強度とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 程度 > 程度 > 強度の意味・解説 

きょう‐ど〔キヤウ‐〕【強度】

読み方:きょうど

強さ程度。「鉄筋の—」

度合い程度はなはだしいこと。「—の近視

「強度」に似た言葉

強度・剛性

英語 strength and rigidity

強度は強さ剛性弾性変形対す抵抗度合い表している。ほとんどの部品必要な要件である。とくにボディシェルではもっとも重要な要件である。強度は大荷重強さ衝突強さ寿命劣化強さ信頼性などがわかる。剛性操縦安定性ブレーキペダル踏み心地縁石段差乗り降りでのボディガタツキ振動乗り心地走行中のボディ堅牢さなどがわかる。一般的に強度が上がれば剛性上がる傾向にある。ユーザー要求がより静か、より少な振動、より安心感などへ向きその実現のためには、各部材の大型断面化や板厚アップ剛性上がる傾向になる。その結果ボディシェルの強度は大幅に向上するが、重量はかさむ。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

強度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/02 00:56 UTC 版)

材料強度(きょうど)とは、その材料が持つ変形破壊に対する抵抗力を指す[1][2]

概説

古くから経験的に把握されていた材料における強度の概念について最初に定量化を試みたのはレオナルド・ダ・ヴィンチであるが、彼の個人的なノートでの記述に限られていた。一般に公開された書物としては1638年に出版されたガリレオ・ガリレイの『新科学対話』における記述が最初である。18世紀に入ると引張試験や曲げ試験など様々な強度試験の方法が確立し、ステファン・ティモシェンコの確立した材料力学の考え方とともに建築分野や機械設計分野の基礎を支えていると一般のエンジニアには思われている。しかしながら、戦場の最前線のごとく、破損した材料の屍を築く領域や、永久には持たないならその寿命を工学的に管理するなど分野においては、破壊力学(靭性)的考え方を採用することも重要で、一般の人々の感覚に還元すると強度と靭性のバランスポイントがありそこが最も強度が高いという認識になる。

強度を表す指標は様々であり、材料の変形挙動の種類によって以下のように用語を使い分ける。

降伏強さ
ひずみが大きくなると、ひずみと応力との関係が比例しなくなり、応力を除去してもひずみが残る場合がある。この現象は降伏と呼ばれ、この現象が起き始める応力を降伏強さと呼ぶ。材料の種類によっては降伏現象が明確にみられないものもある。
引張強さ
ひずみが大きくなると材料は破断するが、破断する前に材料に表れる最大の引張応力、あるいは材料が耐えうる最大の引張応力を引張強さと呼ぶ。引張強さの大きい材料は「高強度(high strength)」、小さい材料は「低強度(low strength)」と表現される。塑性力学で言われる変形抵抗という概念もこれと概ね一致する。
延性
材料が破断する直前における最大の変形量(ひずみ)を延性と呼び、もとの長さに対する比率として表す。延性の指標には伸びと絞りが代表的であるがその他の指標もある。
破壊エネルギー(靭性)
破壊するまでに材料に加えられる総エネルギーを破壊エネルギーと呼ぶ。破壊エネルギーの大きい材料は「靭い (ねばい;tough) 」と表現される。このエネルギー論を応力と関連付けているのが破壊力学である。
曲げ強度(抗折力)
部材の破壊は引張りより曲げモードの負荷で破損することが多いことより多用される指標。延性の低い材料系で使われ、その傾向は大まかには靭性と一致する。
硬度
の付きにくい材料は「硬い(hard)」と表現され、標準物質と擦り合わせた傷の有無で判定するモース硬度や、ダイヤモンド針を押し当てた傷の大きさで判定するビッカース硬さなどの指標がある。おおむね変形抵抗と一致する。

光の強度

一般に「光の強度」と呼ばれるものとして、光度放射強度がある。どちらの意味で使われているかは、状況によって異なる。

出典

  1. ^ 日本機械学会 編 『機械工学辞典』(第2版)丸善、2007年、868頁。ISBN 978-4-88898-083-8 
  2. ^ 東郷敬一郎 『材料強度解析学―基礎から複合材料の強度解析まで』(第1版)内田老鶴圃、2004年、1頁。ISBN 4-7536-5132-0 

関連項目

外部リンク


強度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 21:16 UTC 版)

「ばね」の記事における「強度」の解説

一般的な機械設計では壊れないように十分な強度を持たせることが大事であり、ばねもそれは同様である。設計においてばねが他の機械要素比較して特殊な点は、変形によるたわみ量を必要とする点にある。他の機械要素では強度の評価は行うが、変形量の評価までは通常は必要としないもう一つ設計上の特徴は、前述のとおり、ばねの使用範囲弾性変形範囲内となるようにすることである。これは、ばね設計の「絶対条件」ともいえる。材料弾性限度超えるようだと、ばねとしての機能通常果たせなくなる。ばねの強度面で特に重要となるのが「疲労」と「へたり」である。 疲労は、物体荷重変動しながら繰り返し加わり続けることで、物体き裂発生して破壊に至る現象である。このような繰り返し荷重のことを「動的荷重」や「動荷重」と呼ぶ。振動を受け続け車両懸架装置用ばねなどがそのような荷重を受ける例である。疲労強度には材質形状荷重形式使用温度雰囲気などの多く要素影響する。ばねは繰り返し荷重を受ける形で使用されることが多いことから、設計上も疲労強度検討が重要となる。一般的には荷重繰り返し加わる回数1000万回までであれば、ばねが疲労破壊ないよう設計する。ばねの用途によっては、それよりも少な回数に耐えれればよい場合それ以上回数耐えるようにする場合がある。 へたりは、降伏応力下し与えない荷重でも長期間かけ続けると、徐々に材料中で塑性変形発生して、ばねに永久たわみが発生する現象である。へたりは荷重がほぼ一定でかかり続けるような場合にも発生するこのような荷重のことを「静的荷重」や「静荷重」とも呼ぶ。へたりは材料クリープ呼ばれる現象が主原因である。例えば、自動車懸架装置用ばねではへたりによる車高変化問題となる。特に高温領域ではへたりが起きやすいため、高温領域使用されるばねは発生応力低く抑えたり、へたりに対す耐性が高い材料採用するなどの配慮がされる450上の高温領域におけるへたり現象については解明進んでいるが、400以下の領域におけるへたり現象発生機構については2014年現在では未だに不明確である。

※この「強度」の解説は、「ばね」の解説の一部です。
「強度」を含む「ばね」の記事については、「ばね」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「強度」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「強度」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



強度と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「強度」の関連用語

強度のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



強度のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの強度 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのばね (改訂履歴)、船首 (改訂履歴)、キー (機械要素) (改訂履歴)、酸と塩基 (改訂履歴)、狭間 (改訂履歴)、車止め (改訂履歴)、高所作業車 (改訂履歴)、スペクトログラム (改訂履歴)、サクラダリセット (改訂履歴)、100万の命の上に俺は立っている (改訂履歴)、とある魔術の禁書目録の用語 (改訂履歴)、枠組足場 (改訂履歴)、キャプテンズ・オブ・クラッシュ・グリッパーズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS