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マインドハック研究会感想と、私のタスク管理について

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昨晩、佐々木正悟さん(@nokibaさん)主催の「マインドハック研究会」に参加してきました。今回のテーマは「先送り対策としてのタスクリスト」について。そもそも何でタスクリストなるものが必要で、どういう風に使っていけば心理的に楽になれて、且つゾーン状態にスポッと入るように仕向けられるのか?という内容で、とても勉強になりました。よくぞあれだけの数のツールを実戦で使われたものだと、ホントビックリしました。(^^;)

しかし・・・以前よりこのBLOGで書いていますが、私は基本的に「先送り」はしない人間です。それなのに、何故だか仕事もプライベートも破綻していません。さらにはゾーンスポットがでかいのか、結構簡単にゾーンに入れてしまいます。我ながら実に不思議です。丁度良い機会なので、私のタスク管理方法をちょっと書き留めて置きたいと思います。

○私はGTDのワークフローに則って仕事を回しています。これが大前提。

○そして、私のInboxは3カ所にあります。
 1.オフィスの3段トレイ最上段 
 2.自宅の3段トレイの最上段 
 3.Remember The Milk(RTM)の受信箱

○今期の私の仕事は3つのプロジェクトと2つのルーティンワークのみに絞り込みました。但しそれでも泣き付かれてしまう単発仕事というのはあります。これが仕事の背景。

やはり重要なのはRTMの運用方法です。1と2の場所に集まってきたモノに対して、いつ、どこで、どういうアクションを取るのか決めて入力し、保持しているのがRTMだからです。ここまで書くと「じゃぁ、コイツのRTMの受信箱には余程沢山の項目があるんだろう」と思われると思いますが、今RTMに入力してあるタスク、仕事のものは20個もありません。

何故かというと、RTMに入力する前に片付けてしまうタスクが大半だからです。「リアル一日一箱仕事術」を実戦している時に気づいたのですが、「一日に何個もやろうとするから箱から溢れる」のです。上記の仕事の背景の通り、仕事を絞り込んだ結果どういうことになったかと、こういうことができるようになりました。

月・・・Aプロジェクト
火・・・Bプロジェクト+ルーティン1(2h)
水・・・Cプロジェクト
木・・・Bプロジェクト(2h)+ルーティン2(4h)
金・・・辻褄合わせ

一日にやることを1つのプロジェクト"だけ"にしたわけです。シングルタスクというヤツです。とは言え飛び込み仕事を完全にはブロックしきれませんので、それに割いた時間を埋め合わせる時間として、金曜日に"辻褄合わせ"という予備時間を予め確保しておいて、今週進めなければいけないところまでは辻褄を合わせておけるという仕組みです。(木曜日は通院に2時間見ているので6時間しか働いていません)

また、3つのプロジェクトリストの直下にぶら下がっているのは要所だけです。要所タスクのノート欄に具体的なアクションを書き込んでいます。ですのでプロジェクト完了までの要所だけを俯瞰することができ、その要所を選択すれば、やる内容が見えるという仕掛けです。これは全部見えすぎると全体像と輪郭がわからなくなることを回避するためです。当然、要所Aを通過しないと、要所Bのタスクには手を付けられないという流れがありますので、要所毎に頭に番号を振って完了までの道程をわかるようにしています。〆切もノートに書いてしまっています。


こんなイメージです↓
例:プロジェクトA
 000_目標地点
 001_要所1・・・ノート欄に複数Actと〆切
 002_要所2・・・同上
 003_要所3・・・同上

例外的な飛び込み仕事の対応についてはひとつだけルールを決めてあります。それは10分以上かかった飛び込み単発仕事はRTMに必ず入力しておくというものです。何故かというと、次に同じものが来た時に時間の見積もりができるというのが1点。それとRTMのノートに手順や改善案などを書き込み、レファレンスも兼ねさせているというのが2点目。ノート欄を有効活用して、手順を思い出す手間を省き、再利用できるようにしているわけです。ちなみに、10分の根拠ですが、10分以下の時間だったらそれまで手がけていた仕事に楽に戻れますが、10分以上経つと仕事のリズムを取り戻すまでに時間がかかるからです。

そしてもう一工夫。RTMでは完了したタスクに対し「完了」ボタンを押すと消えて無くなってしまいます。これを表示させるには検索バーに「completedWithin:*」と入れると完了したタスクがズラっと全部表示されます。この検索をスマートリスト機能を使って、「Task_Archve」とでも名前を付けて保存しておけば、一気に「過去に終わった仕事」をズラズラっと並べて俯瞰することができます。これ地味ですがとっても便利です。

大体こんな感じで仕事を回しています。多分他の人と違う部分は、1日に1つのプロジェクトを進めることしかやらないと決めていることなのかもしれません。午前中にプロジェクトAの○○をやって、午後にプロジェクトBの××をやろうというような発想は止めています。「今日はプロジェクトAだけやる」と1日に1個だけ決め撃ちした方が、能率も上がりますし、ゾーンに入れる確率が断然上がると私は思っています。

ちなみにRTMですが、FireFoxのアドオンStylishとGreasemonkeyを使って、使い勝手を変えています。コチラのサイトに詳しい内容は書いてあるのでRTM使いの方はご覧下さい。丸々パクらせていただきました(笑)

思うに、ああ忘れてた・・・ということがないようにそのツールが信頼できること。入力は超楽にできること。良く行く場所に着いたらそのツールを見る癖を付けてしまうこと。この3つさえクリアしてれば良いのだと思います。何も高機能なツールを使うコトがタスク管理ではありません。
一番怖いのは、ツールを使っていること自体に満足してしまって、一向にタスクが処理できていないことです。ですから、身も蓋もない結論ですが、ちゃんとタスクが処理できて、一番使いやすいモノなら、何を使っていても良いのではないかと思います。あんまり肩肘張らずやりましょう(笑)

リアルで会う力〜名古屋ライフハック研究会感想〜

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4月17日の名古屋ライフハック研究会主催「ライトニングトーク練習会」に「Hacks for Creative Life!」のBeck1240さん(以下Beckさん)と弾丸遠征してきました!私は一泊しましたが、「お嫁さんを大事にする」をポリシーとしている(決して尻に引かれているワケじゃないらしいヨ)Beckさんは終電新幹線で帰って行かれました(若さってすごいね・・・)

いままでTwitterやBlogでの交流しかなかったLifehack界のゴッドファーザー@nijinochichiさん(Blog「IDEAS 4 LIFE」主宰)、そのゴッドファーザーを影で操る名参謀@shinrin
さん(Blog「Blog Forest」主宰)、先日Lifehacking.jpで行われたライフハック・ブログ賞で第一位をかっさらっていっただけに飽きたらず、流し目だけで女を落とすHackをあみ出したと巷で噂のイケメン@kosstyleさん(以下コウスケさん。言わずと知れた「KO'S STYLE」主宰)を始め、先般このブログでも引き合いに出させていただいた、結婚しちゃったら泣く男の数が全国津々浦々に増殖中のLifehack界切っての小悪魔アイドル深希さん(Blog「*ever blue*」主宰)やメガネの奥に覗く潤んだ眼差しを武器に秒殺で男を落とすと噂の@SENOBIDOUさん(Blog「せのび道」主宰)などなど、多才なメンバーとご一緒できて、とても楽しい時間を過ごすことができました。(注:女性2名の紹介文は私の勝手なイメージです)

LTも皆さん本当に上手く、やっつけで作ったスライドを適当トークでごまかした私のものとは作りが違いました(^^;)ホント手抜きでゴメンナサイゴメンナサイ。特にゴッドファーザー@nijinochichiさんのトークはホントにお見事。最後のオチ?に向けての話しの展開方法はとても勉強になりました。さらにシゴタノ!主宰の大橋悦夫さんをして「詐欺の手口みたいで良かったよ」というホメ言葉(?)をいただいたというイケメンコウスケさんのLTも5分という短時間でもワークを突っ込むことができるという目から鱗のテクを教わって、コレに磨きをかけたら、一瞬で会議の主導権をかっさらっていくようなテクニックに昇華させられそうだと感じました。他にも、@SENOBIDOUさんのLTもよ〜く練り込まれた笑いは最高に面白かったですし、@yuttyさんの図書館ハックも参考になりましたし、(次は国会図書館Hackをお願いします)イラストレーター@kou2bさん(Blog「妖艶美女の描き方」は必見)の意地でも最後はエロに持って行く姿勢が最高でしたww(今後は「メンドクサイから脱がしちゃえ」が流行りそうですなww)いや〜とにかく短時間に集中的に勉強できて本当に参考になりました。即実践可能なものは、早速明日から取り組もうと思います。紹介しだしたらとまらないのでこの辺で(他の方々スミマセン)

今回心底よっくわかったのは、やっぱりリアルで会うというのは凄いなということ。そしてそんな繋がりを作るBLOGとTwitterって凄いなぁというのが実感です。もし私がBLOGを書いていなかったらきっと出会えなかったでしょうし、Twitterがなかったら名古屋まで行こうなんて話しにはならなかったと思います。また、求心力のあるBLOGLifehacking.jpで@mehoriさんがライフハック・ブログ賞を開催してくれたおかげで、外野がこれだけ盛り上がれたわけですから、BLOGの力はやっぱり侮れないと思います。これはホントにスゴイことです。

ビジネスの世界ではFace To Faceは最低限で、あとはネットを使えばいいじゃんという風潮が強いですが、やっぱり実際に会ってみると世界が一気に大きく変わります。コミュニケーションの根幹はやっぱりFace To Faceだなとしみじみ思いました。例えば・・・@nijinochichiさんや@shinrin
さんはもうTwitterやBLOGの通り、人生を楽しむというオーラが全身から出ていて、その姿勢には圧倒されました。こういう人がお父さんだったらどんなに幸せだろうと思わずにはいられません。コウスケさんはTwitterのアイコンのイメージを完全に裏切ってくれました(笑)イケメンとは聞いていましたが、なんだあれ?反則でしょ?レッドカードです。レッドカードですよ!みなさん!アイコンに騙されてはいけません!っとまぁそれはともかく、コウスケさんも「楽しみながらLifehackを見つける姿勢」がにじみ出ていて、会えて本当に刺激的でした。でもあのイケメンがサラッとLifehackを量産しているのかと思うとちょいとジェラシーですな。東のイケメンBeckさんに期待しようww。さらにさらに、懇親会からご参加いただいた@stiloさんともお会いできてホント良かった!年下なのに「兄貴」と呼びたくなるあのオーラは一体何なんだ?

とにかく名古屋ライフハック研究会に参加されている方々は皆さんとても素敵です。みんな陽気でいつも笑顔で、苦しいことがあっても(なくても)とにかく人生楽しく行こうぜ!というオーラを発している人ばかりで、何というか刺激を受けたのはもちろんですが、元気をもらいました!本当にありがとうございます。TwitterやBlogを読んでいて「この人はどういう人なんだろうな?」と思っても実際に会うのはなかなか難しいですよね。それなのに、忙しい仕事の合間を縫って、楽しみながらこのような研究会を続け、実際に会う場を作り続けている名古屋ライフハック研究会のみなさんの姿勢には本当に感激しました。

さて、となると、「東京(近郊)ライフハック研究会」は立ち上がるのか?という話しになるわけですが、名古屋帰りに、Beckさんが声をかけられていた「iPhone&Macで遊ぼう会?〜BeckさんのMac自慢大会〜」に参加してきましたが、どうやらBeckさんや@kaitafjさん、@drakontiaさんや、@matubizさん@Sayobsさんが中心となって立ち上がる可能性はありそうです<と勝手に煽ってみるww(私は参謀役なので表には出ませんよ。あしからず。) 

実際に会って会話するだけで、メールやネットでのやり取りの何倍もの勉強量になるということを学べたことが今回最大の収穫ではないかと思います。というより会わないと勉強できないことが多いと言うべきでしょうか?とにかく今回、体調悪くても強行して行って本当に良かったです。

名古屋でお世話になった皆様、ありがとうございました!

怒りの本質を知れば百戦危うからず!

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昨晩、ライフハック心理学主宰の佐々木正悟さん(@nokiba さん)のセミナーに参加してきました。今回のテーマは「怒りと喜びのコミュニケーション心理学」。鬱病後、とにかく人付き合いが苦手になってしまったこと、仕事をしていく、生きていく以上、他人と接しない生き方はあり得ませんので、「人は何故怒るのか?」「怒れない場合はどうなるのか」を知っておく必要があると思い、参加してきました。

まず、私は怒りをどう表現するかということを書いておくと、普段、会社で怒るということはほぼありません。基本的にはあまりにも会社のルールを逸脱した行為に対しては、役職の上下関係なく、感情的にではなく、論理的に間違っていることを指摘することはあります。大抵はここで問題は打開できるのですが、これに懲りず何回も同じ間違いをしてこちらが迷惑を被った場合のみ、「全力で相手を潰しにかかります」つまり一回私が本気で怒ると歯止めがかからないことは、本人も承知なので、なるべく怒らないように心がけてはいます。家庭内では、怒る時が無いと言えば嘘になりますが、さすがに家内を潰すようなことはないのでww 今のところ致命傷には至っていません。家内がどう思っているのかはわかりませんが(^^;)

まず意外だったのは「怒り」とは同種間でのみ起こる、"コミュニケーション機能"であると言う点。何かを相手に伝えて、結果を得るのがコミュニケーションですから、怒りを相手にぶつけて、結果を得るというのは立派なコミュニケーションだというわけです。言われてなるほどと思いました。コミュニケーションであれば、喧嘩をして仲良くなるというケースはあるのも納得です。
また人には固有の「自分中心のルール」があるということ。私はこれは剣術でいうところの"間合い"に相当するとイメージしました。この剣の間合いという結界に対し、外部から何らかの刺激が加わる、すると自分ルール=結界に衝撃波が走る。この刺激は故意か否かを判断した上で、結界に波紋を及ぼした相手に対し、態度を選ばねばならないわけです。

卑近な例で言うと、電車で足を踏まれた。これが故意だったら「おい!こら!」となるでしょうし、満員電車でしょうがなさそうなら我慢するでしょうし、相手がヤクザ屋さんみたいだったら黙るでしょうww。そういうわけで、選べる態度は約3つ。

  1. 対象を攻撃する。
  2. 自分ルールの方を変えてかわす。
  3. ルールを変えず対象を無視することですり抜ける。

1はわかりやすい。故意に間合いに入ってきから反撃するだけです。先の例では「こら!」ってヤツですね。
2は、斬り付けられてもなお、自分の位置を変えて躱すイメージ。先の例では「満員だから」と我慢する。
3は、間合いに入っていて何をされようと、無視を決め込む。先の例では「ヤバそうだから」無視


しかし、2と3は確実にこちらが傷を負います。その傷が溜まりに溜まって、外に向けて爆発する場合もあれば、「置き換え」という心理用語があるそうで、例えばより弱者である子供を蹴飛ばすなどの怒りのすり替えに走ることもあるとのこと。さらには内に怒りが沈殿した結果、最後には自分ルールが何も通らないことに自分がキレてしまい、俗に言う頭が真っ白という状態になるということです。

さて、私です。通常は3なんだと思うんです。傷は最小限に抑えますが、怒っている人と正面から激突しても、しょうがないと思うので、適当に相づちを打って、無視を決め込みます。ただし「無視」をするということは反応がないワケですから、余計相手の怒りの火に油を注ぐことになることがあるのが難点です。私は「もーツンデレなんだからぁ」と思うようにしています(元ネタは@mehoriさんから教わりました(笑))

しかし余程こちらに非がない限り2の自分のルールを変えるというのは止めるようにしています。何故かと言えば、それは結局、自分の内に割り切れないものがくすぶり続けるから。病気になるまで八方美人と揶揄されるまでに良い人を演じていましたが、これは常に2をとり続けていたからだと思うのです。私は、良い人を止めたことにより、楽になれましたから、余程メンタルに自信のあるタフな人でない限り、2はオススメしません。ヘタすれば鬱まっしぐらになる可能性が高いと思います。

では、1はどうなのか?個人的には理があれば1も止むなしと思います。というよりも適度に1の態度を選んでいないと、自分が持たないと思うのです。程度の問題は有ると思います。私みたいに「全力で潰しにかかる」というのはやり過ぎでしょう(反省・・・)あくまでも自分の死守すべき点(これは他人からみたらくだらないことかもしれませんし、現実のルールとは関係なしかもしれません)が侵害されたら、ちゃんと怒るべきだろうと思います。対象を適切にほどよく怒ることがポイントです。過剰でも弱すぎても行けないということですが、これは難しいテクニックですね。

では適度に怒る為にはどうすればよいのか?それは、怒る前に「怒るほどのことか?」と問うこと。目的は状況の打開ですから、「怒ることによって状況が打開できるイメージがもてれば」怒って良いのだと思います。

いつも怒りまくるのも、いつも黙りこくってしまうのも少々病的です。相手の心の間合い=相手の自分ルールを見つけて、何故怒っているのかを把握できれば適切に怒るポイントが見つかるとのことでした。

全体を通しての感想としては、怒りについて知ることは相手を知ることに通じるのではないかと思いました。何故怒られているのに、反応せず黙りこくってしまう人がいるのか?何でこんな些細なことでキレるのか?何故これだけ言っているのにヘラヘラしていられるのか?結構日常で他人の仕草に違和感を覚えることはあると思いますが、それらはその人が怒りをどう表現しているのかの違いだけなのだろうと思いました。特殊で強固な自分ルールを持っている人もいるそうですが、それも、日頃から良く相手を観察していれば、いざというとき適切な対処が取れると思います。

必要なのは我慢する忍耐力ではなく、己を知り、相手を知ることによって、円滑で上手なコミュニケーションを取ることだと思います。対人関係のストレスほど強いストレスは無いと思いますので、無駄に怒る必要はないですが、「ほどほどに怒っておく」ことが結局は、自分のガス抜きにもなり、心の平穏を守る為にも必要なことなのだろうと思います。

最後に、@oilshopさんの事例発表があったのですが、「コミュニケーションは練習で上達する」という一言はとても心強く思いました。少しコミュニケーションに関する書籍を読んでみよう、練習してみようと思いました。

Lifehacking.jp 主催の【ライフハックブログ賞】の投票が、あと2日、24日(水)の23:59まで延長されました!掟破りのルール変更(笑)こういうことをサラッとやってのけるから、@mehori さんってスキさ(^^)/
詳細は ライフハックブログ 賞、あと48時間延長。あと告知と告知! にて!
これまでは一度に投票できるブログの数が3つまでだったのが、7つまでに増えています。
ノミネートされているブログ巡りを楽しむと共に、是非、本ブログへの応援票もポチっと!宜しくお願いいたします!!

時間という山の登り方-ライフハック心理学セミナー感想-

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昨日、佐々木正悟さん主催のライフハック心理学セミナーに参加してきました。今回のセミナーで、私が特に聞きたかったことは先般よりつらつらと書いている「時間管理」について。Evernoteの使い方も議題でとっても勉強になり早速マネしているのですが、それよりも、なぜToodledoで佐々木さんが事細かに時間を見積り、その見積りに合わせるようにしているのかを、もっと知りたかったのです。

結果として、大きく4つのことが見えてきました。

①.タスクのゴール地点、ゴールへの到達予想時間が見えることが佐々木さんにとっては安心できることであるようだ。
②.特定の時間帯にあるタスクをやろうと決めていたとしても、取り掛かるまでの心理的な障壁があるものであるらしい。
③.②の障壁を取り払う工夫を前後に散りばめ、自分をそのタスクに取り掛かれるように時間帯を俯瞰するツールとしてもToodledoを使っておられる。
④.時間を見積るというのは、24時間というスーツケースに全ての荷物というタスクが入るのか入らないのかをわかるということであり、これがわかると心理的に楽になれる。

そして、これらを私の脳内実験と実際の実験の結果と付け合せたところ「私のワークスタイルへの適用は難しいといわざるを得ない」という結論と、そしてその理由は「時間という山の登り方の違い」と例えることができそうだと思いました。

具体例としてセミナーで佐々木さんが挙げられていたものを取り上げて考察します。お題は「800ページの英語の本を3ヶ月(90日)以内に読破し、レポートを提出せよ」です。

このお題に対し、佐々木さんはきっと、たぶん、恐らく、下記のように考えるのだろうと思います。

A.1日24時間の内、睡眠時間や風呂などを引いた、1日の内使える時間を最大で10時間と仮定する。
B.締め切りまでの持ち時間は最大で、90日×10時間=900時間。
C.最後の30日をレポート作成にかけるとしたら、使える時間は最大で600時間
D.1ページ読むのに10分かかるとした場合、6ページを1時間で読める。すると、800ページを読了するのに133時間かかる。133時間というと、毎日10時間フルに使って13.3日
E.毎日4時間24ページづつ読んだとしたら33日。この辺で手を打つと仮定します。
F.一日4時間必ず本を読み進められるように、読む時間帯を割り振り、読んだ後に「快」を仕込み、読む前にも「読む気にさせる何か」を仕込んでおいて、とにかく一日4時間、6ページは読むように自分を持っていくようにする。
G.しかしこの4時間を捻出するために"何かが"24時間からはみ出しているはずなので、それが何かも気になる。
H.そのはみ出した"何か"を把握できると心理的に楽だなぁと思う。
I.そもそも一日の内で何時~何時までは、自分はいつも何をしているのかを把握しておいた方がタスク総量が24時間という絶対不変の箱の容量内で収まるかどうかわかって便利だ。
J.タスクシュート→Toodledoは打ってつけのツールだった。
ということで、全てのアクションを見積もる必要が生じたのだろうと思い至ったわけです。

では、私だったらこのお題にどう取り組むか。

A.ふーん、800ページを90日ね。まぁどんなもんだか、1回目はザッと読んで、わかんないところに付箋を貼ろう。2回目はわかんないところをちょっと調べて、レポート作ろうっと。くらいの段取り?を組む
B.1回目のとにかくザッと読むから即時実行
C.ザッと読めさえすれば、何とか終わるはず・・・
となると思うのです。書いておいて何ですが、我ながらなんというアバウトさ・・・orz

えー、気を取り直して、これはですね、多少強引ですが登山方法に例えられると思うのです。
佐々木さんは山の情報や天候、装備等をとてもとても入念に確認した上で、確実なルートを調べてから登るタイプの登山家、極地法的な周到さ。今だったら野口健さんはこの方法なのかな?
私は、山全体と天候を確認し、最低限の装備を確認し、見えたルートを最速で登るタイプの登山家、アルパインスタイル的。山野井泰史さんが代表ですね。
つまり、登り方の違いであって、山に登るということは同じですし、準備はするのです。ただ、その準備度合い、下調べ度合い、段取りの細かさ度合いの程度差なんだろう思います(山野井さんが無謀なように読めたらゴメンナサイ。世界屈指の日本が世界に誇るトップクライマーです。準備不足なんてありえないですから。念のため)

また、これはどうやら私だけのようですが、私は仕事においても、プライベートにおいても、誰かから投げられたタスクに対して心理的障壁を殆ど感じることありません。
投げられた以上、やらなければならないこととしか思いませんし、ザッと段取りを組んだら即行動開始。先般のエントリーでも書いたとおり、「すぐタスク」が多いことも影響しているのでしょう。
むしろグズグズしてボールが私の手元にいつまでもあるなんて方が気持ち悪くて仕方ないので、とにかく投げられたボールは打ち返して、いつでも次に投げられるタスクに対応できる姿勢をキープすることが、「なぜか」できているのです。

前回のセミナーで、朝起きて「今日の夜はこれをやろう」と思っていても、夜の自分は「めんどくせ~」とまるで別の人格のようになりがちなものだという説明がありました。しかし、私にはこれが全く理解できなかったので、朝「読もう」と思った本を、リビングテーブルの上に置いておいて、帰宅したら本当に読みたくなくなっている自分がいるのかの実験をココ1ヶ月間していました。
結果は、一回もその本を読まなかったことはありませんでしたし、本以外でもクローゼットの整理とか、本棚の整理とか、トイレ掃除とか恐らく大多数が「めんどくせー」と思うであろうことも混ぜてみたのですが、朝決めたことを夜実行しなかったことはありませんでした。多分私が変わっているのだと思いますがww
従って、タスクに取り掛かる為に何か仕掛けをする必要は今のところ特に無くてもOKですし、終わった後に「快を仕込む」ことに至っては、私の場合は完全に逆効果で、褒美のほうに意識が向いてしまって作業が進まないという事態になるだけだということがわかりました。(ちなみに褒美は大好きなチョコレート)

そして、仕事の性格上、カーブがシュートかフォークか消える魔球かも不明で、要する時間が全く見積もれないタスク「すぐタスク」が投げられることから(全く球が投げられない時もあるわけです)、Toodledoで事前に見積もっておいて、使い込んで精度をあげ、自分の行動と見積りの整合性が取れるようにし、迷ったりする時間を無くすというのは、私のワークスタイルに当てはめるのは、極めて難しいことだという結論に至りました。

また、仕事でプライベートでも上記のように心理変化?のようなものが希薄なようなので、「あれやって」と家内から言われればやるし、朝決めたやろうということはできているし、それで就寝時間が押されることも無く、何でかわからないけど24時間というスーツケース容量に全て収まってしまっているのです。

なぜ、こんな適当且つアバウトな方法で、さしたる問題も無く仕事をこなせていて、家内が激怒する事態に至らないのかは、今後考えてみる必要があると思いますが、佐々木さん流の時間見積り管理術と私がやっている時間早撃ち式管理術?(こんな言い方で良いのか?)はちょこっと手法が違うだけで、いずれにしても24時間という箱の中にやるべきこと、やりたいこと等が収まっていさえすれば、良いという点は同じなわけです。
格闘している相手も同じですしゴールも同じだと思って見直すと、なるほど佐々木さんのやられている管理術はかなりマニアックではあるけど、佐々木さんと同じような心の動きをする人、合理的な人には、とても魅力的だろうと再発見できました。

私の時間管理はあまりにも適当ですし、私の心の動きも変みたいなので、今はたまたま上手く箱に収まっているだけなんでしょう。いずれ来るであろうピンチに備えてライフハックやマインドハックの類いはEvernoteにドンドン収集しておこうと思います(笑)

マインドハックス勉強会に行ってきました

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心理学ジャーナリストであり、先日ご紹介した「1日1箱仕事術」等の著者でもある佐々木正吾さん主催の勉強会、マインドハックス勉強会に行ってきました。


今回で第4回ということなのですが、今回のテーマが【鬱】だったので、これは鬱病キャリアである私にはジャストミート。とにかく行ってみることにしました。


さすがに第4回ともなると常連さん?も多く、始まるまでは正直「こりゃーこの雰囲気に適応するだけで2時間終わっちゃいそうだ」と思っていたのですが、はじまってみると、何と!積極的に質問・発言している自分がいてビックリでした。(あとで考えるとうざかったか?と不安ですが・・)


心理学+脳科学(多岐にわたる)+認知科学(これも多岐の理論にまたがる)を絶妙な配分でミックスしながら、とにかく取っ付きづらい「脳の中で何が起こっているのか?」という科学的分野と「精神とは何だ?」という下手をすると宗教に行きかねない分野を学問という架け橋でつなぎ、非常に理解がしやすかったです。以下メモからピックアップ!


A:ストレスに接したとき扁桃体が刺激を受け、HPA系が反応し、ストレスホルモンであるコルチゾールを分泌させる。これが身体(心臓など)に「戦うか・逃げるか」という生存に関わるような緊張を強いる、

B:この臨戦態勢がずーっと続くとさすがに身体がダウンしてしまうので、海馬からHPA系に「ちょっと待て」とストップさせる信号が出される。

C:これが上手く機能していれば問題ないが、慢性的なストレスにさらされていると「海馬の機能が低下する」「海馬はフル活動しているが追いつかない」というエヴァンゲリオンの活動限界&暴走みたいなことがおこる。

D: 海馬の機能が低下するとセロトニンも減少するそのため、SSRI系のクスリでセロトニンを多く脳内に残してあげるという治療法がある。私も処方されてます。脳内に余ったセロトニンが何をしでかすかは不明。

E:不安はストレスを過剰に強化した状態・鬱はストレスに過剰に適応した状態(学習性無気力)と、この二つは異なる

F:脳内物質の比率は通常一定だが、これが偏ってしまった状態。脳のボリュームを変化させているというイメージ。

G:脳に関する病は「完治」ではなく「寛解」というのは100%元に戻ることはないから。ショック。

H:記憶を司る海馬が機能不全もしくはオーバーワーク状態にあることで疾患が起こるというのはフロイト理論でいうところの無意識の記憶という部分と相関関係があるような気がしないでもない(科学的根拠なしというか不明)

I:対人関係ハックとしては「キツイときは信頼できる人といっしょにいる」「ムリな人は避ける」「完璧は目指さない」などがあがりました。

J:佐々木流ハック【成功は自分の実力のおかげ、失敗は運のせい」とあえて考えるクセをつけて、過度に自分を追い込むのを避ける


※J補足 下図のマトリックスが提示されました。

 努力が偶然なのは続けられるかどうかは未知数だから。


    |  自分の外  |  自分の内

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 偶然 |   運    |   努力

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 必然 |   難易度   |   能力


いろいろ印象的なことは多かったのですが、中でもすぐに取り入れようと思ったのが、Lifehacking.jpの堀さんが実践されている「ユビキタス・キャプチャー」です。堀さんのご著書でその存在・考え方は知っていたのですが、まず何よりも実際に堀さんが書かれている実物を見られたこと。(もうちょっと細かく使い方聞いておけば良かった・・・)良いこと悪いこと関係なく記憶を自分の脳の外に吐き出すだけでも楽だということ。また、折りにふれて記憶を引き出せることにより心のバランスを保ちやすいとのこと。曰く「残酷な世界に立ち向かう唯一の方法だと思っている。自分自身で壮大な実験をしているんですよ」とのことでした。


脳って自分がイメージしていたよりずっと複雑でずっと繊細な活動をしているとにかく不明なことだらけな器官でした。この繊細なのに頑張っているヤツを少しでも楽にできる習慣が「ユビキタス・キャプチャー」なんだと思いました。さっそく翌日から実践中です。とにかく同僚からもうざがられるくらいメモしてまして、「こんなに色々考えてたの!?そりゃー大変なはずだよ」と考えている(た)量を客観的に把握できているのが現時点での効果です。書き込むたびに「お疲れ様」って脳みそに声をかけたくなる感じですらあります。


今回が特別だったのかどうかはわかりませんが、他の参加者の現在の状況、克服中の道のりなどを聞くこともできてとても勉強になりました。

この手の病気はとかく話せる場所がありません。また理解してくれる人も非常に少ないのが現状です。佐々木さんは「病気を自分の手に取り返す」とおっしゃっておられましたが、私は「この病気は私の個性です」と主張するようにしています。いずれにせよ、こういった場に参加できるようになった自分をちょっと褒めると共に、色んな方とお話ができて本当に安心できた、ホッとできた勉強会でした。