巨乳の誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 09:58 UTC 版)
安田理央は、1983年頃から『BACHELOR』誌で「巨乳」という表現が使われたことが、この言葉が世に広がる発端となったのは間違いないとしている。この言葉自体は、『平凡パンチ』1967年8月28日号において、ジェーン・マンスフィールドの胸を表現する際に使われている。 1985年6月に日本で劇場公開されたアメリカの成人映画『Raw Talent』(1984年製作、監督:ラリー・レヴィーン)の邦題『マシュマロ・ウェーブ/巨乳』に使われたのが、一般に向けての最初の使用例であるという説がある。1985年12月には、ラス・メイヤー監督作『Beneath The Valley of The Ultra-Vixens』(1979年製作)が『ウルトラ・ビクセン/大巨乳たち』の邦題で公開された(後に『ウルトラ・ヴィクセン』に改題)。 日本製作の映像作品のタイトルにおける初期の使用例としては、1986年4月に発売されたアダルトビデオ『SM巨乳奴隷』(STUDIO 418、主演:吉沢まどか)や、1986年8月に成人映画・アダルトビデオとして同時公開された『巨乳』(新東宝映画、監督:細山智明、主演:菊池えり)などがある。1987年7月10日付の読売新聞朝刊は、女性解放団体「行動する女たちの会」が、「巨乳」などの性的用語が氾濫する夕刊紙をシンポジウムにおいて糾弾したと報じている。 「巨乳」という言葉がより一般レベルで定着したのは、AV女優界では松坂季実子(1989年2月デビュー)の登場によるところが大きい。一般の芸能界では1990年代初頭にかとうれいこ、細川ふみえらが人気を博し、AVから縁遠い少年や女性の間にも「巨乳」という言葉が浸透した。かとうや細川らの登場以前は、巨乳という言葉は既にあったものの、AV専用に近かった。
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