州会議事堂
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「ワシントン州会議事堂」の記事における「州会議事堂」の解説
ワシントン州議会の本会議場(上: 上院, 下: 下院) 州会議事堂にはワシントン州議会の上下両院の議場の他、州知事室など、州民の投票により選出された者の事務室がいくつか置かれている。庁舎は上から見ると長方形をしており、レンガおよびコンクリート造、外装は州内のウィルケストンで採掘されたライムストーンで覆われている。高さはドームの頂上まで87.5mで、オリンピア市内で最も高い建物であると共に、自立組積造ドームとしては全米で最も高く、世界でもバチカンのサン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセント・ポール大聖堂、ムンバイのグローバル・ビパサーナ・パゴダ、フィレンツェのドゥオーモに次いで5番目に高いものである。このドームの頂部には照明と避雷針が備えられ、また周りにはサンドストーン造の小ドーム4つが造られている。床および内装の壁面は主にアラスカ州産の大理石で覆われている。また、内装にはベルギー産、フランス産、ドイツ産、イタリア産の大理石も用いられている。 庁舎は4階建てで、南出入口から入った1階には、ビジターサービスなどの事務所が置かれている。2階の正面玄関内側には、見学ツアーの参加者を出迎えるデスクが置かれ、その奥にはロタンダがある。また、2階北東角には州知事室、南東角には州副知事室、北西角には州務長官室、南西角には州出納役室がそれぞれ置かれている。3階には西側に州下院本会議場、東側に州上院本会議場、南側に応接室が置かれている。上下両院の本会議場は4階に吹き抜けとなっており、それぞれその南北両側に傍聴席が設けられている。北側ファサードの正面玄関は、8本のコリント式の柱に支えられたポルチコの中にある。南側にも同様のポルチコがあるが、こちらは1階南出入口の車寄せの屋根になっている。また、庁舎内にはワシントン州が連邦42番目の州となったことにちなむものがいくつかある。例えば、正面玄関に通ずる御影石造の階段は42段である。また、応接室の西側壁には、直後にアイダホ州が連邦43番目の州に昇格したために正式に国旗になることはなかったものの、星の数が42個の星条旗が飾られている。 ロタンダの照明およびローマ式発炎筒は全て、ティファニー社創業者の息子で、ガラス工芸家であるルイス・カムフォート・ティファニーによって制作された。これらはこの議事堂が誇る世界最大のティファニー・ブロンズ・コレクションを成しており、また、1933年にルイス・カムフォート・ティファニーが死去する前の最後の大作となった。ロタンダのシャンデリアはフォルクスワーゲンのビートルがすっぽり入る大きさで、202個の電球が取り付けられており、高さ7.6m、重さは4,500kgあり、長さ30.8mの鎖で床上15.2mに吊り下げられている。
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州会議事堂
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「ノースダコタ州会議事堂」の記事における「州会議事堂」の解説
州会議事堂庁舎は19階建て、高さ73.8mのアール・デコ様式の高層ビルで、庁舎下層階の西側には楕円形の立法ウィング、また東側には4階建ての司法ウィング(後述)がついている。シカゴの著名な建築事務所であったホラバード・アンド・ルートがそのほとんどを設計したものの、地元ノースダコタ州からも、グランドフォークスのジョセフ・ベル・デレマー、およびファーゴのW・F・カークといった建築家が設計に加わった。この庁舎はノースダコタ州で最も高い建物であり、「プレーリーの摩天楼」と呼ばれている。 この庁舎内には州知事室、および州政府各局の執務室が入っている。立法ウィングの2階には、その北側半円にノースダコタ州議会上院の、また南側半円に下院の本会議場がそれぞれ置かれている。上下両院の本会議場はともに3階まで吹き抜けになっており、3階にはそれぞれの傍聴席が設けられている。司法ウィングはその名が示す通り、州政府の司法機関である州最高裁判所が入っている。庁舎最上階、19階は展望台になっており、好天に恵まれれば30-35マイル(48-56km)先まで見渡すことができる。 庁舎南側の正面階段下はトンネルになっており、1階出入口、および車寄せが設けられている。このトンネル内には2001年まで一般車両の進入ができたが、9月11日の同時多発テロ事件を受けて、安全対策の一環として一般車両の進入が禁止され、以後は歩行者しか通れなくなった。その後、2016年に起きたダコタ・アクセス・パイプライン反対派のデモを受けて、さらに安全対策が強化され、翌2017年5月1日からは、一般来庁者用の出入り口はトンネル内の1階南側出入口のみに限定された。この正面階段の近くには、1988年にジョージ・H・W・ブッシュがノースダコタ州会議事堂を訪れた際に、翌1989年の州創設100周年記念として贈ったアメリカニレが植えられている。 1940年代中盤から、クリスマスの時期には、議事堂庁舎の窓の灯りでクリスマスツリーが描かれるようになった。また、1970年代中盤から、大晦日には、議事堂庁舎の窓の灯りで、庁舎の南側と北側、上部に新しい年の上2桁が、また下部に下2桁がそれぞれ示されるようになった。1980年代以降は、東側と西側も加わり、4面全部に示されるようになった。 議事堂庁舎はツアーとして一般に限定公開されている。ツアーはメモリアル・デーからレイバー・デーまでの夏季には毎日(日曜日は午後のみ)、それ以外の期間には平日に行われる。安全上の理由から、前述の通りツアー参加者の出入口は1階南側トンネル内のみに限定され、また週末にはツアー出発時刻の10分前になるまでは施錠されている。また、ツアー参加中は常にグループと行動を共にすること、および次のツアーが始まる前には退館することが要求されている。
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