ロシアのミサイル生産加速、砲弾は米欧の7倍相当…制裁かいくぐり質より量

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 米紙ニューヨーク・タイムズは13日、ロシアが米欧の制裁や輸出規制をかいくぐってミサイルの在庫を増やし、2022年2月のウクライナ侵略開始前の水準に達したと伝えた。冬にウクライナのエネルギー施設への攻撃を再開することが懸念される。

プーチン大統領=ロイター
プーチン大統領=ロイター

 米当局者らの分析によると、制裁の影響で侵略開始から半年はミサイル生産が大幅に遅れたが、1年もたたないうちにアルメニアやトルコなどを経由して重要部品を調達する仕組みを確立し、生産が加速した。砲弾は、米欧の情報機関が当初予想していた2倍の年間200万発の製造能力になり、米欧諸国の7倍の生産量に相当するという。

 安全性と品質を犠牲にして生産コストを米欧諸国よりもはるかに低く抑えており、核弾頭搭載可能な巡航ミサイル「Kh55」など一部のミサイルは現在、侵略開始初期よりも多くの在庫があるという。

 一方、ウクライナ軍が大規模な反転攻勢の主戦場である南部の「ザポリージャ戦線」で第1防衛線を突破したことを受け、露軍は第3防衛線の強化を始めた。メリトポリ市長がSNSで明らかにした。最前線から約15キロ・メートルのポロヒー周辺に新たな 塹壕ざんごう を作り、要衝トクマク近郊の村で対戦車障害物やバリケードを敷設しているという。

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