米Oracleは米国時間1月29日,ビジネス・インテリジェンス(BI)スイートの新版「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition 10g Release 3(Business Intelligence Suite EE)」を発表した。
新版では,Oracle Applications製品,ほかのFusion Middleware製品のコンポーネント,Oracle Database製品との連携を強化。Oracleと他社のミドルウエア製品を容易に連携・併用できるようにするサポート「ホット・プラガブル(Hot Pluggable)」を拡大している。新しいコンポーネントとともに,多数の改良を加えているという。
具体的には,クラスタ機能やデータ可視化を強化し,64ビット・サポートやレイアウト編集におけるドラッグ&ドロップへの対応を追加した。また,新たにデータマート自動化機能を追加し,Microsoft Officeとの連携を強化している。そのほかにも,Java仕様作成要求「JSR 168」のサポート,RSSサポートなどを追加している。
新しいコンポーネント「Oracle Business Intelligence Publisher(旧Oracle XML Publisher)」は,レポートとドキュメント出力に必要な機能を提供する。2006年に買収した旧Siebelの分析技術をベースとしている。米AdobeのAcrobat,米MicrosoftのWordやExcelといったアプリケーションでレポートやドキュメントを作成して,電子メール,ファックス,WebDAVなどを通じて計画的に配布できるようになる。同コンポーネントは,スタンド・アロンとしても提供される。
Oracle Business Intelligence Suite EEの価格は,1指定ユーザー当たり1500ドル,あるいは1プロセッサ当たり22万5000ドル。LinuxとWindowsに対応する。
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