で最も厳しい串刺しを選んだと言われています。

彼に限らず、串刺しは行われていたことであり、そのことからもヴラド3世は、敵を撃退し地域の秩序を回復した名君という話もあるのです。

なお、城とヴラド3世の関係ですが、ヴラド3世は住んでいなかったというのが、今日の有力な説となります。では誰かとなれば、彼の祖父であるミルチャ老公(ヴラド1世)が住んでいたのです。

ドラキュラ伯爵とブラン城の美しき階段
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あまり大きくないブラン城では、あちらこちらに狭い階段があります。しかしそれこそが中世の雰囲気をそのまま残す美しさ。

ドラキュラ伯爵とブラン城の美しき階段
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また、城としては極めて珍しく、木製の階段も残されています。これは貴重なものですので、観光の際には足元にも意識を向けてみましょう。

美しき景観

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観光ルートに沿って歩いていると、中庭を見下ろす回廊を進むことになりますが、どこから見ても見事な観光地。

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美しきルーマニアの古城を楽しみましょう。

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また、城からの眺めも抜群で、まるで中世にタイムスリップしたような錯覚を起こすかも知れません。

寝室やリビング、窓も美しい

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ルーマニア国王であったフェルディナンド1世( Ferdinand I 1865年-1927年)が使用していた寝室が残されています。時代が感じられる調度品の数々。

寝室やリビング、窓も美しい
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リビングは、フェルディナンド1世とその家族が日常的に使っていた空間。子供のためのオモチャもあり、家族団らんの場所でした。

寝室やリビング、窓も美しい
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観光していると窓が多くあることに気付くでしょう。太陽光が入りこむと美しい十字架の光となり、十字架を嫌う吸血鬼ドラキュラとはまったく結びつくことはありません。

中庭に降りて散策、そしてお土産品

中庭に降りて散策、そしてお土産品
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建物の中の観光が終わり、そのままコースを歩いていると、中庭に出ることになります。

中庭に降りて散策、そしてお土産品
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今までは見下ろす形であった中庭から、今度は城を見上げる形になり、異なった景観が楽しめます。

中庭に降りて散策、そしてお土産品
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ブラン城の出口には階段がありますが、冬季や雨の日は滑りやすいので注意して下さい。

坂道を下って敷地を出たら、観光の記念にお土産品は如何でしょうか。寒い地方らしく帽子類が販売されています。他にもドラキュラをイメージしたオドロオドロシイものも数多くありますので、気に入ったものを見つけてみましょう。

なお、お土産品の他にもカフェや食べ物屋さんが多くあります。また変わったところではお化け屋敷もありますので、時間の許す限り、観光を楽しんで下さい。

最後に、ルーマニアには実際にヴラド3世が生まれた家、住んでいた場所があります。その他の観光を含め、ぜひ下記の関連MEMOをご覧下さい。

ルーマニア・ブラン城の基本情報

住所:Str. G-ral Traian Mosoiu, nr.24, Bran
電話:+40-4-0268-237-700
アクセス:ブラショフからブラン城のあるブランまでは、バスで30分程

2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/01/24 訪問

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