解析幾何学とは? わかりやすく解説

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かいせき‐きかがく【解析幾何学】

読み方:かいせききかがく

図形性質を、座標導入することによって数式記述し代数的計算によって解析的研究する幾何学


解析幾何学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/06 09:23 UTC 版)

解析多様体英語版(これは解析函数を含む方程式系の解全体の成す空間として局所的に得られる)を研究する現代的な分野にも「解析幾何学」という同じ名称が与えられているが本項における意味とは異なる。フランス数学者ジャン=ピエール・セールGAGAによれば、この意味での解析幾何学の含む内容は代数幾何学と本質的に同一のものである。しかし手法としての両者は著しく異なるものであり、その意味で両分野は、現在においても異なるものとして扱われている。

解析幾何学(かいせききかがく、: analytic geometry)あるいは座標幾何学(ざひょうきかがく、: coordinate geometry)、デカルト幾何学(デカルトきかがく、: Cartesian geometry)とは、座標を用いて代数的[注 1]図形を研究する幾何学である。座標を利用することにより、図形のもつ性質を座標のあいだにあらわれる関係式として特徴づけたり[1]、図形をとして取り扱ったりすることができる。

座標を用いるという点において、(より古典的な、ユークリッド原論にもあるような)「点や直線などがどのような公理に従うか」ということのみによって図形を研究する総合幾何学対義語である。

ふつうは(二次元)平面上の点、直線などを扱う(平面解析幾何)か(三次元)空間内のそれらを扱う(立体解析幾何)。

歴史

解析幾何学は、基礎概念である「座標」の概念の登場に始まる。座標の考え方はルネ・デカルトの著書『方法序説』において初めて登場し、ゴットフリート・ライプニッツ以降に明確に用いられることとなる。 「解析幾何学」の語は、アイザック・ニュートンの著書『Geometria Analitica』辺りから使われ始め、18世紀末から19世紀初めに現在の形となった[2]

脚注

注釈

  1. ^ 解析幾何学という名称における接頭辞「解析」は、微積分学を含む現代的な解析学という意味の「解析」ではなく、発見的な代数的手法によるものであることを示唆するものである。詳細は、#Reference-Kotobank-解析幾何学を参照。

出典 

  1. ^ 遠山啓『数学入門』 下(初版)、岩波書店岩波新書〉(原著1960年10月20日)、44頁。ISBN 9784004160052 
  2. ^ 片野善一郎『数学用語と記号ものがたり』裳華房、2003年、116頁。ISBN 4785315334 

参考文献

関連項目

外部リンク


解析幾何学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/15 15:33 UTC 版)

アステロイド (曲線)」の記事における「解析幾何学」の解説

直交座標系において一般に a を任意の実数として x 2 3 + y 2 3 = a 2 3 {\displaystyle x^{\frac {2}{3}}+y^{\frac {2}{3}}=a^{\frac {2}{3}}} と表される図形アステロイド総称する。これらは全て標準アステロイド x 2 / 3 + y 2 / 3 = 1 {\displaystyle x^{2/3}+y^{2/3}=1} に相似である。パラメータ表示では x = a cos 3 ⁡ θ , y = a sin 3 ⁡ θ {\displaystyle x=a\cos ^{3}\theta ,\quad y=a\sin ^{3}\theta } となる。これは半径 a の円に内接し、かつ x軸y軸に対して線対称である。曲線囲まれ面積S = 3 8 π a 2 {\displaystyle S={\frac {3}{8}}\pi a^{2}} 、曲線弧長l = 6 a {\displaystyle l=6a} である。

※この「解析幾何学」の解説は、「アステロイド (曲線)」の解説の一部です。
「解析幾何学」を含む「アステロイド (曲線)」の記事については、「アステロイド (曲線)」の概要を参照ください。

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