肉眼的な観察
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 22:05 UTC 版)
病理解剖に際しては空腸・回腸・回盲部粘膜の肥厚、顕著な雛壁の形成の有無を確認する。 腸粘膜の肥厚や皺壁形成が目立たないステージの感染病変もしばしば観察されるので、丁寧に観察する。 腸間膜リンパ節の髄様腫脹があることもある。 病理組織学的検査 粘膜固有層、粘膜下識及び腸リンパ節における類上皮細胞の「び慢性増殖」とラングハンス巨細胞の出現が特徴所見である。 このような修飾されたマクロファージ(類上皮細胞)の集塊状増殖を肉芽腫と呼ぶ。抗酸菌感染を疑う病変であるが、肉芽腫は他の菌や異物の刺激によっても形成される場合があるので鑑別診断が必要である。 山羊やめん羊のヨーネ菌感染では結核に見られるような乾酪性の肉芽腫が見られることがあるが、牛の場合にはほとんど見られない。 肉眼観察後に以下の各部位を病理組織検査用として採材する。 回腸末端部 回盲部より10cm位上 回盲部から30cm上 回盲部から50cm上 回盲部から1m上 回盲リンパ節 回腸部腸間膜リンパ節 空腸部腸間膜リンパ節 雌の場合には乳房上リンパ節
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