荷重
か‐じゅう〔‐ヂユウ〕【荷重】
に‐おも【荷重】
荷重
荷重
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/07 20:23 UTC 版)
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荷重(かじゅう、英語:load)とは、力学において、物体の2点間に触れるところで発生する力のこと。
作用方法による分類
- 静荷重(static load)
- 死荷重(dead load)とも呼ばれる。物体に働く力の大きさや方向が変わらないか、変わるとしても極めてゆっくりと変わる荷重のこと[1]。
- 動荷重(dynamic load)
- 活荷重(live load)とも呼ばれる。物体に働く力の大きさや向きが変動する荷重のこと[1]。内燃機関のクランクシャフトや車両用ばね、鋳造機械のハンマーなどのような機械部品は動荷重を繰り返し受けているものが多い[1]。
- 交番荷重(alternating load)
- 大きさとともに荷重の方向が繰り返しかわる荷重。
- 繰返し荷重(repeated load)
- 1方向に周期的に繰り返して加わる荷重。
- 移動荷重
- 衝撃荷重(impact load)
- きわめて短時間に瞬間的に急激に働く荷重。
物体の変形状態による分類
- 軸荷重
- 物体の軸線方向(右図では物体の長手方向)に作用する荷重で、荷重の作用線が一致する[3]。
- 引張荷重(tensile load)
- 軸荷重のうち、物体を引き伸ばす方向に作用する荷重。張力とも。
- 圧縮荷重(compression load)
- 軸荷重のうち、物体を押し縮める方向に作用する荷重。
- せん断荷重(shear load)
- 曲げ荷重(bending load)
- 材料を曲げる荷重。引張荷重と圧縮荷重が同時に作用する。作用点の発生位置が異なる[3]。
- ねじり荷重(torsional load)
- 物体のある軸線に直角方向のモーメントを発生させるような荷重。作用点の発生位置が異なる[3]。
分布状態による分類
- 集中荷重(concentrated load)
- 分布荷重(distributed load)
- 物体表面にある分布をもって作用する荷重。
- 等分布荷重(uniformly distributed load)
- 物体表面に等しく作用する荷重。
- 直接荷重と間接荷重
- 物体に直接作用する荷重を直接荷重と称するに対し、他の物体を介して間接的に作用する荷重を間接荷重と称する[2]。
脚注
- ^ a b c 機械工学概説編集委員会 1999, p. 61.
- ^ a b 伊津野和行・野阪克義 2009, p. 18.
- ^ a b c d 小山信次・鈴木幸三 2005, p. 20.
- ^ 小山信次・鈴木幸三 2005, p. 5.
- ^ 伊津野和行・野阪克義 2009, p. 17.
参考文献
- 機械工学概説編集委員会『機械工学概説』(16版)学献社、1999年2月26日。ISBN 4-7623-4010-3。
- 小山信次・鈴木幸三『はじめての材料力学』(第2版)森北出版、2005年3月31日。ISBN 4-627-66352-8。
- 伊津野和行・野阪克義『構造力学』森北出版〈都市環境デザインシリーズ〉、2009年1月30日。ISBN 978-4-627-41511-9。
関連項目
「荷重」の例文・使い方・用例・文例
- 私は彼とその荷重について協議しました。
- 彼とその荷重について協議しました。
- 私はその装置に荷重を加える。
- 荷重がかかる
- 荷重と本体自重との比
- 荷重を与える
- トラックは後ろのほうに荷重がかかりすぎている.
- 動荷重、静荷重
- 過度に荷重を与えられるか、重い荷によって妨害される
- 貨物を単位荷重に包装する行為
- 梁などの端を支えて荷重を分散するための、壁の頂部に沿った材木
- 素材が破断することなく耐えることのできる最大の伸長荷重と表わされる素材の強さ
- 外部荷重対航空機の重量の比率(gで測定される)
- 荷重検査器という,貨物の積載量をはかる器械
- 荷重を加えて,物体の強度を測定する試験
- 瞬間的に加えられる荷重
- 動荷重という時間的に変化して構造物にかかる荷重
- 建築において,荷重を受ける材
- 加えた荷重によって材料が破壊されず,十分安全に使用できるように決めた応力の限界値
- 静荷重という,時間的に変化のない荷重
荷重と同じ種類の言葉
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