日本ユニシスは2021年5月7日、社名を2022年4月1日付で「BIPROGY(ビプロジー)」に変更すると発表した。2021年6月25日の定時株主総会での承認を経て正式に決定する。1988年4月に日本ユニバックとバロースの統合で誕生した日本ユニシス。その社名は34年間で幕を閉じることになる。

 新社名のBIPROGYは光が屈折・反射したときに見えるブルーやインディゴ、パープルなど7色の頭文字を取った造語。様々なビジネスパートナーや多種多様な人々とのつながりや、光彩が状況に応じて変化するように社会や環境変化に応じて提供する価値を変えていくことを表しているという。平岡昭良社長は同日開いた決算会見で「グローバルな視座で社会的価値を創出する唯一無二のブランドとなる」と社名変更に込めた決意を語った。

 2021年3月期は、売上高が前期比0.6%減の3096億円、営業利益が同2.2%増の267億円の減収増益だった。2022年3月期からは国際会計基準を採用し、売上高に当たる営業収益は3200億円、営業利益は260億円、純利益に当たる当期利益は175億円との見通しを示した。

 同日発表した新経営方針では、2024年3月期に売上高3400億円、営業利益率10%以上を目指すとした。DX(デジタルトランスフォーメーション)への投資意欲の高まりを受け、平岡社長は「様々な業種業界、海外のベストプラクティスなどのオープンイノベーションによる組み合わせをさらに強化し、お客さまのビジネスモデル変革を実現していく」と意気込みを語った。