米オラクルは、同社の製品を組み合わせたソフト群を「Oracle SaaS Platform」としてSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)ベンダー向けに提供していく。Oracle SaaS Platformはすでに提供している製品で構成し、約30社のSaaSベンダーが採用しているという。Oracle SaaS Platformは、同社がSaaSベンダー向けの販売に力を注ぐ意思表示といえる。11月12日(米国時間)に発表した。

 Oracle SaaS Platformは、データベース・ソフト「Oracle Database」、ミドルウエア「Oracle Fusion Middleware」、統合運用管理ツール「Oracle Enterprise Manager」などで構成。「ベンダーがSaaSの提供に必要な機能を低コストで用意し、シームレスな統合を実現する」と、同社のジョン・ゴーコースキー上級副社長は述べる。

 SaaSに必要な機能とは、グリッド・コンピューティング環境を実現する「Oracle Real Application Clusters」やサービス・レベルの監視機能。このほかSOA(サービス指向アーキテクチャ)によるアプリケーションの開発機能、オンデマンド・アプリケーションに対するセキュリティ機能などがある。

 Oracle SaaS Platformに関する製品やベンダー支援の情報は同社サイトの「Oracle SaaS Platform」に掲載している。