比熱とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 自然科学 > 計測 > 比熱 > 比熱の意味・解説 

ひ‐ねつ【比熱】


ひねつ 比熱 specific heat

ものには比較少量の熱で温度著しくわるものもあれば、水のようになかなか 変わらないものもある。このことを表すのに比熱という量を用いる。 つまり物質kg温度だけ上昇するのに要する熱量である。 Kcal/kgで表す。

比熱

【英】specificheat

単位質量通常1kg)の物質温度単位温度通常1K上昇させるのに必要な熱量(J)。
その他、潤滑剤やメンテナンス用品、作業環境保護など工場・現場が必要としている商品や供給会社に関する情報については、「ジュンツウネット21」で見ることができます。 ⇒ 「ジュンツウネット21」

比熱(ひねつ)

ある物質1kgを温度1上昇させるのに必要なキロカロリー数を、その物質の比熱という。

比熱容量

(比熱 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/15 06:01 UTC 版)

比熱容量ひねつようりょう: specific heat capacity)とは、圧力または体積一定の条件で、単位質量物質を単位温度上げるのに必要な熱量である。単に比熱ひねつ: specific heat)ということも多い[1][2]単位記号J/(kgK) [注釈 1]が用いられる。例えば、の比熱容量(18℃における)は、約4184 J/(kg・K) である。

計量単位

比熱容量の計量単位は次のようになっている。

なお、「ジュール毎キログラム毎ケルビン」と「ジュール毎キログラム毎度」の計量法での定義は次のようになっており、同一である。

定義:一キログラムの物質の温度を一ケルビン上げるのに要する熱量が一ジュールであるときの比熱容量

1グラム当たりの比熱容量(J/(g・K) または J g−1 K−1 )は、計量法に規定されていない非法定計量単位であり、取引・証明に用いることはできない。

の比熱容量(18℃)は、4184 J/(kg・K)である。カロリーを用いると、1 cal/(g・K)であるが、カロリー(cal)は、SI単位ではなく、計量法上も栄養学などの特殊な分野における熱量の計量のみに用いることができる単位であるので、比熱容量の計量単位として取引・証明に用いることは1999年10月以降は禁止されている[6][7]

熱力学と比熱

熱力学では1モルの物質の熱容量、モル熱容量(単位はJ mol−1 K−1)を用いることが多い。モル熱容量は分子熱とも呼ばれる。単位質量あたりの熱容量(比熱容量)にモル質量(単位はkg mol−1)を掛ければ、モル熱容量になる。たとえば25℃の水 (液体)ではcp = 75.291 J mol−1 K−1である。

圧力一定の条件下で測定した場合は定圧比熱、体積一定の条件下で測定した場合は定積比熱と呼ばれる。

定圧比熱

定圧比熱(ていあつひねつ)とは、圧力一定の条件下で単位量あたりの物質を単位温度変化させるのに必要な熱量。特に1モル当たりの定圧比熱を定圧モル比熱あるいは定圧モル熱容量と呼ぶ。

一般的記号は、cp で表し、単位量あたりのエンタルピーの変化量の傾きを表す。


比熱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 05:24 UTC 版)

格子振動」の記事における「比熱」の解説

アインシュタイン1911年に、固体の比熱の温度変化説明するためにアインシュタイン模型提唱した。この模型では、結晶の各原子独立一定の振動数振動する振動子とした。これに量子仮説組み合わせて固体の比熱が高温でに古典値に、低温では急激に0になることを示した。しかしアインシュタイン模型は、格子振動単純化しすぎていた。 この拡張として振動子間に相互作用入れて結合系の基準振動考え試みは、翌年1912年ボルンフォン・カルマンによって、また同じ1912年デバイによっても行われたボルンフォン・カルマンは、実際固体の構造は、原子周期的な三次元配列並んだのである仮定した格子模型示した。このときは格子模型はまだ仮説でしかなかった。結晶によるX線回折発見Friedrich、Knipping、ラウエによって1913年公にされ、格子理論確固としたものになった格子理論では固体中の原子は格子振動しており、それぞれの格子振動波数ベクトル振動数かたより性質によって特徴づけられる。これは系の基準モードであって、そのエネルギーは同じ振動数をもつ調和振動子場合同じよう量子化される(このとき生じ量子フォノン)。そうすると結晶にただ一つ振動数付随するではなくて、ある複雑な仕組み原子間の力に依存する振動数分布存在することになる。 一方でデバイ模型では固体離散的な格子でなく、連続弾性体とした。これはボルン-フォン・カルマン理論ほど正確なものではなかったが、単純さの点では優れていた。デバイ模型では、基準モード等方的連続媒質中波動のように取り扱われ離散的な点の位置質量集中しているような系での波動とは扱わない。しかしこのことにより振動数分布が非常に簡単になり、アインシュタイン模型同じよう定積熱容量CVすべての結晶に対してT/θDの同じ関数になる。このθDはデバイ温度である。デバイによって導入され振動数分布結晶実際振動数分布特性をかなり取り入れているため、多く実験事実とよく合っていた。弾性波音波)の量子フォノン)の集まり考えることで、低温におけるT3則と高温デュロン・プティの法則導かれた。 理論実験結果との比較によってデバイ理論欠点注目されるようになったのは1930年代である。ボルンフォン・カルマン理論用いてその正し説明与えたのがBlackmanである。

※この「比熱」の解説は、「格子振動」の解説の一部です。
「比熱」を含む「格子振動」の記事については、「格子振動」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「比熱」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「比熱」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



比熱と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「比熱」の関連用語



3
モル熱 デジタル大辞泉
100% |||||

4
比熱容量 デジタル大辞泉
100% |||||

5
比熱比 デジタル大辞泉
98% |||||

6
マイヤーの関係式 デジタル大辞泉
90% |||||

7
定容モル比熱 デジタル大辞泉
90% |||||

8
定容比熱 デジタル大辞泉
90% |||||


10
定積モル比熱 デジタル大辞泉
74% |||||

比熱のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



比熱のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ダイキン工業ダイキン工業
Copyright (C) 2025 DAIKIN INDUSTRIES, ltd. All Rights Reserved.
潤滑通信社潤滑通信社
copyright © 潤滑通信社 All Rights Reserved
発泡スチロール協会発泡スチロール協会
Copyright (c) 2025 Japan Expanded Polystyrene Association All rights reserved.
日本酒日本酒
(c)Copyright 1999-2025 Japan Sake Brewers Association
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの比熱容量 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの格子振動 (改訂履歴)、対応状態の法則 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS