シマリとは? わかりやすく解説

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しまり【締(ま)り】

読み方:しまり

しまっていて緩みやあきのないこと。「ねじの—」

からだつき顔つきたるんだところがなく、引きしまっていること。「—のない口もと」

(「緊まり」とも書く)気持ち態度また、その場の状態や雰囲気などに緊張感があること。「—に欠け試合ぶり」

規律やけじめがあること。「—のある生活」

戸などが閉じられること。「戸の—が悪い」

むだな出費抑えること。倹約。「家計の—がいい」

しめくくり結着。「—をつける」

囲碁で、一隅二つの石で協力して地を囲うように打つこと。


シマリ

単独スミの石を補強するような手。例:コゲイマジマリ


シマリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/02 06:41 UTC 版)

シマリ囲碁用語のひとつで、隅にすでに打った石(小目目ハズシ高目など)の周辺に打ち、隅のを確保する手をいう。動詞としては「シマる」という言い方をする。下図黒1がシマリの一例である。


隅を自陣として効率よく確保すると共に、周辺への展開、相手への攻撃の拠点ともなるので、その価値は極めて高い。このため序盤の非常に早い時期に打たれることが普通である。シマリを妨害する手は「カカリ」といい、当然シマリ同様の価値を持つ。どちらかといえばシマリは守備の手、カカリは接触戦に持ち込む攻撃の手と見ることができる。

小目からのシマリ

「a」の小ゲイマジマリが最もよく打たれる。堅実に隅の地を10目程度確保し、ほとんど侵入のスキがない。「b」の一間ジマリは右辺に影響力が強いが、上辺に迫られると侵入の余地を残す。「c」の大ゲイマジマリは小ゲイマに比べて大きく地を確保できるが、やや侵入のスキがある。「d」の二間ジマリは中央を意識したシマリ方で、やや特殊な打ち方とされてきたが、人工知能がこのシマリを多用することから、プロ棋士の間でも使用例が増えている。

星からのシマリ

星からシマる場合には「a」の大ゲイマ、「b」の小ゲイマがよく打たれる。また「c」「d」は中央を意識したシマリ方である。

小目と異なり、星からは「a」「b」などにシマっても「e」の三々、「f」のツケなどで隅の地を荒らされる余地が残る(その代わり黒は中央に強い勢力を築くことができるので、白の立場で侵入の時期は慎重に選ぶ必要がある)。隅の地を完全に確保するなら、「a」「b」からさらに「g」あたりに一手加える必要がある。また、下図黒1のように隅の地を確保する手も「シマリ」と表現されることがある。

目ハズシからのシマリ

目ハズシからは「a」にシマるのが最も普通で、小目からの小ゲイマジマリと同型になる。「b」「c」への高いシマリは中央に働かせるシマり方で、隅には侵入の余地が残る。「d」はやや特殊なシマリだが、「e」または「f」へさらに一手かければ大きく隅を確保できる。「d」から「e」に三手かけるシマり方を「トーチカ」と称する。「f」へ直接シマる手も打たれており、大橋拓文はこの手を「タイガージマリ」と名づけている[1]

高目からのシマリ

高目からは「a」にシマることが多く、小目からの一間高ジマリと同型になる。「b」は中央に働かせたシマリ。

三々からのシマリ

三々からは一手で隅を確保しているため、シマリは他の着点に比べてさほどに急がない。シマるなら「a」「b」「c」あたりに展開する。

シマリを省略する

江戸時代までは隅の着点は小目が中心であり、まずシマって隅を確保、その後で辺へ展開するという手順が正統とされていた。しかし昭和に入って呉清源木谷實らにより、隅を星・三々などによって一手で済ませ、足早に辺を占拠するスタイルが案出された(新布石)。三連星などがこのスタイルの代表的な布石である。

小目からはシマリを打ってから辺へ展開するのが常識であったが、1970年代からは「中国流」布石が登場し、シマリを省いて辺へ回り、カカリを迎え撃って戦うという手法が編み出された。この影響からミニ中国流小林流など、シマリを打たずに辺へ先着するスタイルが次々登場している。また近年では互いにシマリ合うよりも、カカリを優先して積極的に戦いに持ち込むケースが多くなっている。もちろん現在でもシマリの価値が高いことは変わりがないが、その優先順位については考え方が変化してきている。

参考図書

  • 石田芳夫『シマリの技法―最強囲碁塾』河出書房新社

出典

  1. ^ 「囲碁AI時代の新布石法」大橋拓文著 マイナビ刊(2017)

シマリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/01 14:25 UTC 版)

大目ハズシ」の記事における「シマリ」の解説

aへのシマリが最も一般的であり、小目からの大ゲイマジマリ同形になる。 勢力志向する場合b、c、dなどのシマリも考えられる。eにシマれば星からの小ゲイマジマリ同型

※この「シマリ」の解説は、「大目ハズシ」の解説の一部です。
「シマリ」を含む「大目ハズシ」の記事については、「大目ハズシ」の概要を参照ください。

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