単相200Vから単相100Vへの変更 ― 2009年07月05日 00時05分52秒
世の中には単相100Vではなく単相200Vが前提の電気製品があります。 広いお部屋用のエアコンなどがその例であり、私が住むマンションの集会所にも設置してありました。
理事会理事の任期は終えた私でしたが、電気関係が得意だということでお声がかかってしまいました。経緯は以下。
経緯
- 集会所の2箇所のエアコンが壊れていたので新しいのを購入して取り付けてもらった
- 新しく2台購入したエアコンは単相100Vだった
- 取り付けに来た業者に指摘されるまでコンセントが単相200Vだとは知らなかった
- 業者にはブレーカとコンセントの取り替えをアドバイスされた
- 管理会社に簡単な費用を聞いたら10万円程度との回答
- 高すぎるので私に相談
調べた結果ですが、部品代だけなら2箇所で3,000円でおつりが来る感じですね。 以下の工事プラン。
プラン1
- 単相200Vのブレーカの負荷側の1本をはずして中性線に接続
- 中性線の接続は端子台抱き合わせ
- エアコン側のコンセントを単相100Vのものに交換接続
プラン2
- 単相200Vのブレーカの入力側電源バーを切断して取り外す
- 取り外した後に中性線を接続する
- エアコン側のコンセントを単相100Vのものに交換接続
プラン1は主幹ブレーカを切らなくても作業可能ですが、電気の専門家としては余り良い接続ではない。 プラン2はすっきりするし接続的に望ましい。でも主幹ブレーカを切らないと工事ができない。また、電源バーを一式取り外して金ノコで切断する必要があるので、ちょっと面倒。なぜ切断しなければならないかというと、どうもこちらの製品のようにネジ止めされているのではなく、溶接されているように見えるから。
いずれにしても管理会社の正式な見積を受け取ってからの理事会の判断に任せましょう。
疑問点
中性線の黄色い線が下まで延びて端子台に接続されています。左側の端子台はスイッチ付です。これは調べてみると中性極開放スイッチ付端子台というものらしいです。
ペーパー電気工事士の私はこんな端子台ははじめて見たし、何で「グランド側」をいちいち個別に切る必要があるんだろうと思ったのでした。
一応、Yahoo!知恵袋の回答にヒントがあり、個別に切る必要があるんだなということが分かりました。この結論から行くと、プラン1の工事は適切ではなく、中性線側も単独に切断できた方が良いことになります。プラン2の場合は電源と中性線を同時に入り切りできます。
その他
使われている漏電遮断器のNF50-CSってこちらをみると2000年に製造中止になってますね。あとどれくらい大丈夫なんだろ。中国の会社ではまだ売ってる?
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