減法混合(CMYK)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 09:56 UTC 版)
一方、物体の表面を特定の色にするためにインクなどを塗る場合、元の光を遮る形で色を合成する(減法混合)。その合成の元になる色は一般に「色の三原色」や「色料の三原色」と言われ、シアン、マゼンタ、イエローの三色(下掲)を用いる。この三つの材料を混合すれば、光の三原色の場合と反対に黒を作ることが出来る。しかし、この三色によって白を構成することは出来ない。 故に、印刷などに用いる場合には白色素材の表面に使用することが前提となる上、白色の併用が必要になる場合もある。また、透明性の高い着色材(colorant)を使用しても、三原色の重ねや混合で成立する黒は理想とは異なり、純黒にはならない。このため、より自然に色を現す目的で黒色の着色材が併用され、これは一般にCMYK(Cyan, Magenta, Yellow, Key plate) と呼ばれる。 ■ シアン(緑みの青、藍)(例えば、フタロシアニン青、Pigment Blue 15:3) ■ マゼンタ(赤紫、紅紫色、紅)(例えば、キナクリドン赤、Pigment Red 122) ■ イエロー(黄色)(例えば、アゾ黄、Pigment Yellow 74やPigment Yellow 128など) ■ ブラック(黒)
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減法混合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 04:47 UTC 版)
色を表現する媒体のうち、色や光を反射して観る者に色刺激を起こすものは、減法混合を使用して色を作っている。 物体の表面を特定の色にするためにインク等を塗る場合、元の光を遮る形で色を作る。その合成の元になる基本色は一般に「絵の具の三原色」や「色料(色材)の三原色」などと言われ、下記の三色を用いる。 ■ シアン(水色に近い青緑、緑みの青、碧、藍) ■ マゼンタ(赤紫、紅、紅紫色) ■ イエロー(黄色) この三色を合成して着色された物体の表面は、光の三原色の場合と反対に黒色になる。なお、加法混合の三原色も、それによって作り出されている光も「色」なので、明確に区別したいときは「色料の三原色」と表現する。「絵の具の三原色」は、「色料」の中でも絵具は一般に広く知られているので、わかりやすさに重点を置きたい場合に適する。しかし実際には、減法混合が適用できる色の材料は絵具に限らないので、それを強調する際に「色料の三原色」が使われる。
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