2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧
東野圭吾さんの「架空犯」(幻冬舎)が刊行されたのをきっかけに、未読だった前作「白鳥とコウモリ」(2021年)を書店で買い、新刊である「架空犯」はネットで古本を注文しました。ん、新刊の方が古本かよ。 どちらも刑事、五代努が殺人事件の真犯人を追い詰…
越中富山の薬売り。江戸時代から全国津々浦々を巡り、こどもたちに紙風船や錦絵を配り、配置薬のうちの、使った分だけお金を頂き、新しい薬を補充して次の家に行きます。 幕府の隠密さえ生きて出られなかったという薩摩藩にも、越中の薬売りは出入りが許され…
ほぼ半世紀前に書かれた小説が、いま静かな人気になっていると知り、「青い壺」(有吉佐和子、文春文庫)を手にしました。 無名の陶芸家が焼いた、美しい青磁の壺。売られ、贈られ、盗まれ、京都の露天の骨董市に並び、果てはスペインに渡り。転々とする青い…
わたしが若かったころですから、ずいぶん昔になります。身動きもままならない大都市の非人道的?な通勤電車は別として、ふつうの電車内では、吊り革につかまりながら大人たちが器用に新聞を広げ、学生や高校生は参考書か文庫本を読んでいました。 活字を追い…
明けましておめでとうございます。正月はとうに過ぎましたが、わたしは今日がブログ始めです。 新しい年になったからといって、特に目新しいことがあるはずもなく。むしろ妙に急かされた気になる年末の方が、いろいろ頑張るのではないでしょうか。わたしの場…