非国民通信

ノーモア・コイズミ

ペドフィリア

2007-08-22 22:59:40 | ニュース

性犯罪に「去勢」措置も 仏大統領が性犯罪防止策(共同通信)

 フランスのサルコジ大統領は20日、子供への性的虐待など性犯罪防止のため関係閣僚会議を開き、再犯の恐れがある性犯罪者には、ホルモン療法による「去勢」措置や隔離施設への収容を行い、刑期を終えた後も社会復帰を許すべきではないとの考えを強調した。フランスでは、未成年者への暴行などの罪で収監された男が、刑務所を出所直後に5歳の男の子を誘拐、暴行した疑いで逮捕される事件が発生したばかり。

 この事例が示すところは、服役した性犯罪者が再犯に走る場合もあるということであって、必ず再犯に走る、もしくは更正の可能性がないということではない訳ですが、それでも印象論としては違うのでしょうか。

 薬品の投与や隔離施設への収容には良いイメージがありませんが、性犯罪者を罰すべしとの声がその危険性を覆い隠すかも知れません。同性愛者を罰する国もあれば、「不貞」を働いた女性を罰する国もあります。その文化圏の「規範」から外れた性的志向の持ち主を撲滅しようと同性愛者を片っ端から収容所に送り込んだ国もありました。そしてそれは、その文化圏の中では根強い支持を有するのです。

 もしかしたら同性愛と小児性愛、性的志向と性犯罪を同枠で語るべきではないのかも知れません。単に他の人とは違った趣味を持っている場合と、何らかの点で「被害者」を作り出す趣味を持っている場合、その場合に後者は制限されねばならないのかも知れませんし、お互いの合意を前提とする場合と相手の意思に反した強制を伴う場合では、求められる対応も別のものになるでしょう。

 ところで私はグラマーな女性が好きですが、皆さんはいかがですか? スレンダーな女性が好きですか? それともガチムチのアニキが好きですか? それとも華奢な美少年が好きですか? 異性が好きな人もいれば同性が好きな人も、年上が好きな人もいれば年下が好きな人もいると思います。でもそれは、あなたが選んだ嗜好でしょうか? 私はグラマーな女性が好きですが、そういう性癖は自分で選択して身につけたものではありません。

 小児性愛の場合も同じです。自ら望んでその性癖を身につけたのか、それとも気がつけばそういう性癖だったのか、その辺も考慮しなければならないと思うのです。小児性愛の是非は一時保留するとして、その時代、その文化圏で悪とされる性癖、嗜好を持って生まれた人はいかに生きるべきなのでしょうか? 持って生まれた性癖や嗜好を偽り、歪め、矯正しながら生きなければならないとしたら、その場合に「治療」されるべきはその人ではなくその人を取り巻く社会環境ではないでしょうか。

 性犯罪から子供を守ることには異論がありませんが、だからと言って「犯人」を闇雲に罰する、去勢する、隔離する、それで済むというものでもありません。臭いものに蓋をしてしまえば一時的に匂いからは逃れられるかも知れませんが、それで匂いの元が消えるわけでもないのです。引用元の短いニュース記事だけでは詳しいところが分かりませんが、どうも安易に「異分子」を排除してしまおうとの短絡的な考えにも見えます。

 

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コメント (4)
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