大気圏再突入とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > ビジネス > 新語時事用語辞典 > 大気圏再突入の意味・解説 

大気圏再突入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/31 18:51 UTC 版)

スペースシャトルの再突入時における機体表面温度のシミュレーション画像

大気圏再突入(たいきけんさいとつにゅう、英語: atmospheric re-entry)とは、宇宙船大陸間弾道ミサイルなどの地球に由来する物体が、一度地球の大気圏から脱出して宇宙空間に出てから再度大気圏に進入すること。単に再突入(さいとつにゅう、英語: re-entry)ともいう。

一度大気圏再突入を開始すると中断ややり直しが極めて難しく、また、再突入する物体表面には、超高温・高圧が発生する最も危険なフェーズのひとつであるため、その前後の軌道離脱や着陸終了までを含めた一連のフェーズを指して呼ぶこともある。例としてスペースシャトルでは約30,000km/hで大気圏再突入を開始し、1,500℃以上に加熱される。

この用語は地上から打ち上げた宇宙機物体の「帰還」に限って用いる[1]。類似概念として大気圏突入(たいきけんとつにゅう、: atmospheric entry)という言葉があり、隕石など外来のものを含む物体が、大気圏を通過することを表す場合に用いる。

歴史

この技術は、ロケット弾道ミサイルの開発とともに発達した。冷戦初期において、宇宙開発競争・弾道ミサイル開発競争がアメリカ合衆国ソビエト連邦を中心に行われていた。特に、大陸間弾道ミサイルの開発において、発射から着弾に至るまでの経路で、大気圏再突入が避けて通れない問題であり、必須の技術であった。

有人宇宙船の開発でも同様で、1920年代には、すでにロバート・ゴダードが、熱遮蔽の必要性を指摘していた。1940年代にロケットエンジンが開発された頃には、音速以上の超高速で移動する物体が高温に加熱される事象が研究されており、更に高温が発生すると予想されていた。

大気圏再突入時に発生する現象

物体が大気圏に突入する際には、熱の壁による空力加熱断熱圧縮)が発生し[2]、例えば標準大気でマッハ3の突入速度の場合、理論値でよどみ点温度は350 を超える(空気との摩擦により温度が上昇するというのは誤り)。適切な軌道離脱タイミングと機体の角度(進入角度とはいわない)が必須の条件である。タイミングがわずかでもずれると着陸地点が大幅に変わる。また、「機体角度が浅いと大気に弾かれる」というのは間違った解釈であり、実際は「十分に減速できず、大気圏を突き抜けて再度宇宙空間に出る」というのが正しい。

スペースシャトルの場合は、進行方向に対し斜めの姿勢をとるなどして大気で揚力を発生させて「滑空」することで速度や高度を調整し、最高温度の上昇を防ぐと同時に、宇宙飛行士にかかる減速加速度を軽減していた。カプセル型の場合には遮熱シールドを用いる。

加熱

流れ星が明るく光ることと同様に、宇宙船も明るく発光する。これは機体が数千度にもなる高温に加熱されるためであるが、空気との摩擦熱を原因とする説明は誤りであり、熱源のほとんどは宇宙船前方の空気が断熱圧縮されることによる。その高温から周辺の気体は原子、イオン、プラズマの状態になっており、[3]電波通信では強い障害となる。

超音速で移動する物体の前方においては、気体が物体によって横に押しのけられることが間に合わずに前方に圧縮される。これは音速域から生じる現象であり、例としてコンコルドでは音速飛行時の機首温度はおよそ 120℃とされていた。

宇宙空間に漂っている物体は第一宇宙速度である7.9 km/s(28,400 km/h、マッハ23)以上の対地速度であり、ほとんどが人為的に減速されることなく地球の大気圏に突入するため、数千℃の高温に晒される[注 1]

例としてスペースシャトルにおいては、再突入開始時の速度はおよそマッハ25(30,000 km/h)であり、はやぶさ2の帰還カプセルのケースでは12 km/s(43,200 km/h)で大気圏に突入し、周辺温度は 1万℃、カプセル表面では 3,000℃程度だったと推定されている。

通信

スペースシャトルの再突入プロファイル

アポロ宇宙船の頃から、初期のスペースシャトルにおいても、宇宙船がプラズマに囲まれている間は、地上との無線通信が不可能となっていた。データ中継衛星の整備後は、スペースシャトルでも、プラズマの希薄な機体上方のアンテナを使って、静止軌道データ中継衛星を介した無線での通信が可能となった。 また、2020年代に入ると低軌道に通信衛星コンステレーションスターリンクが整備されたことで、テレメトリデータや音声データだけでなく映像データの送信も可能となり、SpaceX社はスターシップが再突入時にプラズマに包まれる様子を生中継するなどした。[1]

熱防御技術

大きく分けて使い捨てのアブレータと再使用可能な金属・セラミックの2種類が存在する。

更に冷却方法として受動的な冷却(アブレーション冷却、放射冷却)、能動的な冷却(再生冷却フィルム冷却)に分けられるが、後者は実用化されていない。

アブレータ

アブレータはガラス繊維強化プラスチック炭素繊維強化プラスチックで出来ていて、熱分解で吸熱反応が生じるほか、ガスが生じこれが空気との間に入り盾となることで機体を防御する。[4]

その仕組み上使い捨てになる。ソユーズ宇宙船を初めカプセル型の再突入体の底部、側面に用いられる。

金属

カプセル型の宇宙船の側面、あるいはアブレータなどの耐熱シールドの裏側に使用される。

頑丈だが、重く、耐熱温度は限られる。

マーキュリー宇宙船ではチタンの外皮が使われた。[5]弾道飛行のマーキュリーレッドストーン3号4号では底部にもアブレータではなく金属ベリリウムが使われた。

ジェミニ宇宙船ではチタン、外皮にはベリリウムとニッケル合金が使われた。[6]

ESAの実験機EXPERTにも耐熱合金が使用された。[7]

セラミック

軽量で、高い耐熱性を持つ一方、脆く信頼性には難がある。

スペースシャトルに使用された。スターシップにも用いられている。

セラミック繊維

軌道上で膨張するLOFTID

脆いセラミックでも、細いセラミック繊維にすることで割れを防ぐことができる。軽量で、断熱性にも優れる。ただし形状の保持は難しい。

スターシップではセラミックタイルの裏側に施工されている。[8]

柔軟であることは膨張式耐熱シールドにとっては長所である。2022年11月10日再突入に成功したNASA LOFTIDは[9]、 7 つの膨張可能なトーラスで形成されており、片面には柔軟な炭化ケイ素の黒いセラミック織物[10][11] が熱保護層が用いられている。[12]

着陸・着水技術

このように超高温、高圧に晒されるため、滑空制御するための構造や、減速するためのエンジン等を搭載したまま突入を行うことが困難である。また、車輪のような着陸機構にも大きな制限がなされる。

ほとんどの物体は空気抵抗で減速し、地上に接近するとパラシュートなどで、さらに飛行速度を落とし、着陸あるいは着水する。太平洋大西洋に接しているアメリカ合衆国では、主にアポロ宇宙船やマーキュリー宇宙船に見られるように着水を行い、接している海がほとんど北極海というロシア(及びソ連)では、ソユーズで見られるように、地表近くで逆噴射ロケットで大きく減速して着陸している。なお、ユーリイ・ガガーリンの乗ったボストークは逆噴射ロケットを持たず、パラシュートで減速後、戦闘機のように乗員を座席ごと船外へ射出していた。

事故

死亡事故

その他のトラブル事例としては、耐熱パネルが外れかかったため逆推進ロケットを分離せずに突入(後にセンサーの誤報と分かった)(マーキュリー6号)、逆推進システムがカプセルから分離しないまま突入(ボストーク1号ソユーズ5号)、逆噴射に失敗(ソユーズTM-5)、予定外の場所に着地(平原のはずが森や湖)などのトラブルがある。

サターンVの残骸

1973年5月14日に宇宙ステーション・スカイラブ1号の打ち上げに使用したサターンVの残骸(先端部もしくはエンジンの一部)が1975年1月11日ジブラルタル西方約1,600 kmの大西洋上に落下。地上に落下した宇宙浮遊物としては当時最大規模となった。北米防空指令部は残骸の落下を直前まで追跡していたが、突入角度が浅かったため大気に跳ね返されるように軌道が変化して見失った。残骸の最後一周はロサンゼルスシカゴなど人口密集地の上空を飛行したため大惨事となる可能性もあった[13]

人工衛星

低軌道人工衛星などで、制御が可能で、回収の必要がないものやできないもの(例:ミールプログレス補給船など)は、役目を終えるとスペースデブリの発生源にならないように大気圏再突入が行われる。デオービット(英語:deorbit)ともいう。この場合は故意に突入角度を深く取り、地表に落下する前に燃え尽きるようにすること、たとえ破片が残っても海などへ落下させることなどが求められる。なお、地球の低周回軌道上の制御を失った衛星やロケットの上段も、いずれは高度を失い大気圏へと入り、空気抵抗により地上へ落下するが、この場合はどこに落ちるかは分からない。

静止軌道投入に失敗した通信衛星で、制御突入させた例としては、2002年12月のAstra-1Kと、2012年3月のExpress-AM4がある。

落下物による人的被害を防ぐため、NASAのガイドラインでは落下範囲が8 m2(統計的に人的被害が出る確率が1/10000)以上になるものについては制御落下を行うことが推奨されている。制御落下計画は以下の2点を満たさなければならない。

  • 落下するデブリはアメリカ領空より25海里以上、他国の領土より200海里以上離れていなければならない。
  • 船および航空機の航路を管理する所管行政庁、所轄機関へ連絡がなされなければならない。

その際、衛星は中間圏(高度80 km)に突入した時点で急速に破壊が始まり速度低下するが、落下物がどこに落ちるかは形状、材質により異なってくる。

具体的にはアルミニウムよりは耐熱性の高いチタンの方が地表に落下する可能性が高い。また、中が空洞の燃料タンクは衛星の破壊が始まった地点から数百キロ程度の地点に落ちるが、リアクションホイールは千キロ以上離れたところに落ちることもある。

上記の通り衛星の破壊が始まる地点は、衛星が中間圏に突入した地点となるため、その際の軌道は円軌道の半径を次第に狭めるのではなく、マヌーバによって楕円軌道に変化させ、その近地点(ペリジー)を落下予定地点に合わせることで行う。

無人宇宙探査機

再突入によって分解・焼失する「はやぶさ」。右下に離れて見える光点がカプセル。

月軌道以遠から帰還し大気圏に再突入した無人宇宙機の初の事例は、2004年9月ジェネシスであり、その後は、2006年1月スターダスト(いずれもサンプルリターン用カプセルのみ)、2010年6月はやぶさ(はやぶさ本体およびサンプルリターン用カプセル)がある。

月軌道も含めれば19701976年に行なわれたルナ計画のサンプルリターン機(16・20・24号)も挙げられる。また着陸機でないものも含めると、嫦娥5号T1も月周回後に地球に帰還している。さらに、大気圏(地球の大気を参照)や再突入の定義にもよるが、はやぶさと同じ MUSESシリーズの元祖ひてん1991年に月以遠の軌道から上空 120 km の地球大気[14][注 2]空力ブレーキを成功させ、軌道変更に成功している。

これらはいずれも高速度で行っている点が特徴である。地球重力圏の限界や月軌道から突入した探査機で11 km/s程度、惑星軌道から帰還したはやぶさ[2]とスターダストは12 km/sを超える再突入速度を記録している。

他の天体への大気圏突入

NASAでは傘状の膨張型大気圏再突入実験装置(IRVE)[15]を開発中である[16]。これを将来の火星木星、そして土星などの探査機に搭載する予定である。

弾道ミサイル

米国のICBM LGM-118A ピースキーパーの発射実験によりクェゼリン環礁に落下する再突入体。複数の弾頭が複数の目標を攻撃可能なMIRVによるもの

弾道ミサイルでは、弾頭(主に核弾頭)は先の尖った円錐状の耐熱カプセルである再突入体 (re-entry vehicle、RV) に搭載される。実施時の速度はIRBMでも秒速2 km程度、ICBMであれば秒速約7 km程度になるので、着弾までにRVの大部分が損耗し半球状になってしまう。なお、日本が耐熱タイル技術の開発に消極的だったのは、核ミサイル保有の疑いを減らすためであったといわれている。

各国

日本

日本が実施したものとして、以下の物がある。

  • はやぶさ2 - 2014年12月3日打上。2020年12月6日に試料回収カプセル再突入・回収成功。

任務の最後に制御落下[注 4]させた物には、以下の物がある[注 5]。落下地点は南太平洋上

  • 宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)
    • HTV技術実証機- 2009年(平成21年)9月11日打上、11月2日に落下
    • 宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機 (HTV2)- 2011年(平成23年)1月22日打ち上げ、3月30日に落下
    • 宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機 (HTV3)- 2012年(平成24年)7月21日打ち上げ、9月14日に落下
      • 「こうのとり」3号機には日本の再突入データ収集装置i-Ballが搭載されており、データを収集後に海面上からデータを送信し水没
    • 4号機以降の機体でも基本的に制御落下による焼却処理が行われている。
  • H-IIBロケットの第2段部分
    • 2号機の第2段部分- 2011年(平成23年)1月22日打ち上げ、同日落下
    • 3号機の第2段部分- 2012年(平成24年)7月21日打ち上げ、同日落下
    • 4号機以降の機体でも基本的に制御落下による焼却処理が行われている。

他にも、寿命が尽きた後に空気抵抗で高度が低くなり再突入した衛星は数多くあるが、ここでは省略する。 なお、意図的に再突入を早めることを予定していた衛星には以下の物がある。

  • かがやき (人工衛星) - 2008年(平成20年)1月23日打上。ミッション終了後にセイルを展開して空気抵抗で落下させる予定だったが、通信が確立せず実質的に失敗。
  • EGG - 東大などが開発し、国際宇宙ステーションから放出された。傘を開いて希薄大気の抵抗で減速し、2017年5月15日に大気圏再突入・焼却処分に成功。将来的には落下地域を制御したうえで燃え尽きない設計での試料回収などを意図している[19]

また、弾道飛行で高度100 km以上に達する日本の観測ロケットの中にも、パラシュート降下で回収されるものがある。

このほか日本で回収が行われている再突入体の例としては、高度100 km以上で切り離されたペイロードフェアリングも挙げられるが、船舶航行上の安全が目的とされており、ここでは割愛する。

フィクションにおける大気圏再突入

アポロ13号事故の史実を元にした映画『アポロ13』や、映画『スペースキャンプ』、野尻抱介の小説『ロケットガール』シリーズなど、宇宙旅行あるいは宇宙開発が関係するフィクションでも、スリリングな場面として描かれることが多い。

川端裕人の小説『夏のロケット』や映画『明日があるさ THE MOVIE』では、民間人による宇宙船の打ち上げが扱われているが、これらの中でも耐熱対策は重要なウェイトを占めている。

レイ・ブラッドベリの短編小説『万華鏡』では、事故により宇宙服ひとつで投げ出された宇宙飛行士がそのまま燃え尽きる。その場面は石ノ森章太郎の漫画『サイボーグ009』などでもオマージュされている。

宮下あきらの漫画『魁!!男塾』では、宇宙空間に飛ばされた塾長の江田島平八が、自らの体を宇宙船に紐でくくりつけ、宇宙服と酸素ボンベだけで地球に帰還するという離れ業をやってのけている。

映画『007 ムーンレイカー』、テレビドラマ『謎の円盤UFO』、アニメ『機動戦士ガンダム』や以後の作品群など、宇宙戦争を題材にしたフィクションでも大気圏突入寸前/突入中に実施される戦闘の描写は多く、戦闘の影響で突入軌道がずれて予定外の場所に降りてしまったり、大気圏突入の能力を持たない兵器や艦艇が地球に落下して燃え尽きるシーンなどが見られる(例、機動戦士ガンダムでのクラウン搭乗ザク)。

脚注

注釈

  1. ^ 静止軌道の物体もおよそ 3.1 km/s で移動しており、地球に帰還(廃棄)する場合には軌道を変更し、到達するころには引力によってさらに加速されることになる。
  2. ^ 上空 120 km はNASAによる大気圏の定義に該当する。
  3. ^ 上空80 kmは、アメリカ空軍の定義における宇宙に該当する。
  4. ^ 軌道上で逆噴射をし、定められた地点に落下させること。この軌道制御も同様の技術がいる。
  5. ^ なお、対象に月面を含めればひてんかぐやも制御落下させている。

出典

  1. ^ 柴田実 (2003年2月1日). “「再」はふたたびか”. ことばウラ・オモテ. NHK放送文化研究所. 2021年5月9日閲覧。
  2. ^ a b JAXA. “「はやぶさ」とは 再突入カプセルと空力加熱”. 2016年1月31日閲覧。
  3. ^ 地球の大気圏に突入した宇宙船は、たいへん厳しい熱に曝されます。この熱はどうして発生するのでしょうか | JAXA 有人宇宙技術部門”. humans-in-space.jaxa.jp. 2024年3月18日閲覧。
  4. ^ 1万℃の高熱から貴重なサンプルを守れ!~再突入カプセルの仕組み【前編】~”. MONOist. 2025年1月4日閲覧。
  5. ^ This study of Reentry Vehicle”. www.faa.gov. FAA. 2025年1月4日閲覧。
  6. ^ This study of Reentry Vehicle”. www.faa.gov. FAA. 2025年1月4日閲覧。
  7. ^ European Directions for Hypersonic Thermal Protection Systems and Hot Structures”. 2024年3月29日閲覧。
  8. ^ 【SpaceX】特集 冬コミスペシャル:Starship/Superheavyとは|まきブログ Makkiblog”. まきブログ Makkiblog (2021年12月25日). 2025年1月4日閲覧。
  9. ^ NASAが膨張式熱シールド試験成功、有人火星探査への「大きな一歩」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)”. forbesjapan.com. 2025年1月4日閲覧。
  10. ^ NASA Inflatable Heat Shield Finds Strength in Flexibility”. NASA (25 October 2022). 2023年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ2025年2月1日閲覧。
  11. ^ LOFTID cutaway
  12. ^ LOFTID factsheet
  13. ^ サターンの燃え殻 大西洋上に落下『中国新聞』昭和50年1月13日朝刊15面
  14. ^ 空と宇宙の境目はどこですか?”. ファン!ファン!JAXA!. 2024年2月19日閲覧。 “NASAではスペースシャトルが地球帰還時に高度を下げてきて高度120kmに達すると大気圏再突入(Entry Interface: EI)と呼んでいます。これは、大気による機体の加熱が始まるあたりです。”
  15. ^ 膨張型大気圏再突入実験装置(IRVE)NASA
  16. ^ '新型の大気圏再突入実験装置を打ち上げ'(sorae.jp)
  17. ^ 「こうのとり」7号機(HTV7)ミッション”. ISAS/JAXA (2018年11月11日). 2018年11月12日閲覧。
  18. ^ 塚本直樹 (2019年6月14日). “MOMO4号機は宇宙で紙飛行機を飛ばす クラウドファンディング開始”. sorae.jp. https://sorae.info/030201/2019_06_14_momo4.html 2019年6月17日閲覧。 
  19. ^ 「傘」開き大気圏突入=小型衛星の実験成功-東大など”. 時事通信 (2017年6月23日). 2017年6月24日閲覧。[リンク切れ]

関連項目


大気圏再突入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/07 08:24 UTC 版)

スカイラブ計画」の記事における「大気圏再突入」の解説

スカイラブ落下国際的なメディア関心事となり、Tシャツ帽子売られ落下時間や場所が賭け対象となり、毎晩ニュース番組取り上げられた。サンフランシスコ・エグザミナー紙は同社オフィス最初にスカイラブ破片持ってきた者に1万ドル賞金を出すと申し出ライバル社のサンフランシスコ・クロニクルは同紙の購読者で身体財産損害負った者に20ドルを出すと言ったNASAラブ破片人体に当たる確率152分の1で、それを世界の人口40億人 (当時) で掛けると、誰か特定の人間直撃する確率は6,000分の1であると試算した人口10万人以上の都市落下する確率7分の1で、残骸落ちた国や、あるいは救助求める者のところに向かわせるための特別チーム待機した私たちは、スカイラブはこの地球上のどこかにあるものと推測しますスカイラブ管制官チャールス・S・ハーラン (Charles S Harlan) 再突入数時間前、地上管制人口密集地帯落下する危険性最小限抑えるべくスカイラブ姿勢調整した管制再突入1979年7月11日16:37 (UTC) ごろ、ケープタウン南南西1,300キロメートル開始するよう狙い定め:371空軍突入状況監視できるよう極秘追跡システムからのデータ提供した。だがNASA計算に4%のミスがあったため、分解予想したほど早く始まらず、残骸西オーストラリア州パース南西落下した:371発見された場所はエスペランスとローリンナ (Rawlinna) の中間で、南緯31度から34度、東経122度から126度、バラドニア (Balladonia) の周辺半径130から150キロメートル地点であった住民航空機パイロット大きな残骸大気圏内で分解したとき、色とりどりの花火のような数十もの光跡が空を横切るのを目撃した地方公共団体のシュライン・オブ・エスペランス (Shrine of Esperance) は、NASA対し冗談400ドル罰金科した。この罰金30年払われることはなかったが、2009年4月アメリカ路側放送司会者スコット・バーレイ (Scott Barley) が彼の朝の番組視聴者から寄付募りNASA代理として支払われた。 17歳のスタン・ソーントン (Stan Thornton) はエスペランス彼の自宅24個の破片発見しフィラデルフィアのあるビジネスマンスタン彼の両親およびガールフレンドを、エグザミナー紙の賞金受け取サンフランシスコまで飛行機送り届けた:3711979年度ミス・ユニバースは、主催者にとっては全くの偶然だったが、この数日後7月20日パース開催されることになっており、大会当日には大きな残骸ステージの上展示された。破片分析した結果スカイラブ予想よりもはるかに低い上空10マイル達するまで分解していなかったことが判明したスカイラブの後、NASAスペースシャトル宇宙運ばれ地球回収される再使用型の軌道作業スペースラブ傾注することになったアメリカ次期宇宙ステーション計画フリーダム1993年国際宇宙ステーション計画統合され1998年建設開始された。シャトル・ミール計画別に進行しアメリカ出資により1990年代スペクトルプリローダミール・ドッキングモジュール各区画が建設された。

※この「大気圏再突入」の解説は、「スカイラブ計画」の解説の一部です。
「大気圏再突入」を含む「スカイラブ計画」の記事については、「スカイラブ計画」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「大気圏再突入」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「大気圏再突入」の関連用語

大気圏再突入のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



大気圏再突入のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
新語時事用語辞典新語時事用語辞典
Copyright © 2025 新語時事用語辞典 All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの大気圏再突入 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのスカイラブ計画 (改訂履歴)、はやぶさ (探査機) (改訂履歴)、UARS (改訂履歴)、マーキュリー・アトラス6号 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS