WORLD_WAR_Zとは? わかりやすく解説

WORLD WAR Z

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/07 03:20 UTC 版)

WORLD WAR Z
World War Z
著者 マックス・ブルックス
訳者 浜野アキオ
発行日 2006年9月12日
2010年4月10日
発行元 Crown
文藝春秋
ジャンル ホラー終末もの
アメリカ合衆国
言語 英語
形態 ハードカバー、ペーパーバック、電子書籍オーディオブック
ページ数 536
前作 ゾンビサバイバルガイド
コード 978-4163291406
ウィキポータル 文学
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

WORLD WAR Z』(World War Z: An Oral History of the Zombie War,ワールド・ウォー・Z)は、2006年に発売されたマックス・ブルックス英語版によるアメリカ合衆国終末ホラー小説である。

ゾンビとの戦いを経験した人々にインタビューして書かれたオーラル・ヒストリーという設定になっており、登場人物は軍人政治家から宇宙飛行士主婦までさまざまである。ゾンビの発生源である中国をはじめ、アメリカロシア日本ドイツなど世界中が舞台として登場する。

ゾンビとの戦いだけではなく、防衛に不向きなヨルダン川西岸を放棄したイスラエルで宗教右派と政府間の内戦が勃発したり、パキスタンイランが難民問題から核戦争に発展するなど、人間同士の争いも描かれている。

2013年に『ワールド・ウォーZ』として映画化されたが、本作品とは設定を共有していないまったくの別作品となっている。

構想

ブルックス(右)とジョージ・A・ロメロ

ブルックスは「『WORLD WAR Z』は『ゾンビサバイバルガイド英語版』(ブルックスが今作の前に執筆した作品。ゾンビが存在する世界で書かれたゾンビ対策マニュアルという設定の本)の「法則」に従って設定し、作中にこのガイドが存在するかもしれない」と説明しており[1]、実際に作中人物の会話のなかで登場している。

『ゾンビサバイバルガイド』に登場するゾンビは不治のウイルス「ソラヌム」に汚染されたアンデッド人間であり[2]、本作に登場するゾンビとほとんど同じ設定である。

ブルックスは執筆にあたり、様々な参考資料を読み、各分野の専門家の友人に相談した[3]。また、銃の設定にはアメリカ陸軍のものを引用した[4]

2006年10月のインタビューでブルックスは、本作はスタッズ・ターケル英語版の小説『よい戦争英語版』やジョージ・A・ロメロの映画の影響を受けていると述べた[1]。本書の最後に書かれている謝辞においてこの2人と『第3次世界大戦』の著者ジョン・ハケット将軍の3人が着想を得る源になったとある。

本作は前述通りゾンビ戦争終結後のインタビューという体裁を取っており、作中時点ではゾンビ災害自体は既に収束している。物語は感染初期から拡大、国家の崩壊、人類の反撃までの各フェーズごとに世界中で奮闘していた人々の回想によって物語が進行し、作中世界で詳細が不明な案件(ゾンビウィルスの正確な起源、アルファチームの活躍など)は登場人物たちも知らず、よって本作でも明かされていない。加えて本作は世界中の人間が数年以上に渡って奮闘したことで徐々に絶望的状況が覆っていく、そして世界情勢に関与せず生き延びる事に必死だっただけの者や私利私欲のために動いていた者なども数多く登場する群像劇であり、英雄的な個人の活躍によって状況が好転する物語ではない。そのため映画版では、主人公がゾンビ災害に襲われる世界を飛び回って各地の協力を得てワクチンを開発するという大胆な改変が行われた。

本作品に登場するゾンビ

本作品に登場するゾンビは、ウイルス性の未知の病気に感染して凶暴な姿へ変貌した人間の死者である。感染者の肌は灰色へ、体液は黒いのようなものへとそれぞれ変化し、知能は完全に失われている。脳を破壊されない限りは首だけになっても血管運動によって動き続け、に凍り付いてもには雪解けとともに活動を再開する、さらには全身が炭化しても動き続けるなど非常に頑丈であるが、動きは鈍く走ることはできない。後述の体液のために深海底を歩くことも可能で、着底していた094型原子力潜水艦に群がり、乗員を驚愕させている。

空気感染はせず、感染者に噛まれることによって感染する。感染してから発症するまでの時間は個人差があるものの、遅い場合は2〜3日かかるため、感染者が難民に紛れ込んだり治療法を求めて先進国に密入国すること、さらには臓器移植のために闇取引されていた臓器の中に感染者のものが混入していたことが、全世界へゾンビが広まる原因となった。人間は感染者を見分けることはできないが、イヌは嗅覚で感染者を見分けることができる。人間以外の動物がゾンビ化することはないが、ゾンビの肉は有毒であり、動物が口にすると死に至る。

体液の粘性がタールのように高く変化しているため、爆発によって肉体がバラバラになったり突発性神経外傷を起こすことはなく、肉体が砲弾片で切り裂かれてバラバラになったり炎上しながらでも突進してくるため、MLRS榴弾砲、航空兵器による砲爆撃はほとんど意味をなさず、有効な方法は遠距離からアサルトライフルによって頭部を打ち抜くか、近距離戦で頭部を破壊するしかない。APFSDSの直撃も貫通して穴を開かせるのみで、全く効果がない。

作中での呼称はゾンビ、ザック、グール、G、食屍鬼、グンタイアリ(日本での呼称)など。また、ゾンビ化の症状は実態が明らかになる前には「アフリカ狂犬病」と呼ばれていた。

なお、映画版では『28日後...』や『ドーン・オブ・ザ・デッド』に登場するような「走るゾンビ」であるなど、設定が変更されている。詳細はワールド・ウォーZ#あらすじを参照。

登場人物

アメリカ

赤い部分がロッキー山脈
この西側に安全地帯が構築された
アーサー・シンクレア・ジュニア
アメリカ編の登場人物の一人。ゾンビ戦争前はウォール街の人間であり、ゾンビ戦争時の「資源戦略省」長官。ロッキー山脈以西に築かれた安全地帯において、経済体制を立て直すためニューディール政策以上の計画経済を立て、資源の節約と人材の再教育に奔走する。
副大統領
ゾンビによる混乱から大統領が辞し、副大統領が大統領に昇格した際に新たな副大統領に指名される。周囲からは<変人>と呼ばれる人物。「偉大な人物」であった大統領を支える。
トラヴィス・ダンブロジア
アメリカ軍将軍。ゾンビ戦争の時は統合参謀本部議長も務める。公式な終戦後も、北の大地で国連軍司令官として生き残りゾンビ掃討の指揮を執る。
トッド・ワイオ二
アメリカ陸軍上等兵。ゾンビ戦争初期の大パニック期から戦いを続け、最終的に本土を解放する戦場に身を投じていく。「ヨンカーズの戦い」「ホープの戦い」の参戦者で終戦時まで生き残った。本作でもっとも登場回数が多い人物。
トレヴァー・ショーン・コリンズ
現在は西インド諸島連邦にて「トレヴァーズ・バー」を経営している。大戦時代は民間軍事会社に所属していた傭兵であり、ゾンビによるパニックが始まった時、ボディーガードとして大勢のセレブ達が立て篭もる大豪邸の要塞警備していた。
ゾンビ戦争初期に航空攻撃がゾンビに有効な打撃を与えられないことが判明すると、F-22をはじめとする近代的軍用機のほとんどが予備役となった
クリスティーナ・エリオポリス
アメリカ空軍大佐。ゾンビ戦争前はF22のパイロット。ゾンビ戦争時に戦略物資補給のため飛行中、乗機のC130が墜落しゾンビ地帯にパラシュート降下してしまう。アマチュア無線で呼びかけてくれた「スカイウォッチャー」の助けを受けて決死の逃避行を始める。
ロイ・エリオット
ハリウッドの敏腕プロデューサー。ゾンビ戦争が始まると、自らの映画人としてのスキルがゾンビとの戦いに全く役に立たないと分類されてしまう。しかしゾンビに絶望した人々の無気力死現象を映画を通して解決していく。
ムハンマド・ジョー
ゾンビ戦争後アーティストとして活躍する人物。戦争時は自警団としてゾンビと戦う車椅子障害者だった。
ボブ・アーチャー
CIA長官。
カール・クローヴァー
ゾンビパニックが発生した時の大統領首席補佐官。事実の隠蔽を図る。戦後は「バイオ燃料」収集人。
ブレッキンリッジ・"フレッグ"・スコット
ゾンビ戦争時に<アフリカ狂犬病>ワクチンと称する偽薬「ファランクス」で大儲けし、巨万の富を使い南極基地に引きこもる。

中華人民共和国

三峡ダム
クワン・ジンシユー
本作の最初の登場人物。貧しい農民にも救いの手を差し伸べる医者であり、三峡ダムで水没した「ダーチャン」の住民たちが密かに作った「新ダーチャン」という村で奇病を確認することになる。元軍医で、中ソ国境紛争では最前線で医療活動に当たった経験を持つ。
ジヨ・ジカイ
中国海軍094型戦略原潜の艦長。親子共に海軍の軍人であり、息子は095型攻撃型原潜の艦長をしている。中国政府の無策により、ゾンビに敗北しつつあることに失望し、乗員の家族を全国から集め潜水艦ごと軍から逃亡する。中国軍人としての誇りは失っておらず他国に亡命することはせず長いあいだ海を漂流するが、マニヒの避難民達に電力を供給する発電所として迎えられる。しかし数ヵ月後、突然海からのミサイル攻撃を受けてしまいマニヒでの生活は幕を閉じてしまう。反撃のために潜行してみると攻撃していたのは095型攻撃型原潜であると判明する。

南アフリカ共和国

ゾレア・アザニア
ゾンビ戦争時の南アフリカについて本を出している研究者。ポール・レデカーについても非常に詳しい。
ポール・レデカー
冷酷で風変わりな人物で、人間の感情は人間にとって無駄なものであるという信条を持っている。大学時代に歴史的・社会的な難問を人とは違った方向から解釈して常識はずれな解決策を論文で発表していたことがきっかけとなり当時のアパルトヘイト政権からスカウトされ、白人政権とアフリカ原住民の最終戦争計画「オレンジ84」を立案した。そのため南アフリカでは「人種差別主義者」や「極悪人中の極悪人」と呼ばれ忌み嫌われているが、レデカー自身は人種差別は人間の感情から生まれるものであるとして支持していなかった。
ゾンビ戦争が始まると、この戦争で勝つ方法を考えられる唯一の人物として政府に招集され「レデカー・プラン」を立案する。プランはそのあまりにも非人道的な内容から政府要人から大反発を受けるが、ただ一人南アフリカ民主制の父(幼名と風貌の描写でネルソン・マンデラと暗示されている)はこの計画を承認、レデカーを抱擁して感謝の言葉さえ口にした。しかし、実は鋭敏すぎる感性を持ち、憎悪や野蛮に満ちあふれた世界で自分の正気を守るために感情を押し殺して生きてきたレデカーは、それがトリガーとなり今まで押さえ込んでいた感情が爆発、精神が崩壊してしまうのだった。
ジェイコブ・ニャティ
ゾンビ戦争時、南アフリカのスラムに暮らしていた少年。<アフリカ狂犬病>の災禍が拡大する中、ケープタウン郊外のスラムでパニックに巻き込まれる。戦後は最新鋭船舶「ISインフィンゴ号」の船長。

ドイツ

フィリップ・アドラー
ドイツ連邦軍の軍人。ゾンビ戦争時は戦死した大佐に代わり、ハンブルク守備隊の隊長を任されていた。旧西ドイツ出身で第2次世界大戦時のドイツの罪を教育されてきたため、軍人は自分の良心に従って行動するべきだという信念を持つ。そのため、上官のラング将軍から避難民を残しシャフシュタットまで後退せよという命令に従うべきか苦悩する。
緊急対応安定化部隊司令官
名前は不明。上層部からゾンビと避難民を阻止せよとの命令を受け、捨て駒にされた。アドラーがボスニアに派遣されていた時の命の恩人でもある。

ロシア

マリア・ズガノワ
ロシア軍の女性兵士。ゾンビ戦争前は北オセチア共和国に駐屯する部隊にいた。ゾンビの発生後、部隊は情報が途絶された中でゾンビの掃討を開始。過酷な環境で兵士達の秩序が乱れ始める中、秩序維持のための「デシメーション」(十分の一刑による大量処刑)に遭遇する。
セルゲイ・ルシコフ
ロシア軍の従軍牧師。ゾンビ戦争で荒廃する軍部隊の中で、感染者の自殺は罪であると悟り「最終浄化」をはじめる。その行動が宗教的熱狂を引き起こし戦後のロシア国家を一変させる。

インド

ラジ=シン将軍
「デリーの虎」と呼ばれるインド軍の猛将。ガンジーパークでの戦闘を指揮したが、ゾンビの大軍の前に敗北。最期はヒマラヤ山中の峠道を身を挺して爆破し、ゾンビの進行を食い止める。デリーで指揮した陣形はその後の対ゾンビ戦闘で参照された。
サルダル・カーン
インド軍の上等兵。峠道の爆破のため出動する。

ブラジル

フェルナンド・オリヴェイラ
ゾンビ戦争前はリオデジャネイロで違法な臓器移植を請け負う闇医者をしていた。中国から運ばれてきた感染者の臓器を移植することで世界的な感染拡大の一因を作り出す。ゾンビ戦争後はヤノマミ族の居住エリアで暮らしている。

オーストラリア

アメリカのロボノートR2
テリー・ノックス
オーストラリア人宇宙飛行士。ゾンビ戦争時、ヒューストンからの帰還命令を拒否しISSに残り、ATVロボノート、アメリカの自律式宇宙移動ロボット人工衛星を使って周回軌道上の人工衛星ネットワークを維持し続ける。長期間宇宙に留まり、大量の宇宙線を被曝してしまったため、終戦後の現在は病院に収容されている。

イスラエル

ユルゲン・ヴァルムブルン
モサドエージェント。感染拡大の初期から事実を察知していた人物。他のインテリジェンス機関エージェントと協力し、ヴァルムブルン=ナイトレポートを提出する。

パレスチナ

サラディン・カディール
クウェート生まれのパレスチナ人。ゾンビ戦争時は学生だった。イスラエルのエルサレム破棄により反イスラエル運動が盛り上がるなか、一家全員でイスラエルへの避難を決めた父親に怒りをぶつける。

イラン

アフメト・ファラーナキアン
イラン革命防衛隊に所属していたパイロット。隣国パキスタンから押し寄せる難民に対してF4で爆撃を加えるが、小規模な衝突はやがてイラン=パキスタンの核戦争を引き起こしてしまう。

日本

89式小銃を使用する自衛官
自衛隊の実戦経験が無く警察が軽武装な日本はゾンビ戦争で大きな被害を受けた
近藤辰巳(コンドウ・タツミ)
日本編の登場人物の一人。オタクであり、ネット掲示板では「先生」と呼ばれている。ゾンビの発生により学校が封鎖されると部屋に引きこもり、ネットでゾンビ対処法や89式小銃の性能に至るまで調べ上げて来たるべき日に備えるのだが、ある日部屋に食事が運ばれなくなったことから両親が帰宅していないことに気づく。彼はゾンビに包囲された高層マンションに、たった一人で取り残されていた。
朝永維持朗(トモナガ・イジロウ)
日本編の登場人物の一人。1945年8月9日長崎県の金比羅山で被爆し、その際に原爆の閃光を直視したため失明している。「被爆者」かつ「盲目」であることから二重の差別を受け、家族に迷惑をかけられないとの思いから療養院を去り、物乞いしながら放浪生活を送っていた中、札幌で中国からの引揚者の支援センター「赤風」で庭師として働く「大田秀樹」と出会う。アイヌ人であり同じく差別を受け、息子を満州で失った大田に快く受け入れられた朝永はようやく自分の居場所を得ることとなった。
ゾンビ戦争勃発後、朝永は障害者の自分が周りの人間の迷惑になったり、ゾンビになって同胞の日本人を襲うのはあってはならないと考え、再び一人で旅に出る。しかし、死に場所として選んだ日高山脈国立公園で起きたある出来事をきっかけに、大田より朝永にとってのイクパスイだと言われた愛用の園芸用シャベルを手にゾンビと戦うことを決意する。

用語

ゾンビ戦争
世界Z大戦、第1次Z大戦と呼ばれる世界規模で発生したゾンビの感染爆発とそれに伴う混乱と戦争のこと。国によって異なるものの約10年間戦いが行われていた。本書はアメリカにおける人類の勝利宣言(VAデイ)から12年、中国におけるそれ(VCデイ)から10年が経過した時に書かれたという設定になっている。
アルファチーム
ゾンビ戦争の初期段階(フェーズ1)にアメリカが投入した対ゾンビ特殊部隊。調査・隔離・除去に関して一定の成果を上げたとされるが、政治的な弥縫策に過ぎなかったとも言われている。その活動の多くは謎に包まれており、詳細は現在に至るまで明らかになっていない。
ファランクス
ゾンビ化とその被害が「アフリカ狂犬病」と呼ばれていた頃、ゾンビ化を止めるワクチンとして売り出された薬。政府の公認を得て大々的に売り出されたが、実際には既存の狂犬病ワクチンジェネリック品であり、ゾンビ化には何の効果もなかった。
大いなるパニック
ゾンビの感染爆発によって発生した略奪や交通事故、無計画な避難による遭難死などのパニック。ゾンビ戦争初期は大いなるパニックによる死者がゾンビによる死者を上回っていた。
自発的隔離政策
大いなるパニックの発生前にイスラエルが発表した政策。防衛に不向きな都市とヨルダン川西岸から完全撤退して防衛線を敷き、国外に住んでいるユダヤ人ファラシャ人、イスラエルに居住した経験のある者(パレスチナ人を含む)をイスラエルに避難させる計画。パレスチナ人の受け入れやエルサレムの破棄は宗教右派の反発を買い、のちの内戦の原因となった。
メルカバ戦車
実在するイスラエル国防軍の主力戦車。後部に兵員用ハッチを有する変わった設計で、本作品では後部ハッチで避難民を救助している。
局地戦
イラク・アフガンにおける対テロ戦争のこと。この戦いのため、ゾンビ発生時のアメリカ軍はすでに弱体化していた。
ヨンカーズの戦い
アメリカ合衆国、ニューヨーク市の北にあるヨンカーズで行われた対ゾンビ決戦。ゾンビの発生に伴う国民の混乱を収集するために戦車歩兵戦闘車自走砲、MLRS、F-35、ランドウォーリア(歩兵間データリンク)などの最新兵器と大量の報道関係者を集めて行われたが、ゾンビの力を軽視し、見栄え第一の用兵や杜撰な弾薬配分を行った結果アメリカ軍が大敗北してしまった。この戦い以降、ロッキー山脈から東側は放棄される事となる。
レデカー・プラン
南アフリカ共和国で発案された対ゾンビ戦略。非人道的だが対ゾンビ戦で大きな効果を上げたため、世界各国で模倣され人類の勝利に貢献した。
野良
親を失い野生児と化した子供。ゾンビ戦争中は人間を襲うこともあった。
LaMOE(レイモー)
Last Man On Earth(地球最後の男)の略。『地球最後の男』(『アイ・アム・レジェンド』)の主人公ロバート・ネヴィルのように街に1人もしくは少数で生き残った人間のこと。反攻作戦が始まり街を解放するたびにこういった人間が多く発見された。中には自分の作った「王国」を荒らすことを許さず攻撃してきたり、ブービートラップを仕掛けている者も居たためゾンビより厄介な存在とされている。
クイズリング
「寝返り」。非感染者が精神的に異常をきたしてゾンビの真似をし始める現象。ストックホルム・シンドロームなどに近いとされている。この症状を起こしてもゾンビは仲間と認識しないため、通常の人間と同じように襲われる。
USSサラトガ
ゾンビ戦争中に国連本部が置かれていた軍艦。アメリカ海軍の空母サラトガだと思われる。映画ではイギリス海軍の航空支援艦アーガスに変更された。
095型攻撃型原子力潜水艦
ゾンビ戦争時2隻が就役していた中国海軍の攻撃型原子力潜水艦チタン製で独特の反響音を出す。095型は作品が発表された2006年から就役を開始した093型の改良型とされ、2010年代後半から2020年代前半に就役すると予想されている。
歩兵用標準塹壕構築具
アメリカ海兵隊員がリサイクル車のスチールを使って作り出した武器。シャベルと両刃の戦斧(せんぷ)が合体したような形をしている。通称「ロボトミー君」。
盾の会(Tatenokai)
日本の対ゾンビ民兵集団。戦後、自衛隊の一部門となった。名称は三島由紀夫が結成した民間防衛組織「楯の会」が由来と思われる。

映画化

2007年ブラッド・ピットの製作会社であるプランBエンターテインメントが映画化権を獲得し[5]マシュー・マイケル・カーナハン脚本、マーク・フォースター監督、ブラッド・ピット主演で製作された[6][7]

アメリカではパラマウント映画が配給を担当し、2013年6月21日に公開された[8]。日本では東宝東和が配給を担当し、同年8月10日に公開された。

なお、映画版は原作とは全く異なるストーリーである。

書誌情報

出典

  1. ^ a b Exclusive Interview: Max Brooks on World War Z”. Eat My Brains! (2006年10月20日). 2008年4月26日閲覧。
  2. ^ “'The Zombie Survival Guide' With Max Brooks”. Interview (Washington Post). (2003年10月30日). http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/discussion/2003/10/26/DI2005033114558.html 2009年4月14日閲覧。 
  3. ^ Brooks, Max (2006年10月6日). “Zombie Wars”. Washington Post. http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/discussion/2006/10/03/DI2006100300686.html 2008年9月19日閲覧。 
  4. ^ Max Brooks Talks pt. 1, Comic-Con 2008”. 2012年10月12日閲覧。
  5. ^ LaPorte, Nicole; Fleming, Michael (2006年6月14日). “Par, Plan B raise 'Zombie'”. Variety. http://www.variety.com/article/VR1117945332.html?categoryid=13&cs=1 2007年11月12日閲覧。 
  6. ^ Marshall, Rick (2008年12月3日). “J. Michael Straczynski On ‘World War Z’: ‘The Scale Of What We’re Doing Here Is Phenomenal’”. MTV Movie Blog. http://moviesblog.mtv.com/2008/12/03/j-michael-straczynski-on-world-war-z-the-scale-of-what-were-doing-here-is-phenomenal/ 2008年12月3日閲覧。 
  7. ^ EXCLUSIVE: Brad Pitt To Star In 'World War Z,' Paramount Options 'Zombie Survival Guide' And 'Recorded Attacks'”. MTV (2010年7月22日). 2010年8月5日閲覧。
  8. ^ McClintock, Pamela (2012年3月13日). “Paramount Release Shakeup: Tom Cruise's 'One Shot' to Christmas; Brad Pitt's 'World War Z' to Summer”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/news/paramount-release-one-shot-world-war-z-release-brad-pitt-tom-cruise-299280 2012年3月14日閲覧。 

外部リンク


ワールド・ウォーZ

(WORLD_WAR_Z から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/04 07:20 UTC 版)

ワールド・ウォーZ
World War Z
シドニー・プレミア上映の様子
監督 マーク・フォースター
脚本 マシュー・マイケル・カーナハン
ドリュー・ゴダード
デイモン・リンデロフ
原案 マシュー・マイケル・カーナハン
J・マイケル・ストラジンスキー
原作 マックス・ブルックス英語版
WORLD WAR Z
製作 ブラッド・ピット
デデ・ガードナー
ジェレミー・クライナー
イアン・ブライス
製作総指揮 デヴィッド・エリソン
デイナ・ゴールドバーグ
ティム・ヘディントン英語版
グレアム・キング
ポール・シュウェイク
ブラッドフォード・シンプソン
出演者 ブラッド・ピット
ミレイユ・イーノス
ダニエラ・ケルテス英語版
ジェームズ・バッジ・デール
ファナ・モコエナ
音楽 マルコ・ベルトラミ
撮影 ロバート・リチャードソン
編集 ロジャー・バートン
マット・チェシー英語版
製作会社 パラマウント映画
スカイダンス・プロダクションズ
ヘミスフィア・メディア・キャピタル
GKフィルムズ
プランBエンターテインメント
配給 パラマウント映画
東宝東和
公開 2013年6月21日
2013年8月10日
上映時間 116分[1]
製作国 アメリカ合衆国
イギリス
言語 英語
製作費 $200,000,000[2]
興行収入 $202,359,711[3]
$540,007,876[3]
19.3億円[4]
テンプレートを表示

ワールド・ウォーZ』(ワールド ウォー ゼッド、World War Z)は、2013年公開のアメリカ合衆国の映画。小説『WORLD WAR Z』の映画化にあたるが、マシュー・カーナハンおよびドリュー・ゴダードデイモン・リンデロフ脚本によるオリジナル作品であり原作とは別作品である。

あらすじ

パンデミックの始まり

フィラデルフィアに住む元国連職員ジェリー・レインは、妻カリンと長女レイチェル・次女コニーを学校に送るため自動車に乗っていたが、いつもとは様子の違う交通渋滞にはまってしまう。すると突如人々が車を放棄して逃げまどい始め、ただならぬ雰囲気を感じ取ったジェリーは同じように家族と共に逃れる。

人間を狂暴化させる謎の疫病が世界各地で流行し始めており、フィラデルフィアの街はゾンビの大群に襲われていた。混乱の最中、ジェリーはゾンビに噛まれた男が12秒後にはゾンビと化し、人々を襲い始めるのを目撃する。

ヘリ回収されて、米海軍艦隊へ

ジェリーは街を離れるが、携帯電話へ国連事務次長ティエリーから連絡が入り、現場への復帰を要請される。途中で出会った少年トミーとジェリーら一家の5人は、ティエリーが派遣したヘリコプターでニューヨーク沖の海上に浮かぶ米海軍艦隊の艦へ収容される。

収容人数には限りがあり、民間人の避難民が地上の避難所へ移される中、家族らを安全な艦にとどめておくため、ジェリーは軍による作戦への参加要請を断りきれない。ジェリーは優秀な若きウイルス学者や特殊部隊員らとともに、最初にゾンビの情報を送ってきた韓国の米軍基地へと飛び立つ。

韓国の米軍基地

韓国のハンフリーリーズ空軍基地に到着したが、輸送機から降りる際にゾンビたちに襲われ、護身用に銃を持たされていたウイルス学者が足を滑らせたはずみで銃を暴発させてしまい死んでしまう。

ジェリーらは基地の兵士に助けられ、兵士から話を聞く。彼らによると、医師と患者がゾンビ化し、他の患者に次々噛み付いてゾンビ化させるが、難を逃れた兵士がゾンビたちを焼き殺したという。

また、武器を北朝鮮に横流ししていたCIAの元諜報員は、北朝鮮では「将軍様」の命令により人民全員が歯を抜いたところゾンビに襲われずに済んだという。そしてイスラエルでは、諜報員ユルゲン・ヴァルムブルンが事前にゾンビの情報を察知し、エルサレムに高い壁を築いてゾンビが侵入するのを防いでいると語る。ジェリーらはイスラエルに向かい、更なる情報収集を決意する。

イスラエル

ジェリーらはイスラエルに到着し、ユルゲン・ヴァルムブルンから話を聞く。ヴァルムブルンはインドから収集した「ゾンビが人を襲う」という内容の暗号を得ており(「ラクサシャと戦っている」という通信)、彼はそれが暗号内暗号ではなく事実だと結論づけ壁を築いたと言う。

ジェリーが到着した時、イスラエルは仇敵のパレスチナ人を含めた避難民を積極的に受け入れていたが、避難民が歌い始めたイスラムの祈りを大音量のスピーカーで流したため外部のゾンビを刺激してしまう。音に引き寄せられた無数のゾンビが壁を越えてしまった。

壁の内部はパニックになるが、ジェリーはここで不可解な現象に気づく。ある少年がゾンビの群れの中にいるにもかかわらず、ゾンビはまるで少年がいないかのように素通りしていた。ジェリーは彼とともにいた女性兵士のセガンと共にゾンビに制圧されたエルサレムを民間機で後にする。

ウイルスの研究所へ

ジェリーは先ほど見た現象からゾンビ対策になりうるかもしれないアイデアを推論し、ウイルスの研究所に向かうことを決断する。だが機内に侵入していたゾンビが別室の客室を襲い始め、数を増やしたゾンビがジェリーらの客室への侵入を果たした。彼は手榴弾を投げつけ反撃する。爆発によって飛行中の機体に穴が開き、暴風によってゾンビたちは飛行機から次々に放出されるが同時に飛行機も制御不能となり墜落する。

ジェリーとセガンは墜落現場からウイルスの研究所へ向かう。墜落の際に破片が腹部を貫いており、研究所の門で気を失ったジェリーは、研究所の所員に拘束されて目覚める。ジェリーは国連事務次長のティエリーを通して身元を証明し、ゾンビの対策について推論を述べる。

ゾンビ化ウイルスは「自身を死滅させる可能性のある致命的な病原体を保持する者」には感染したがらず、従ってある病人はゾンビに襲われないはずだと結論付けたジェリーは、研究所に保管されている危険性の低いウイルスに自ら感染することを提案する。だが、どのウイルスがゾンビを寄せ付けないかまではまだ分からないうえ、ウイルスが保管されている区画は既にゾンビ化した所員がうごめいているという。

ウイルス保管区画へ

ジェリーとセガン、研究所の所長はゾンビが徘徊する区画に侵入する。ジェリーはウイルスが保管されている場所にたどり着くが、そこで一体のゾンビに気づかれてしまう。このままでは脱出もままならないと判断したジェリーは、監視カメラを通して家族への遺言を伝え、一か八か適当なウイルスを自分に注射し、保管所のドアを開放する。

するとゾンビは、ジェリーの存在を認識していないように振る舞った。ジェリーが考えた対策は有効であることが示された。かくして、ジェリーはゾンビの群れの中を悠然とやり過ごし、先に脱出していたセガンらに迎えられ、帰還を果たした。

エピローグ

ジェリーらは、難民キャンプに避難していた家族の下へ帰還し、再会を果たす。ジェリーの対策は実行に移され、ウイルスを無毒化したワクチンにより、人々がゾンビをやり過ごせるようになる。軍隊によるゾンビの群れへの反撃も始まる。「ワールド・ウォーZ」はこれから始まるとジェリーは独白し、ストーリーは終わる。

キャスト

※括弧内は日本語吹替[5]

元国連職員。ウイルスの起源を探るために世界各地を巡る。
ジェリーの妻。
イスラエル国防軍兵士。Zに噛まれるもジェリーが患部の手を切断したことによりZ化を免れ、ジェリーと行動を共にする。
在韓米軍基地で生き残った兵士達のリーダー。
  • ユルゲン・ヴァルムブルン - ルディ・ボーケン英語版磯部勉
モサド高官。Zを初めて報告した。
ニューアークでレイン一家を救出した。
国連事務次長 。ジェリーの友人。
ウイルス学者
WHOの研究員。
WHOの研究員。
WHOの研究員。
WHOの研究員。
ジェリーの次女。
  • レイチェル・レイン - アビゲイル・ハーグローヴ(鈴木梨央
ジェリーの長女。
  • トーマス(トミー) - ファブリツィオ・ザカリー・グイド(釘宮理恵
ジェリー一家をかくまったヒスパニック一家の一人息子。その後、Zに襲われるも命からがら逃げ、ジェリーたちと行動を共にする。
在韓米軍基地の兵士。
  • トーマスの父親 - アーネスト・カントゥ
  • トーマスの母親 - ヴィッキー・アライコ
  • 薬局にいた若者 - ルアリ・カノン
  • 旅客機のパイロット - デニス・イスチェンコ(三木眞一郎
  • 旅客機のパイロット - ニコラ・ジュリコ英語版梅津秀行
  • 旅客機の客室乗務員 - エレン・リス
  • ラジオの声・イスラエルの空港管制官-(二又一成

製作

2007年にブラッド・ピットの製作会社であるプランBエンターテインメントが映画化権を獲得。J・マイケル・ストラジンスキーが脚本を担当し、マーク・フォースターに監督が決まる。しかしフォースターの時間がとれなかったり、仕上がった脚本が製作側の要望が満たされない内容であった。そのため、2009年にマシュー・マイケル・カーナハンが書き直しのために雇われたりして、製作の開始は著しく遅れた。

ようやく2011年7月より、1億2500万ドルの予算で撮影はマルタで始まり、8月にグラスゴー、10月にブダペストで行われた。撮影終了後も現場は混乱を極め、デイモン・リンデロフが終盤のストーリーを書き直すために雇われた後、更にドリュー・ゴダードが手を加えた。

2012年6月に12月の公開予定がキャンセルされ、追加撮影のためにスタッフはブダペストに戻った。再撮影は2012年9月から10月にかけて行われ、2013年6月に一般公開された。

企画

レオナルド・ディカプリオの製作会社であるアッピアン・ウェイとの入札競争を経て、2007年にブラッド・ピットプランBエンターテインメントが小説の映画化権を獲得した[6]。脚本は『バビロン5』と『Rising Stars 』のクリエーターであるJ・マイケル・ストラジンスキーが執筆し、彼は映画化の際に「ゾンビ戦争の国連レポートから主役を作る」ことを明かした[7]

監督契約はマーク・フォースターが交わし、彼は『大統領の陰謀』のような陰謀スリラーにしたいと説明した[8]。ストラジンスキーは比較対象として2002年のスパイ映画『ボーン・アイデンティティー』を挙げ、政治的観点から広く国際的な視点を持つことを指摘した[9]

原作者のマックス・ブルックスは映画との関わりについて尋ねられると、「ノータッチ」と述べたが、ブラッド・ピットの役割を支持し[10]、さらにストラジンスキーの脚本を認めている[11][12]。『Fangoria 』のインタビューでブルックスは「私は明かせないが、ストラジンスキーはすべてを結ぶ方法を発見している。私が最後に見た草案は驚くべきものだった」と答えている[13]

2008年に初期段階の脚本がインターネット上に流出した。初期の脚本は主人公が正常化に向かい始めた世界の様子を調査してまわるという原作とほぼ同じ設定を描き、原作よりも政治的な面を強調した内容で原作者には好意的に受け入れられたが非常に陰鬱な内容であったため没となり、後に大幅な書き直しによって原作とは全く無関係な内容に変更された[14]

ストラジンスキーは2009年に製作開始を希望していた[9]。しかしながら2009年3月にフォースターはIGNでまだ脚本を開発中であり、彼の次回作が『ワールド・ウォーZ』になるかはわからないと答えた[15]。同月末、製作拠点が決まり、プリプロダクション初期に入っているという噂が表面化した[16]。2009年6月、フォースターはインタビューで撮影は遅れるだろうと語り、脚本開発にはまだ多くが必要であり、「今のところ実現には遠い」と説明した[17]

2009年7月、ブルックスは『Fangoria 』にて、マシュー・マイケル・カーナハンが脚本の書き直しを始めていることを明かした[18]。2010年のコミコンにて パラマウント映画UTVモーション・ピクチャーズ英語版はフォースターが監督を務め、ブラッド・ピットが主演することを発表した[19]

2011年3月、パラマウントは共同出資者を探しており、見つからなければ中止にする可能性があることが報じられた[20]。1週間後、Deadline.com は「デヴィッド・エリソンスカイダンスと2つの他の出資者で熱く、重要な話が行われた」と報じた[21]

プリプロダクション

プリプロダクションは2011年4月に始まり、同時にロバート・リチャードソン撮影監督を務めることが報じられた[22]。同月、ロケはパインウッド・スタジオとロンドンで行われると報じられた[23]。また4月、ミレイユ・イーノスがブラッド・ピットの妻役にキャスティングされた[24]

2011年6月、ゾンビの脅威が現実のものであることを当局に警告しようとするアメリカ兵役としてジェームズ・バッジ・デールとの交渉が行われた[25]。翌日、撮影が2011年7月よりマルタで行われることが報じられた[26]。数日後、マシュー・フォックスエド・ハリスが協議に入り、さらにジュリア・レヴィ=ボーケン (Julia Levy-Boeken) が加わった[27]。同日、パレスチナ人女性役でルーシー・アハリシュがキャスト入りした[28]

6月、撮影が2011年8月にスコットランドのグラスゴーで行われると報じられた[29]。グラスゴーはフィラデルフィアとして撮られ、偽の店舗が建てられ、アメリカ車が道路に並べられる[30]。この街は「映画の中で重要な役割を果たすのに最適な街のロケーションを数か月探した」後に選ばれたと報じられた[29]。フィラデルフィアでの撮影は「映画製作のための同州の税額控除が不確実」であったために断念された[31]。撮影はグラスゴーに移る以前は元々、イングランドのロイヤル・タンブリッジ・ウェルズ英語版で行われる予定であった[32]

6月末、視覚効果会社のシネサイトが多くのショットを担当することを発表した[33]。同月末、『New York Magazine 』は以前の報道に反して、マシュー・フォックスもエド・ハリスも出演しないと報じた。フォックスはサミット・エンターテインメント製作の『I, Alex Cross 』とスケジュールが競合していた[34]。しかしながらフォックスは後にセットに現れ、ファルマスのシーンの撮影を行った[35]

撮影

グラスゴーでの撮影の様子(2011年8月)。

1億2500万ドルの製作費をかけ[20]、2011年7月にマルタで主要撮影が始まり、その数日後には撮影現場の画像が公開された[36]

8月にはスコットランドのグラスゴーに撮影が移り、製作会社は2000人の地元エキストラを募集した[37]。少なくとも3000人がフィラデルフィアの金融地区のシーンのセットに出演することを望み、7月9日にグラスゴーでのキャスティングコールに現れた[38]。シーンはまた ファルマスでも撮られた[39]。また同月には『ゲーム・オブ・スローンズ』の出演者であるエリス・ガベルがキャストに加わった[40]

2011年8月、ブライアン・クランストンが「小さいながらも派手な」役柄で出演するために交渉に入った[41]。また同月、撮影はスコットランドのグランジマウス英語版グランジマウス精製所英語版周辺の道路で行われた。この場所は道路の長さが撮影に不可欠であるために選ばれた[42]。数日後、パラマウントは映画の公開日を2012年12月21日と発表した[43]

同月末にグラスゴーでの撮影が開始された。ロケーションマネージャーはそこの建築物、広い道路、レイアウトが選ばれた理由であると語った[44]。2011年10月、デヴィッド・モースが「放置された刑務所で生き残った囚人」役にキャスティングされた[45]

2011年10月10日夜にはブダペストでの撮影が始まった[46]。その朝、ハンガリーの対テロ部隊は撮影の小道具として銃が使われているとして、倉庫を強制捜査した[46]。アサルトライフル、スナイパーライフル、拳銃など85丁が民間航空機で一晩のうちにブダペストへ輸送されていたが、これらは「機能しない状態」のはずであったが、実際には使用可能となっていた[46][47]。2012年2月10日、どの「団体あるいは個人」が「所有権」を所持しているか調査者が正確に識別することができず、したがって「誰に刑事的責任があるか確証することができなかった」ために告訴は取り下げられた[48]

ポストプロダクション

2012年5月、7週間の追加撮影のために製作班がブダペストに戻ると報じられた[49]。翌月、脚本家のデイモン・リンデロフが映画の第3幕部分を書き直すために雇われ、2012年9月または10月に再撮影を開始するスケジュールが組まれた[50]。しかしながらリンデロフは『プロメテウス』や『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の仕事で忙しく、脚本の結末を書く時間が無かった。

そのため、2012年7月にパラマウントはリンデロフと『LOST』で組んだドリュー・ゴダードを雇った[51]。リンデロフは脚本の結末部分が「急激かつ支離滅裂」であると説明し、30から40分の追加映像が必要であることを示した。これにより製作費は2億ドルまで膨れ上がり、パラマウントの社長に衝撃を与えた[2]

2013年3月、パラマウントが中国での公開対策のために作中でのゾンビの発生原因が中国からであることを示す場面を変更したことが報じられた[52]。また同社は本作を夏期のブロックバスター作品として一般向けの内容とするために一部の場面をカットした[53]

音楽

2011年12月、マルコ・ベルトラミが作曲家として雇われたと報じられた[54]。2013年5月、イギリスのロックバンドのミューズは『ワールド・ウォーZ』のサウンドトラックに楽曲を提供することを示すビデオを自身らのYouTubeチャンネルに公開した[55]。6月、ワーナー・ブラザース・レコードよりベルトラミのスコア盤が発売された[56]

公開

第66回カンヌ国際映画祭でプロモーションを行うブラッド・ピットマーク・フォースター監督(2013年5月)。

当初、2012年12月21日にパラマウント映画スカイダンス・プロダクションズによる公開が予定されていたが、2012年3月、パラマウントは2012年12月には『アウトロー』を公開するために本作を2013年6月21日に延期した[43][57]

ワールド・プレミアは2013年6月2日にロンドンレスター・スクウェアエンパイア・シネマ英語版で行われた[58]。サウンドトラックに協力したイギリスのロックバンドのミューズはプレミア終了後にホース・ガーズ・パレードでプロモーションの一環としてコンサートを行った[59]

第35回モスクワ国際映画祭英語版ではオープニング作品に選ばれた[60]。一般公開前の2013年6月19日、アシュトン・レーンのグラスゴー・グロヴナー・シネマで限定上映された[61]

日本での公開

日本では劇場公開に際し、本作がゾンビ映画であることは極力伏せる方針が取られ、「主人公がウイルスによる世界の終末的なパニックに立ち向かう」という内容が強調されて宣伝された。

宣伝素材でのゾンビの呼称も、タイトルにちなみ、「Z」とされている。

評価

興行収入

北米では2013年6月20日木曜午後8時と深夜の上映で約360万ドルを売り上げた[62]。金曜の公開初日全体では約2550万ドルを売り上げた[63]

2013年8月2週目の週末付けで世界興行収入5億260万ドル(約490億円)を記録したことで、ブラッド・ピット主演の作品としては2004年の『トロイ』の4億9730万ドルを抜き、過去最高の興行収入を記録した。このヒットを受けて続編が企画されているという[64]

批評家の反応

Rotten Tomatoes における250件のレビューで支持率は68%となっている[65]Metacritic における40件のレビューで加重平均値は63/100である[66]

Blu-ray / DVD

発売・販売元はKADOKAWA

  • ワールド・ウォーZ 3D&2D アルティメットZ・エディション(Blu-ray Disc 3枚組+DVD、2013年12月20日発売 DAXA-4538)
  • ワールド・ウォーZ エクステンデット・エディション2Dブルーレイ(1枚組、2013年12月20日発売 DAXA-4537)
  • ワールド・ウォーZ DVD(1枚組、2013年12月20日発売 DABA-4537)

テレビ放送

回数 テレビ局 番組名(放送枠名) 放送日 放送時間 放送分数 視聴率
1 日本テレビ 金曜ロードSHOW! 2016年2月19日 21:00 - 22:54 114分 11.6%
2 フジテレビ 土曜プレミアム 2017年2月11日 21:00 - 23:10 130分 7.2%
  • 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。

ゲーム版

2019年に映画と世界観を共有するコンピューターゲームWorld War Z英語版がSaber Interactive開発の元発売された。

出典

  1. ^ WORLD WAR Z (15)”. British Board of Film Classification (2013年6月5日). 2013年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月18日閲覧。
  2. ^ a b “Exclusive: The Making of Brad Pitt’s World War Z, from Stunning Budget Overages and a Re-Shot Ending to Lots of On-Set Drama”. Vanity Fair. (April 30, 2013). http://www.vanityfair.com/online/oscars/2013/04/brad-pitt-world-war-z-budget May 5, 2013閲覧。 
  3. ^ a b World War Z”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2015年1月25日閲覧。
  4. ^ 2013年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
  5. ^ ワールド・ウォー Z”. ふきカエル大作戦!! (2013年8月2日). 2021年7月22日閲覧。
  6. ^ LaPorte, Nicole; Fleming, Michael (June 14, 2006). “Par, Plan B raise 'Zombie'”. Variety. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D28TlnM?url=http://www.variety.com/article/VR1117945332.html?categoryid=13 November 12, 2007閲覧。 
  7. ^ Amaya, Erik (November 19, 2008). “J. Michael Straczynski: Origin of a Writer”. Comic Book Resources. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D28iY6J?url=http://www.comicbookresources.com/?page=article November 20, 2008閲覧。 
  8. ^ Fleming, Michael; Siegel, Tatiana (November 13, 2008). “Forster joins in Paramount's 'War'”. Variety. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2AHeYX?url=http://www.variety.com/article/VR1117995840.html?categoryid=13 November 14, 2008閲覧。 
  9. ^ a b Marshall, Rick (December 3, 2008). “J. Michael Straczynski On ‘World War Z’: ‘The Scale Of What We’re Doing Here Is Phenomenal’”. MTV Movie Blog. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2AO8Jz?url=http://moviesblog.mtv.com/2008/12/03/j-michael-straczynski-on-world-war-z-the-scale-of-what-were-doing-here-is-phenomenal/ December 3, 2008閲覧。 
  10. ^ Exclusive Interview: Max Brooks on World War Z”. Eat My Brains! (2006年10月20日). 2011年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年4月26日閲覧。
  11. ^ Ullrich, Chris (2008年6月29日). “WWC Interview: 'World War Z' Writer Max Brooks”. Comic Mix. 2011年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月19日閲覧。
  12. ^ Max Brooks Talks World War Z Flick”. FilmBuff Newsreel (2008年6月1日). 2009年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月19日閲覧。
  13. ^ Timpone, Tony (November 19, 2008). “Max Brooks talks WORLD WAR Z movie”. Fangoria. オリジナルの2009年6月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090608085937/http://www.fangoriaonline.com/home/news/9-film-news/597-max-brooks-talks-world-war-z-movie.html November 21, 2008閲覧。 
  14. ^ Moriarty (March 27, 2008). “Moriarty’s One Thing I Love Today! JMS’s WORLD WAR Z Script!”. Ain't It Cool News. 2014年6月19日閲覧。
  15. ^ Parfitt, Orlando (2009年3月6日). “World War Z Update”. IGN. 2011年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月15日閲覧。
  16. ^ Ryan Rotten (2009年3月20日). “The Undead Rule at Paramount”. ShockTillYouDrop.com. 2011年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月15日閲覧。
  17. ^ Garth Franklin (2009年6月16日). “"World War Z" Feature Hits A Delay?”. Dark Horizons. 2011年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年6月15日閲覧。
  18. ^ Michael Gingold (2009年7月16日). “New Screenwriter Takes On WORLD WAR Z”. Fangoria. 2011年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年7月17日閲覧。
  19. ^ EXCLUSIVE: Brad Pitt To Star In 'World War Z,' Paramount Options 'Zombie Survival Guide' And 'Recorded Attacks'”. MTV (2010年7月22日). 2011年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年8月5日閲覧。
  20. ^ a b Brodesser-Akner, Claude (March 21, 2011). “Brad Pitt’s World War Z Could Be (Un)Dead If Paramount Can’t Find a Partner”. New York. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D26zGpi?url=http://nymag.com/daily/entertainment/2011/03/world_war_z_brad_pitt.html July 6, 2011閲覧。 
  21. ^ Fleming, Mike (March 29, 2011). “'World War Z' With Brad Pitt And Marc Forster Regroups; Can It Beat Imminent Zombie Pic Infestation?”. Deadline.com. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2GaYoJ?url=http://www.deadline.com/2011/03/world-war-z-with-brad-pitt-and-marc-forster-regroups-can-it-beat-imminent-zombie-pic-infestation/ July 7, 2011閲覧。 
  22. ^ Connelly, Brendon (April 12, 2011). “SCOOP: World War Z Going Ahead, Cinematographer Prepping At Studio Right Now”. BleedingCool.com. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2HVbJN?url=http://www.bleedingcool.com/2011/04/12/scoop-world-war-z-going-ahead-cinematographer-prepping-at-studio-right-now/ June 19, 2011閲覧。 
  23. ^ World War Z To Film In London This Year”. Bleeding Cool (2011年4月4日). 2011年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月6日閲覧。
  24. ^ Kit, Borys (April 25, 2011). “'The Killing' Star in Talks to Play Brad Pitt's Wife in 'World War Z' (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2IZnDp?url=http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/killing-star-talks-play-brad-181920?utm_source=feedburner June 21, 2011閲覧。 
  25. ^ “Brangelina land in Malta this afternoon”. Variety. (June 11, 2011). オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2IxVys?url=http://www.showblitz.com/2011/06/james-badge-dale-goes-to-world-war-z.html 2011年6月10日閲覧。 
  26. ^ “Brangelina land in Malta this afternoon”. Malta Today. (June 11, 2011). オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2JGuwy?url=http://www.maltatoday.com.mt/news/brangelina-land-in-malta-this-afternoon June, 19 2011閲覧。 
  27. ^ Fleming, Mike (June 14, 2011). “Matthew Fox, Ed Harris In 'World War Z' Talks”. Deadline.com. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2JUWaq?url=http://www.deadline.com/2011/06/matthew-fox-ed-harris-in-world-war-z-talks/ June 23, 2011閲覧。 
  28. ^ Swissa, Eran (June 14, 2011). “נבחרת הזומבים: לוסי אהריש לוהקה לסרט החדש של בראד פיט [Zombie Dream Team: Lucy Aharish cast in new Brad Pitt film]” (Hebrew). Nrg Maariv. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2K8pLk?url=http://www.nrg.co.il/online/47/ART2/250/368.html?hp=47 June 27, 2011閲覧. "לוסי אהריש, מגישת הלייט-נייט של הערוץ הראשון, "נבחרת החלומות", מצטרפת אל הקאסט. על-פי גורמים המעורבים בפרטים אהריש נבחנה לפני כשבועיים לתפקיד של אשה פלסטינית צעירה. הקלטות הועברו להפקה ובתחילת השבוע קיבלה אהריש תשובה חיובית." 
  29. ^ a b “Brad Pitt to film horror movie in Glasgow city centre”. BBC. (June 17, 2011). オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2KnGfE?url=http://www.bbc.co.uk/news/uk-scotland-glasgow-west-13812571 June 17, 2011閲覧。 
  30. ^ Crook, Lauren (June 12, 2011). “Big screen heart-throb Brad Pitt will jet into Scotland to film zombie epic”. Daily Record. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2LbxBu?url=http://www.dailyrecord.co.uk/sunday-mail/2011/06/12/big-screen-heart-throb-brad-pitt-will-jet-into-scotland-to-film-zombie-epic-86908-23196413/ June 17, 2011閲覧。 
  31. ^ Mucha, Peter (June 15, 2011). “We've lost a Pitt zombie flick”. The Philadelphia Inquirer. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2MLiNZ?url=http://articles.philly.com/2011-06-15/news/29660684_1_max-brooks-credits-corbett June 18, 2011閲覧。 
  32. ^ Britcher, Chris (August 6, 2011). “Matthew Fox Films 'World War Z'”. Your Tunbridge Wells. 2012年10月4日閲覧。
  33. ^ Mitchell, Wendy (June 28, 2011). “Cinesite to do VFX for World War Z”. Screen Daily. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2MeDBa?url=http://www.screendaily.com/news/production/cinesite-to-do-vfx-for-world-war-z/5029238.article June 28, 2011閲覧。 
  34. ^ “Matthew Fox and Ed Harris Are Out of World War Z”. New York Magazine. (June 30, 2011). オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2NWbcW?url=http://nymag.com/daily/entertainment/2011/06/world_war_z_matthew_fox_ed_har.html 2011年7月5日閲覧。 
  35. ^ Matthew Fox Films 'World War Z'”. Zimbio (August 6, 2011). 2012年1月5日閲覧。
  36. ^ Little Horn, Georgina (July 5, 2011). “It's too loud, Daddy! Brad Pitt's boys cover their ears during explosive visit to set of his new film World War Z”. Daily Mail. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2NyfKS?url=http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-2010235/Brad-Pitts-boys-cover-ears-explosive-visit-set-new-film-World-War-Z.html 2011年7月5日閲覧。 
  37. ^ “Open casting for Brad Pitt zombie movie in Glasgow”. BBC News. (July 8, 2011). オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2Ol1lu?url=http://www.bbc.co.uk/news/uk-scotland-glasgow-west-14081117 July 9, 2011閲覧。 
  38. ^ “Thousands Attend World War Z Casting Call”. zConnection. (July 9, 2011). オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2Poyxt?url=http://zconnect.org.uk/article/thousands-attend-world-war-z-casting-call July 9, 2011閲覧。 
  39. ^ “Brad Pitt's zombie film heading for Cornwall”. GigWise.com. (July 12, 2011). オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2PuQJo?url=http://www.gigwise.com/news/64883/Brad-Pitts-Zombie-Film-Heading-For-Cornwall July 12, 2011閲覧。 
  40. ^ Miller, Daniel (July 22, 2011). “'Game of Thrones' Actor Cast in Brad Pitt's 'World War Z' (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2QReCV?url=http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/game-thrones-world-war-z-214456 2011年7月27日閲覧。 
  41. ^ Miller, Daniel (August 5, 2011). “Bryan Cranston in Talks to Join 'World War Z' (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2Qp0bQ?url=http://www.hollywoodreporter.com/news/bryan-cranston-talks-join-world-219952 2011年8月6日閲覧。 
  42. ^ “Film star ready to roll into town”. Falkirk Herald. (August 4, 2011). オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2RA7NR?url=http://www.falkirkherald.co.uk/news/local-headlines/film_star_ready_to_roll_into_town_1_1770025 August 8, 2011閲覧。 
  43. ^ a b Kit, Borys (August 9, 2011). “Box Office Smackdown: Brad Pitt's 'World War Z' to Open Against Johnny Depp's 'Lone Ranger'”. The Hollywood Reporter. オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2RqjdB?url=http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/box-office-smackdown-brad-pitts-220980 2011年8月9日閲覧。 
  44. ^ “Filming starts in Glasgow for Brad Pitt zombie movie”. BBC. (August 14, 2011). オリジナルの2011年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/62D2S7NWa?url=http://www.bbc.co.uk/news/uk-scotland-glasgow-west-14523503 2011年8月15日閲覧。 
  45. ^ David Morse To Zombie Pic ‘World War Z’”. Deadline.com (2011年10月6日). 2011年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月9日閲覧。
  46. ^ a b c “Counter-terrorism police seize World War Z machine guns”. News.com.au. (October 11, 2011). http://www.news.com.au/entertainment/movies/counter-terrorism-police-seize-machine-guns-from-world-war-z-set/story-e6frfmvr-1226163591484 October 11, 2011閲覧。 
  47. ^ Johnson, Zach (October 10, 2011). “SWAT Team Raids Brad Pitt's World War Z Set”. US Weekly. http://www.usmagazine.com/moviestvmusic/news/swat-team-raids-brad-pitts-world-war-z-set-20111010 October 11, 2011閲覧。 
  48. ^ Grossberg, Josh (February 10, 2012). “Brad Pitt's Illegal Gun Cache: Is He Really in Serious Trouble?”. E!. http://www.eonline.com/news/brad_pitts_illegal_gun_cache_really_in/293336#ixzz1nwBmaYPw March 2, 2012閲覧。 
  49. ^ Bamigboye, Baz (May 31, 2012). “Brad's zombie shoot comes back to life”. Daily Mail. http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-2152926/BAZ-BAMIGBOYE-Spice-Girls-reunite-musical.html June 4, 2012閲覧。 
  50. ^ Kit, Borys; Masters, Kim (June 6, 2012). “Damon Lindelof to Rewrite 'World War Z' (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/damon-lindelof-world-war-z-prometheus-brad-pitt-335241 June 11, 2012閲覧。 
  51. ^ Flemming, Mike (July 11, 2012). “Comic-Con: Drew Goddard Scripts New Ending To Brad Pitt’s ‘World War Z’”. Deadline.com. http://www.deadline.com/2012/07/comic-con-drew-goddard-scripts-new-ending-to-brad-pitts-world-war-z/ July 11, 2012閲覧。 
  52. ^ Shaw, Lucas (March 31, 2013). “Fearing Chinese Censors, Paramount Changes ‘World War Z’ (Exclusive)”. The Wrap. http://www.thewrap.com/movies/article/fearing-chinese-censors-paramount-changes-world-war-z-exclusive-83316 April 1, 2013閲覧。 
  53. ^ Brad Pitt: 'World War Z bogged down in politics'”. The Press (March 29, 2013). April 1, 2013閲覧。
  54. ^ “Marco Beltrami to Score ‘World War Z’”. Film Music Reporter. (December 27, 2011). http://filmmusicreporter.com/2011/12/27/marco-beltrami-to-score-world-war-z/ 2012年1月5日閲覧。 
  55. ^ “Z”. Official Muse Youtube channel. (May 21, 2013). http://www.youtube.com/watch?v=sObfVQoD9wM/ May 21, 2013閲覧。 
  56. ^ “‘World War Z’ Soundtrack Details”. Film Music Reporter. (May 28, 2013). http://filmmusicreporter.com/2013/05/28/world-war-z-soundtrack-details/ June 12, 2013閲覧。 
  57. ^ McClintock, Pamela (March 13, 2012). “Paramount Release Shakeup: Tom Cruise's 'One Shot' to Christmas; Brad Pitt's 'World War Z' to Summer”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/news/paramount-release-one-shot-world-war-z-release-brad-pitt-tom-cruise-299280 March 14, 2012閲覧。 
  58. ^ 'I'm here for Brad, I'm so proud of him': Angelina Jolie supports Pitt at World War Z London premiere in first appearance since double mastectomy announcement”. Daily Mail (June 2, 2013). June 13, 2013閲覧。
  59. ^ Muse perform at World War Z post-premiere concert, accessed June 3, 2013.
  60. ^ ‘World War Z’ To Open 35th Moscow International Film Festival”. Deadline. May 28, 2013閲覧。
  61. ^ Brad Pitt’s World War Z gets early Glasgow showing”. 2013年6月21日閲覧。
  62. ^ Pamela McClintock, Rebecca Ford (June 21, 2013). “Box Office Report: Brad Pitt's 'World War Z' Opens to $3.6 Million Thursday Night”. オリジナルの2013年6月21日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/6HXvlaicq?url=http://www.hollywoodreporter.com/news/box-office-report-brad-pitts-572656 June 21, 2013閲覧。 
  63. ^ Nikki Finke (June 22, 2013). “‘World War Z’ Zombies Walk Tall For $25.5M Friday/$63M Weekend: ‘Monsters University’ Huge #1 With $30.8M/$79M For Pixar’s 2nd Biggest; ‘Man Of Steel’ Now $346.5M Global”. http://www.deadline.com/2013/06/world-war-z-begins-international-roll-out-strongly-in-australia-korea/ June 22, 2013閲覧。 
  64. ^ 映画.com速報 (August 14, 2013). “「ワールド・ウォー Z」ブラッド・ピット過去最高の興収を達成”. https://eiga.com/news/20130814/6/ August 28, 2013閲覧。 
  65. ^ World War Z (2013)”. Rotten Tomatoes. June 12, 2013閲覧。
  66. ^ World War Z”. Metacritic. June 20, 2013閲覧。

外部リンク


WORLD WAR Z

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 04:27 UTC 版)

日本沈没」の記事における「WORLD WAR Z」の解説

海外小説全世界ゾンビ発生し日本でも被害発生する中、日本人日本列島脱出して国を失くす、という描写作中描かれている。また作中日本脱出提案した小松由紀夫博士」という登場人物は、小松左京元ネタとなっている。

※この「WORLD WAR Z」の解説は、「日本沈没」の解説の一部です。
「WORLD WAR Z」を含む「日本沈没」の記事については、「日本沈没」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「WORLD_WAR_Z」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「WORLD WAR Z」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「WORLD_WAR_Z」の関連用語

WORLD_WAR_Zのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



WORLD_WAR_Zのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのWORLD WAR Z (改訂履歴)、ワールド・ウォーZ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本沈没 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS