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仕事術が瓦解する原因とその対策法について

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「自分がやりたい仕事をやりたい」けれど「忙しくてできない」という人がいます。確かに発狂しそうなくらい忙しい時というのはあります。その処方箋として多くの仕事術を扱った書籍では、「大切なことだけにフォーカス」し、「どうでも良い仕事を減らすように」と書いてあります。「できればとっくにやってるわ!ボケ!」と悪態のひとつもつきたくなるアドバイスです。つまりはアドバイスになっていないのです。

例えばクレームなんてその最たるものです。「自分は売るのが仕事、クレームはサポートチームの仕事」という体制が整った恵まれた職場は別として、一般的に営業職の人がクレームというミサイルを撃ち込まれた場合、その火消し仕事がいきなり最優先事項になってしまいます。従ってそれまで手がけていた仕事はペンディングにせざるを得なくなるわけです。私はこれが仕事術の本に寄せられる問い「急な横入りがあって」とか「自分の意志ではどうしようもないことが多くて」とか「結局仕事術は上手く回らない」の正体だと思っています。このあらゆる仕事術のワークフローをいとも容易く貫通してくる弾道ミサイルのような仕事は基本的に防ぎようがないものです。当たり前ですね。クレームを予期しながら納品する営業マンなんていないでしょう(笑)しかし日頃の準備如何で、この突然飛来する弾道ミサイル仕事に対抗することは可能だと私は思っています。

私は仕事とは超大まかに3つに大別できると考えています。

  1. マニュアルどおりやれば良い仕事
  2. マニュアル化することができる仕事
  3. しばらくマニュアル化できない仕事

の3つです。恐らく多くの人が言う「やりたい仕事」とは3のことだと思います。1のマニュアル通りやるのは退屈だし嫌だというのは多くの人に理解していただける部分だと思います。(ただし、その仕事をやってくれる人が当然必要なのは肝に銘じておきましょうね)
落とし穴は2番です。マニュアル化して誰かにパスすれば良いのに、「俺がいないとこの仕事は回らないんだ」と自己陶酔に陥りやすい仕事だと思うのです。確かに「俺がいないと」というのは気持ちが良いものです。何か偉くなったような気がしますし、周りの人が頼ってきてくれるのは自己顕示欲を満たしてくれますからね。多くの人はココでその「上手くやれる気分の良い仕事」を「やりたい仕事」と勘違いしてしまっているのではないかと思います。自分が気分が良いことに乗じて、いつまでもマニュアル化せず、他人にパスしないから、突然飛来する弾道ミサイルのような仕事にテンヤワンヤして、結局上手くやっていたその仕事も崩壊してしまう。または上手くやっていたと考えていた仕事術も破綻してしまうのではないかと思うのです。

私は、あらゆる仕事は「誰もができるマニュアルに仕上げる」ことが最終工程であり、そのマニュアルが正真正銘の成果物ではないかと思っています。マニュアル化するというのは実に高度な能力と技術が要求される仕事です。当然メンドクサイと思いがちな作業でもあります。しかしミサイルが飛んできていないセーフティーゾーンにいる時にこそ、せっせと今の自分の仕事のマニュアルを作ることをオススメします。地味にコツコツとマニュアルを作って自分の代理を皆ができる体勢が整って初めて、正面から弾道ミサイルを迎撃することもでき、マニュアル化できない新しい仕事にチャレンジすることもできる状態になれるのです。つまりあらゆる仕事術が正常に機能し続けるためには、先に先に他人にパスしておく努力をする必要があるのです。あまりにも当たり前のことすぎて多くの仕事術では取り扱っていないだけなのかもしれませんが、ちょっと不親切と言えるかもしれませんね。こんなにでかい落とし穴を放置しているのですから。

今自分が誇らしく思っている仕事が、実は2番の仕事ではないか?とGTDのワークフローをお使いでしたら週次レビューの際に自分に問いかけてみる必要があると思います。

マインドハック研究会感想と、私のタスク管理について

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昨晩、佐々木正悟さん(@nokibaさん)主催の「マインドハック研究会」に参加してきました。今回のテーマは「先送り対策としてのタスクリスト」について。そもそも何でタスクリストなるものが必要で、どういう風に使っていけば心理的に楽になれて、且つゾーン状態にスポッと入るように仕向けられるのか?という内容で、とても勉強になりました。よくぞあれだけの数のツールを実戦で使われたものだと、ホントビックリしました。(^^;)

しかし・・・以前よりこのBLOGで書いていますが、私は基本的に「先送り」はしない人間です。それなのに、何故だか仕事もプライベートも破綻していません。さらにはゾーンスポットがでかいのか、結構簡単にゾーンに入れてしまいます。我ながら実に不思議です。丁度良い機会なので、私のタスク管理方法をちょっと書き留めて置きたいと思います。

○私はGTDのワークフローに則って仕事を回しています。これが大前提。

○そして、私のInboxは3カ所にあります。
 1.オフィスの3段トレイ最上段 
 2.自宅の3段トレイの最上段 
 3.Remember The Milk(RTM)の受信箱

○今期の私の仕事は3つのプロジェクトと2つのルーティンワークのみに絞り込みました。但しそれでも泣き付かれてしまう単発仕事というのはあります。これが仕事の背景。

やはり重要なのはRTMの運用方法です。1と2の場所に集まってきたモノに対して、いつ、どこで、どういうアクションを取るのか決めて入力し、保持しているのがRTMだからです。ここまで書くと「じゃぁ、コイツのRTMの受信箱には余程沢山の項目があるんだろう」と思われると思いますが、今RTMに入力してあるタスク、仕事のものは20個もありません。

何故かというと、RTMに入力する前に片付けてしまうタスクが大半だからです。「リアル一日一箱仕事術」を実戦している時に気づいたのですが、「一日に何個もやろうとするから箱から溢れる」のです。上記の仕事の背景の通り、仕事を絞り込んだ結果どういうことになったかと、こういうことができるようになりました。

月・・・Aプロジェクト
火・・・Bプロジェクト+ルーティン1(2h)
水・・・Cプロジェクト
木・・・Bプロジェクト(2h)+ルーティン2(4h)
金・・・辻褄合わせ

一日にやることを1つのプロジェクト"だけ"にしたわけです。シングルタスクというヤツです。とは言え飛び込み仕事を完全にはブロックしきれませんので、それに割いた時間を埋め合わせる時間として、金曜日に"辻褄合わせ"という予備時間を予め確保しておいて、今週進めなければいけないところまでは辻褄を合わせておけるという仕組みです。(木曜日は通院に2時間見ているので6時間しか働いていません)

また、3つのプロジェクトリストの直下にぶら下がっているのは要所だけです。要所タスクのノート欄に具体的なアクションを書き込んでいます。ですのでプロジェクト完了までの要所だけを俯瞰することができ、その要所を選択すれば、やる内容が見えるという仕掛けです。これは全部見えすぎると全体像と輪郭がわからなくなることを回避するためです。当然、要所Aを通過しないと、要所Bのタスクには手を付けられないという流れがありますので、要所毎に頭に番号を振って完了までの道程をわかるようにしています。〆切もノートに書いてしまっています。


こんなイメージです↓
例:プロジェクトA
 000_目標地点
 001_要所1・・・ノート欄に複数Actと〆切
 002_要所2・・・同上
 003_要所3・・・同上

例外的な飛び込み仕事の対応についてはひとつだけルールを決めてあります。それは10分以上かかった飛び込み単発仕事はRTMに必ず入力しておくというものです。何故かというと、次に同じものが来た時に時間の見積もりができるというのが1点。それとRTMのノートに手順や改善案などを書き込み、レファレンスも兼ねさせているというのが2点目。ノート欄を有効活用して、手順を思い出す手間を省き、再利用できるようにしているわけです。ちなみに、10分の根拠ですが、10分以下の時間だったらそれまで手がけていた仕事に楽に戻れますが、10分以上経つと仕事のリズムを取り戻すまでに時間がかかるからです。

そしてもう一工夫。RTMでは完了したタスクに対し「完了」ボタンを押すと消えて無くなってしまいます。これを表示させるには検索バーに「completedWithin:*」と入れると完了したタスクがズラっと全部表示されます。この検索をスマートリスト機能を使って、「Task_Archve」とでも名前を付けて保存しておけば、一気に「過去に終わった仕事」をズラズラっと並べて俯瞰することができます。これ地味ですがとっても便利です。

大体こんな感じで仕事を回しています。多分他の人と違う部分は、1日に1つのプロジェクトを進めることしかやらないと決めていることなのかもしれません。午前中にプロジェクトAの○○をやって、午後にプロジェクトBの××をやろうというような発想は止めています。「今日はプロジェクトAだけやる」と1日に1個だけ決め撃ちした方が、能率も上がりますし、ゾーンに入れる確率が断然上がると私は思っています。

ちなみにRTMですが、FireFoxのアドオンStylishとGreasemonkeyを使って、使い勝手を変えています。コチラのサイトに詳しい内容は書いてあるのでRTM使いの方はご覧下さい。丸々パクらせていただきました(笑)

思うに、ああ忘れてた・・・ということがないようにそのツールが信頼できること。入力は超楽にできること。良く行く場所に着いたらそのツールを見る癖を付けてしまうこと。この3つさえクリアしてれば良いのだと思います。何も高機能なツールを使うコトがタスク管理ではありません。
一番怖いのは、ツールを使っていること自体に満足してしまって、一向にタスクが処理できていないことです。ですから、身も蓋もない結論ですが、ちゃんとタスクが処理できて、一番使いやすいモノなら、何を使っていても良いのではないかと思います。あんまり肩肘張らずやりましょう(笑)

中学・高校英文法総復習MindMap(β版)公開!!

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ハッキリ言って英語苦手です。書けません。読めません。聞けません。話せません。(* ̄^ ̄*)エッヘン

でも、海外のブログやニュース、面白そうなビジネス書くらい英語で読んでみたい!せめて”読める力”だけでも向上したらすっごく世界が広がるはずだと心底思いまして、色々取り組んでみた結果、英単語力の不足も去ることながら、英文法がちんぷんかんぷんな為に誤読をすることが多いのだと気づきました。要は単語の拾い読みだけで何とか文意を想像しているに過ぎないわけです。

文法の基礎知識もなく単語を拾い読みしているようだからイカンのだ!と思って文法の復習を始めたのですが、何で英文法ってこんなにわかりにくいんでしょう?何というかこう、パッと全体像が見えるようなそんな英文法書は無いものか?と色々調べたのですが、イマイチ手応えのある本が無いので、この道のりもまた勉強と思って、初心者向けの英文法参考書を幾つか見繕い、中学〜高校までの英文法の全部を一望できるMindMapを作ってみました。

苦節4ヶ月。漸くそれなりに公開しても恥ずかしく無いだろうというところまで漕ぎ着けましたので、Share and Enjoy!の精神に則り公開します!コチラ(Flickrに飛びます)からダウンロードしてください(^^)/ 

まだ書き切れていないものもあると思います。その点ご了承ください。英語で苦労している同志のお役に立てれば幸いです!

※我が家にはプリンタなるものがないので、この画像がどれくらいの大きさのものか良く分かりません(^^;) ご自由に加工して下さい。このMindMapは、MindMeisterというサービスを使って作りました。

尚、参考にした書籍は以下の通り。最後の2冊は勉強法を学びました。

内容よりAPPに感動!『もしドラ』アプリに未来を見た!

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前々から激しく気になっていたのです。『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』という書籍は。

しかし・・・いかんせん、装丁が装丁が・・・「これください」ってレジに持って行ったら、周りのお姉さんやレジのお姉さんに「ぷぷっ」ってされちゃうようなこの装丁はいただけない!!一応真面目なサラリーメンという表の顔を持つ身としては、そんなプレイを楽しむわけには(ん?何か違うような)・・・ということで手に取らずにいたのです。Amazonはって?Amazonで買ったら、それこそTopページが一面アニメキャラに埋め尽くされそうでしょ!?それを会社で開いてしまったらと考えるとリスク高すぎます。と、勝手に曰く付きの本としていた、『もしドラ』ですがiPhoneアプリになっていて、それも800円と書籍より安い!これなら羞恥プレイをせずに済むし、オススメ品がエライことにはならない!ということで早速購入して、先ほど一気に読み終えました。

もう内容はタイトルそのまんま「JK meets Drucker!!」ということで、ドラッガーの名著『マネジメント』を弱小野球部に応用、適用して甲子園目指して成長していく青春感動物語。「ドラッガー?はぁ?何それ?ラリってる人?」という甚だしい勘違いを素でしてくれちゃうような人にも、軽く読めるように随所に工夫が見られます。ハルヒとタッチを足して2.5で割ったような感じとでもいいましょうかね。感想としては・・・良書だろうなぁ。JKとDruckerをカクテルするなんて大変な作業をよくぞ成し遂げた!と思います。勿論大人が読んだら、十分勉強になります。というか幾つも思い当たる節があって時折考え込んでしまいました(^^;)

そんな感動青春無理矢理ビジネス小説の内容はどうでも良いのです(<良くないけど)そんなことより、このアプリが異常に読みやすいということに私は感動しました!!

画面が小さいから読みにくい?ノンノン!絶対コッチの方が読みやすい!これ「今後の電子書籍はみんなこうなっていくんじゃね?」と思わせるくらい秀逸な出来です。まだ『もしドラ』を読まれていなくて、iPhoneを持っている方は断然コチラをオススメします!






 感動しません?この動き!
 紙の裏写りまで再現!
 タップするだけでめくれます。













どの頁からでも
目次としおりと設定に
アクセスできます。














 目次はこんな。










 フォントサイズ、行数
背景の色とかも変更できる!














goo辞書や大辞林で、
単語を調べられます!
(この本には不要だろうけど)








決して、Discover 21さんや理想書店さんのアプリも悪いわけではないのですが、それでも正直コチラの方が読みやすいし使いやすい。他の電子書籍もこういう読みやすさの工夫を凝らしたものが増えてくるのかなぁというのが正直な感想です。電子書籍の可能性を感じる一冊でした。

リアルで会う力〜名古屋ライフハック研究会感想〜

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4月17日の名古屋ライフハック研究会主催「ライトニングトーク練習会」に「Hacks for Creative Life!」のBeck1240さん(以下Beckさん)と弾丸遠征してきました!私は一泊しましたが、「お嫁さんを大事にする」をポリシーとしている(決して尻に引かれているワケじゃないらしいヨ)Beckさんは終電新幹線で帰って行かれました(若さってすごいね・・・)

いままでTwitterやBlogでの交流しかなかったLifehack界のゴッドファーザー@nijinochichiさん(Blog「IDEAS 4 LIFE」主宰)、そのゴッドファーザーを影で操る名参謀@shinrin
さん(Blog「Blog Forest」主宰)、先日Lifehacking.jpで行われたライフハック・ブログ賞で第一位をかっさらっていっただけに飽きたらず、流し目だけで女を落とすHackをあみ出したと巷で噂のイケメン@kosstyleさん(以下コウスケさん。言わずと知れた「KO'S STYLE」主宰)を始め、先般このブログでも引き合いに出させていただいた、結婚しちゃったら泣く男の数が全国津々浦々に増殖中のLifehack界切っての小悪魔アイドル深希さん(Blog「*ever blue*」主宰)やメガネの奥に覗く潤んだ眼差しを武器に秒殺で男を落とすと噂の@SENOBIDOUさん(Blog「せのび道」主宰)などなど、多才なメンバーとご一緒できて、とても楽しい時間を過ごすことができました。(注:女性2名の紹介文は私の勝手なイメージです)

LTも皆さん本当に上手く、やっつけで作ったスライドを適当トークでごまかした私のものとは作りが違いました(^^;)ホント手抜きでゴメンナサイゴメンナサイ。特にゴッドファーザー@nijinochichiさんのトークはホントにお見事。最後のオチ?に向けての話しの展開方法はとても勉強になりました。さらにシゴタノ!主宰の大橋悦夫さんをして「詐欺の手口みたいで良かったよ」というホメ言葉(?)をいただいたというイケメンコウスケさんのLTも5分という短時間でもワークを突っ込むことができるという目から鱗のテクを教わって、コレに磨きをかけたら、一瞬で会議の主導権をかっさらっていくようなテクニックに昇華させられそうだと感じました。他にも、@SENOBIDOUさんのLTもよ〜く練り込まれた笑いは最高に面白かったですし、@yuttyさんの図書館ハックも参考になりましたし、(次は国会図書館Hackをお願いします)イラストレーター@kou2bさん(Blog「妖艶美女の描き方」は必見)の意地でも最後はエロに持って行く姿勢が最高でしたww(今後は「メンドクサイから脱がしちゃえ」が流行りそうですなww)いや〜とにかく短時間に集中的に勉強できて本当に参考になりました。即実践可能なものは、早速明日から取り組もうと思います。紹介しだしたらとまらないのでこの辺で(他の方々スミマセン)

今回心底よっくわかったのは、やっぱりリアルで会うというのは凄いなということ。そしてそんな繋がりを作るBLOGとTwitterって凄いなぁというのが実感です。もし私がBLOGを書いていなかったらきっと出会えなかったでしょうし、Twitterがなかったら名古屋まで行こうなんて話しにはならなかったと思います。また、求心力のあるBLOGLifehacking.jpで@mehoriさんがライフハック・ブログ賞を開催してくれたおかげで、外野がこれだけ盛り上がれたわけですから、BLOGの力はやっぱり侮れないと思います。これはホントにスゴイことです。

ビジネスの世界ではFace To Faceは最低限で、あとはネットを使えばいいじゃんという風潮が強いですが、やっぱり実際に会ってみると世界が一気に大きく変わります。コミュニケーションの根幹はやっぱりFace To Faceだなとしみじみ思いました。例えば・・・@nijinochichiさんや@shinrin
さんはもうTwitterやBLOGの通り、人生を楽しむというオーラが全身から出ていて、その姿勢には圧倒されました。こういう人がお父さんだったらどんなに幸せだろうと思わずにはいられません。コウスケさんはTwitterのアイコンのイメージを完全に裏切ってくれました(笑)イケメンとは聞いていましたが、なんだあれ?反則でしょ?レッドカードです。レッドカードですよ!みなさん!アイコンに騙されてはいけません!っとまぁそれはともかく、コウスケさんも「楽しみながらLifehackを見つける姿勢」がにじみ出ていて、会えて本当に刺激的でした。でもあのイケメンがサラッとLifehackを量産しているのかと思うとちょいとジェラシーですな。東のイケメンBeckさんに期待しようww。さらにさらに、懇親会からご参加いただいた@stiloさんともお会いできてホント良かった!年下なのに「兄貴」と呼びたくなるあのオーラは一体何なんだ?

とにかく名古屋ライフハック研究会に参加されている方々は皆さんとても素敵です。みんな陽気でいつも笑顔で、苦しいことがあっても(なくても)とにかく人生楽しく行こうぜ!というオーラを発している人ばかりで、何というか刺激を受けたのはもちろんですが、元気をもらいました!本当にありがとうございます。TwitterやBlogを読んでいて「この人はどういう人なんだろうな?」と思っても実際に会うのはなかなか難しいですよね。それなのに、忙しい仕事の合間を縫って、楽しみながらこのような研究会を続け、実際に会う場を作り続けている名古屋ライフハック研究会のみなさんの姿勢には本当に感激しました。

さて、となると、「東京(近郊)ライフハック研究会」は立ち上がるのか?という話しになるわけですが、名古屋帰りに、Beckさんが声をかけられていた「iPhone&Macで遊ぼう会?〜BeckさんのMac自慢大会〜」に参加してきましたが、どうやらBeckさんや@kaitafjさん、@drakontiaさんや、@matubizさん@Sayobsさんが中心となって立ち上がる可能性はありそうです<と勝手に煽ってみるww(私は参謀役なので表には出ませんよ。あしからず。) 

実際に会って会話するだけで、メールやネットでのやり取りの何倍もの勉強量になるということを学べたことが今回最大の収穫ではないかと思います。というより会わないと勉強できないことが多いと言うべきでしょうか?とにかく今回、体調悪くても強行して行って本当に良かったです。

名古屋でお世話になった皆様、ありがとうございました!

対人恐怖症?克服訓練中

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社会人になってずっと営業畑を歩んできましたのですが、鬱病になってからというもの、人とスムーズに話すことが苦手になってしまい、最早コンプレックスになりつつあります。

具体的には、名刺交換などの際、笑顔になれず、ムリをして笑顔を作ろうとしても、顔がピクピク引きつってしまったり、人と話をしている中で目を見て話せなくなってしまったり、手の震えがあったり、会話を続けられなくなってしまったりという以前からは考えられないような症状があるのです。

これがですね、過去の自分からは想像だにできないことでして、実に情けないやら、恥ずかしいやらでどうしようもないのです。ですからできるだけ見知らぬ人には会わないよう、会ってもミスをしないよう、注意深く接し、できるだけ人の機嫌を損なわない程度に避けるようにしていました。

しかし、ようやくこれを何とかしたいと思い始め、主治医に克服方法を尋ねたところ、「その反応は心や身体の自然な感情や表現なのだから、無理に排除しようとするのではなく、そのまま自然にしておく、あるがままにしておく態度を養うようになさい」と言われました。

要は「気にしないで、人といっぱい会って練習しろ」というワケです。「アドバイスになってね~!」と思うのですが、この手の症状の対処法をネットで調べてもなかなか具体的な体験記みたいのは見つかりません。(それを売ろうというサイトはいくつも見つかるのですが・・・)
 

とりあえず現状を打破する手段として、少しでも興味を持ったことには、勇気を振り絞って、飛び込んでみようと仕事・プライベート問わず、アチコチに顔を出すようにしています。が、これはなかなか難しくて上手いこと軌道に乗せられず悪戦苦闘中です。どなたか、こういった対人恐怖症に近い症状を克服するハックをご存じのかたは、是非とも教えていただけたら幸いです!

鬱病キャリアに最適な仕事術は「GTD」だと思う理由

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鬱病キャリアであることをウリにしている気は特になくて、単に私という人間の構成要素の一部として公表しているのですが、たまにいただくメールの中で「私も鬱を抱えているので、仕事が上手く行かない。どう仕事をこなしているのか?」とか「仕事中、急に落ち込んだらどう対処しているか?」などの質問をいただくことがあります。私は医者やカウンセラーではありませんから安易な返信をしないようにさせていただいていますが、このところこういったお問い合わせを頂くことが増えてきました。何かの参考になるかもしれないので、今もクスリを服用している鬱病キャリアの一人として、どうやってこの病気と関わりつつ、仕事をこなしているのかを紹介します。

結論から言うと、私は鬱病など精神疾患を抱えている人こそ「GTD」という仕事のやり方が一番適していると考えます。2度目の休職から、復職するにあたってやはり色々心配になりました。できなくなってしまったことも沢山あるし、仕事に復帰したところで、会社に、社会に貢献できるか、社会の中で自分が立脚できるかどうかものすごく不安でした。そこで、今まではあまり意識しなかった所謂仕事術系の本を乱読して、何か今の自分でもできそうな仕事術、自分の不安を取り払ってくれる魔法の仕事術は無いのか、懸命に探しましたが、まあ、そんな魔法のやり方はありませんよね(^^;)

しかし、一冊の本が私に与えたインパクトはとても大きいものでした。それが『ストレスフリーの仕事術』です。まさにストレスを抱えないで、仕事ができる方法を探していたわけですから、当然といえば当然です(GTDのシステムそのものは『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』をご一読下さい。)

何がそんなにインパクトがあったかといえば、「頭の中にあることを全て書き出せ・気になるものを全て集めろ」ということです。自分の頭はどうなってしまったのか?という不安を抱えているわけですから、一回それを全部ぶちまけてみろと言われたのは、ガツンときました。

そして言われるがまま、まっさらなノートに向かい書き始めてみました。不安に思っていること、できなくなったこと、最初出てくることは全てネガティブなものでした。「頭の中の全て」ですから、幼少期の思い出から友達の名前、付き合ってきた人との記憶、とにかく何から何まで頭に浮かんだものを丸2日寝ずに書き続けて(これ冗談抜きでホントに寝ずにやりました)ちっちゃい文字でびっしりノート2冊に、私の頭の中身の「全て」を書き出して、頭からそれを読み直してみると、時折ポツポツと「~したい」という言葉が出てきて、ページを追うごとに徐々にこういった前向きな言葉が増えているのを見つけて楽になれました。

不安ばかりではないということを見つけられた効果は計り知れないほど大きいものです。少なくとも「~したい」という言葉は、鬱で何もできない、やりたくない、やる気が起きない、死ぬことばかり考えている、かつての自分からは出てくるはずの無い言葉だからです。「少なくとも良くなってきていることは間違いない!」そう確信が持てたのです。そうして漸く物理的に気になるものを集め始めるというアクションが取れるようになりました。

GTDは仕事のやり方ですから、記憶までぶちまける必要はなくて、気にかかっている仕事を書き出せば良いわけですが、私は気分や記憶まであらゆることを全て書き出しました。多分、鬱病などを患っている人は仕事だけでなく、もういっそのこと半生記を綴るくらいの勢いで、自分自身を全て書き付ける方が良いと思います。精神の棚卸しをする効果は絶大だと実感として思います。GTDの最初のステップである「収集」だけでもこの仕事術がもたらす効果は大きいと私は思います。

そして、仕事に復帰してからは、とにかく一つ一つ丁寧にタスクを紙に書き付けてから、取り掛かるという習慣づけを行いました。「自分が何をするか、メモをしてから取り掛かる」たったこれだけのことで、気分の落ち込みに対抗できました。不思議ですが、軽く沈んだとしても「どうあれ今はこれをやっていれば間違いはないんだ」と自分を説得できるようになったとでも言いましょうか、そんな感じです。

今も「メモしてから取り掛かる」ことは続けています。もはや書かないで取り掛かるということはちょっと考えられない状態です。PCで入力するのではなく、裏紙で良いから直筆でメモをする。「●●をコピー」とかそんな「書く前にやれよ」ということも書いてからやります。走り書きのようなものでも、これが有ると無いとは大違いだからです。最初はリーガルパットに綺麗にリスト化していましたが、今はA4コピー用紙の裏紙に殴り書きのように書き付けています。終わったら上から線を書いて消すだけです。残りは次の日にやるタスクとなります。

そしてGTD実践者が何故か躓く週次レビューですが、この作業、実は私は好きなんです。何故か?少なくとも私のSomeday/Maybeリストは「欲望リスト」です。一つも前に進めることができないリストですが、「ああ、これだけ「~したい」と思えるようになったんだなぁ」と具合が良くなっていることを実感するのが楽しいからです。楽しいことだから意識せず続けられているのだろうと思います。
勿論あんまり愉快じゃない終わっていない仕事の事柄も書き出しますし、自宅でやらねばならない作業も書きます、愛犬の予防注射とか、トイレ掃除なんてのも全部です。やり方は色々だと思うのですが、私は手でノートに書き出しています。それからMacに向かい、RTMやGoogleカレンダーやEvernoteに書き写しています。二度手間だと我ながら思うのですが、何故か直接キーボードで入力していくより、私は、手で書き出したほうが、気になっていることの棚卸しがし易いからです。

あとの変わったコツとして、普通の勤め人であれば、月〜金まで実働5日あるわけですが、必ず実働4日で出来る範囲の仕事量に留めるようにしています。理由は急な仕事を振られた時の対処の為の予備時間であるとともに、具合が悪くて出社できない場合に備えてです。「最悪1日休んでも大丈夫。仕事に何ら支障は無い」と思えるだけで、精神的に楽だからです。休憩や余裕の時間を確保することは必要だと思います。

GTDが他の仕事術と違うのは「いま何をやるか」というアテンションを管理する仕事術だということです。どこまで一つの作業を細かくするかは人それぞれですが、一例として・・・10枚の書類のコピーを5部取るというタスクがあったとして、

  1. 10枚の並びが正しいか調べる
  2. コピー機の前に持って行く
  3. コピー機の「コピー」を押す
  4. 原稿をADFにセットする(裏表注意)
  5. 「片面・A4・5部」とコピー機に入力する
  6. スタートボタンを押す
  7. キチンとコピーされているか確かめる
などとするか、単に「コピーを5部」としてアクションとするかはそれぞれという意味合いです。ともかくそのタスクを終わらせるにあたり、何らかのアクションを取って、前に進めていることは間違いないわけです。私は鬱になったとき段取りが組めなくなったことが一番ショックなことだったので、上のようにコピーを取るという行為でも細かく書き出してから、とりかかるようにしていました。まどろっこしいけど、この手順で間違いないという確証を得たかったからです。

そして、小さな小さなタスクを問題なく処理できるということが積み重なって行くと自信になりました。週次レビューで今抱えている案件の量は自分でこなせる量か否かを毎週確認でき、無理なら前もって誰かに振るなり、断るなり、のアクションを取って間違いないと確信を得ることができます。「いまやっていることに確信が持てれば」間違いなく仕事は前に進められます。ですから、私は鬱病等、精神疾患を抱えている人に、最適な仕事術は「GTD」だと私は思っています。


追記:上記は月曜日に書き上げていたのですが、火曜日に急に墜落しまして、漸く水曜日の今になって盛り返してきました。今回わかったコツ。墜落したときは、何かひとつみっともなくて良いから、ジタバタしてでも、とにかく"仕上げる"ことを繰り返す。何かスグに片付きそうなタスクを見つけてやっつけていくとテンション上がる。モグラ叩きしてテンション上がるのと同じイメージ。

Instapaperは「後回しの道具」だから使わない

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「Instapaper」というとても便利なAPPがあります。Webページを保存し、オフラインでも「後で読む」ことができる便利なAPPです。似たようなのに「あとで読む」とか「Read it Later」なんてのもありますね。

GoogleReaderなどでRSSを定期巡回して、気になったものをInstapaperに放り込んでおいて、帰り道に読むということをやっていたのですが、ここ2ヶ月ほどInstapaperの使用を止めました。そして今では私の中の削除APP候補にノミネートされるまでになってしまいました。

理由は2つの簡単なことです。「気になったのならその場で読んだ方が早くないか?」というのと、「気になったんならEvernoteに入れておいた方が良くないか?」という2点です。

最初の理由は結構な人に同意いただけると思うのです。ブログ「ライフハック心理学」主宰の佐々木正悟さんの新著『いつも先送りするあなたがすぐやる人になる50の方法』の方法01がそのまんまこれに当てはまりそうです。

「あとでやる」という気持ちの裏には「あとでならできる気がする」「あとでやったほうが速くできるはず」という気持ちがあります。でも実際はそんなことはありません。あとでやったところで自分の才能も状況もほとんど変わらない「いま」が再びやってくるだけです。

「Instapaper」や「あとで読む」、「Read it Later」に突っ込んでおいても、結局読まない記事って結構有ると思うんです。それってとどのつまり「後回しにしたことは未来でもやりにくい」という法則に則ってしまっているんじゃないかと思うんです。仕事でもそうだと思うのですが、「あとで!」とした仕事はズルズル後回しにしている間に、いつの間にか「デンジャラスな仕事」に変化していたりするのと同じことです。

つまり「後で読んだ方が効率的だ」と思っていても、いざ、その「後で読む」段になったら「さらに後で読もう」というおかしな事になる可能性があるように思います。だったらその場で読んでしまった方がよっぽど効率的だろうと思ったのです。

もう一つの方は、Evernoteの使い方にもよると思うのですが、私のEvernoteの使い方の一つに「自分のどこかに触れた記事は迷わず入れる」というルールを設けています。ちょっとカッコよく書きましたがww、実に単純なことです。"一読して"、再読したい。ピンときた。面白い。琴線に触れた。思考のヒントになる。この文体がスキだ..等と感じた記事は、全て迷う前にEvernoteに入れるようにしているだけです。そしてポカッとヒマができたときには、ざーっとそれらを再読することで、このブログのネタになることが多いですし、特別高度な検索機能を使わずとも、ざっと眺めているだけで、行き詰まった仕事を動かすきっかけを得ることも多いのです。つまりInstapaperを使用するくらいなら、Evernoteに入れておいた方が私の使用方法では、再度その記事と出会い、触れあう機会が増えることになるわけです。

今、私のGoogleReaderに登録されているRSSは155個です。これが多いのか少ないのか(恐らく少ないのでしょう)わかりませんが、いずれにしてもたったこれだけでも私はちょっと食傷気味です。それでも155個のページの更新情報は毎日全て追えていますし、ピンっと来たものは全て読めています。そしてEvernoteに入れて行くこともできています。

とどのつまり言いたいことは、こういうことです。

「あとで読むくらいなら今読もう」

「たぶん、あとで読む日はやってこないかもしれませんよ。」ということです。とても便利なInstapaperですが、極論すればこれは「後回しの道具」です。後回しにせず「すぐに行動に移す人」の方が何かと有利に事を進めていると私は思います。そうであれば、こうした「後回しの道具」は幾ら便利だと思っても、思い切って使わないという自分ルールを設けるのも「後回し防止」の一法だと思いますし、「すぐにやるっきゃない」仕組み構築には有効な手ではないかと思います。

武道の奥義「読み」で、仕事力を底上げする

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小学校3年の始めまで剣道を習っていました。第二次大戦を戦い、生き抜いたお爺ちゃんが先生だったのですが、この人がおっかない人で、稽古帰りはいつも半べそだった記憶があります。入門直後、先生がおっしゃったのは「剣術とは、人を殺せる道具の使い方を学ぶことだ」 と、今考えると「小学生に言うか!?」ということを言われたのを覚えています。

だから竹刀で稽古していても、面を食らえば「今脳みそ切れたぞ。お前」と言われ、小手を食らえば「手首から先が無くなった」といわれ、胴を食らえば、「あはは、身体が真っ二つだ」等と言われました。子供心に竹刀ではなくて、真剣だったら・・・と思わずにはいられず、必死に稽古していました。

剣術に限らず、おそらくあらゆる武術に通じるであろう奥義の一つに「読み」というものがあります。突きや蹴りの威力が凄いとか、内剄が凄いとかももちろん重要ですが、「読み」ができる達人と相対したらそれらは意味をなしません。相手の攻撃を発揮できないように先回りし、更に相手が思いもよらない技を使い、いとも簡単にねじ伏せてしまうのです。

以前TV番組で、合気道の達人が、「その場の状況に応じて臨機応変・千変万化に、技や動作は元より、自分自身を変化させること」が極意だと言っているのを聞いたことがあります。ちなみに私は高校の体育の授業で柔道をやるはめになり、弱っちいですが、一応黒帯を持っています。オリンピック代表の座を争った経歴を持つ、柔道の先生に聞いたことがあるのですが、「読み」と「想像力」はちょっと違うそうです。「読み」は場の空気の流れや気の流れと言った、大局を読めるかどうかだそうで、「こう動くはずだ」という当てずっぽうに近い想像力とは、違うのだそうです。

私は病気のせいもあって、人より長時間労働することは現状できませんし、他人とコミュニケーションを取るのもまだ苦手です。やりたくても残念ながら今は人並みにできないことがまだまだあります。でも、今の仕事場では営業部からもマーケティング部からも製造現場からもヘルプを求められたり、上層部からも意見を求められたりする程度には会社の役に立てています。これは私なりの「読み」の成果じゃないか?と最近思っています。

とはいえ別段難しいことはな~んにもしてません。誰かが電話している内容は聞こえる範囲で、聞いているようにし、日報も全員のものを全てちゃんと読んでいるので、「この件で時間を取られているのなら、別件はバックアップが必要そうだ」とか、「こういう動きになった以上、この製品の下準備は早めに進めておいたほうが良さそうだ」といった程度の「読み」をしているに過ぎません。

しかし、普通の人よりできないことが多いという圧倒的不利な状況下でも、普通の人の先回りして、きちんとした準備をしておくという「読み」を磨き、それを使えれば、病気に限らず厄介事を抱えている人が、普通の人と同等若しくはそれ以上に仕事をする有効な手段の一つになるのではないかと思います。

ちょっと考えてみると、人を読む。世相を読む。情勢を読む。時代を読む。世界を読む。景気を読む・・・と、なぜか大きいうねりを推し量ることを「読む」というのは、もしかしたら武道の「読み」に端を発しているのかもしれません。つまり、身近な相手、職場の雰囲気、 仕事の段取り、商談のクロージングポイントなどを「読み」、先回りして抑えてしまえば、その仕事の主導権を握れるチャンスが増し、互角に勝負できると思うのですがいかがでしょう?

この案件で問題になりそうなのはどの辺だろう?とか、今日のあの人の気分は良さそうか悪そうか?とか、そんな簡単な練習を毎日ちょっとづつ重ねていくだけでビジネスの「読み」は鍛えられると私は思います。

これが科学的に有効な手段か否かは分かりませんが、少なくとも私の実感としては、注意を払うべきポイントを先読みできれば、仕事力の底上げに役立つと思います。


蛇足:他方、読み誤った場合の例としては、現在の政治の混乱っぷりが良い例でしょう。“読み誤り”が重なっているように思えます。とっとと辞任すれば良いのにね。色んな政治家さん。退く時期を逸すると惨めなモノだと思いますがねぇ。
本来の政治は滅私奉公が基本のはずです。なのに、滅するはずの私心が顔を覗かせると、どんな大義名分(今で言えばマニフェスト?)を掲げても嘘臭くなるものです。国の未来という大局を「読む」必要がある重要な職務なのに、そういう自覚が乏しいのかもしれません ね。

Dropbox活用実践例-「他社」との情報共有

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私が新卒で社会人になった頃から言われ続けているビジネスをする上での問題があります。『情報共有』というヤツです。簡単なようですが、この『情報共有』というのはなかなかどうして、一筋縄ではいきません。丁度実行中のプロジェクトで見えてきたものがあったので、「ああ、その手があったか」と少しでもお役に立てれば幸いです(^^)/

『情報共有』の場が必要だということは、たいていの人と共有できます。即ち、情報を共有できる場がなければ、全員が把握すべき情報を集約することはできないし、各人が知恵を出し合い、それぞれの能力によって得た成果を共有することで、はじめて個人の能力を超えた「三人寄れば文殊の知恵」が出る環境になるという認識は大方の人が頷くところです。

同じ社内であれば、ファイルサーバにでもフォルダを作って入れておけばOKというレベルでも、まぁ情報共有できたわけです。「ファイル上げといたよ~」「オッケー」というやり取りで間に合っちゃうわけですね。

しかし昨今、情報を共有する必要がある相手は、同じ社内の人ばかりではなくなりました。やたらとスピードを求められる昨今、協力会社といった他社とも、スピーディ且つタイムリーに情報の共有をする必要に迫られています。そして「じゃぁどうやってその場を作るのか?」となると、とたんに暗礁に乗り上げます。

他社が絡むと話は俄然複雑になります。当然お互いの会社のセキュリティポリシーがあったり、サーバを経由するにしてもアクセス権限をどうするとか、ファイル形式を何にするかとか、仕事が終わった際、共有したファイルはどこの会社が保持するのかとか、色々問題が出てきます。利害も複雑に絡みます。一番厄介なのは・・・相手のITリテラシーが高くなくて、まだ紙主体の仕事をしている場合などはものすごく困ることになります。公的な申請書類とか、FAXとか、郵送されてくる図面とか、しばらく無くなりそうにはありません。ということで、情報共有を行う上で複数の会社の利害を損ねない場(公平な場と言っても良いでしょう)を作るかと、紙と電子データの情報をシームレスに繋げるにはどうしたらよいか?というところがカギになりそうだと思います。

現在、私が抱えている仕事で当社の他、3社が協力して行う仕事があります。関わる人の年齢が一番上の人でも40代前半であったことから、思い切って「Dropboxを使ってみないか?」と提案し、現在Dropboxを使って情報を共有して仕事を進めてみています。Dropboxであれば、更新内容が全員に反映されるので、フラットな場が作れるはずだと考えたのです。

具体的にどういう情報を共有しているかと言えば、顧客との面談内容(顧客の要望)、図面の情報、詳細仕様の検討及びその可否、材質に関する検討、エクセルで作ったガントチャートの共有によりスケジュールの把握。納期の前倒し若しくは遅延のタイムリーなシェア、実際の現場及び製作途中の写真、性能検査結果などです。何より私を含め4名の愚痴の共有(^^;) ができるようになりました。正直思っていたより他社さんの担当者にも喜んでもらえて、このプロジェクト自体、非常にスムーズに進行しています。

紙の問題ですが、やはり1社、紙が主体という会社があったのですが、私のところにFAXしてもらい、PDF等にして私がDropboxにあげるという作業を担うことで解決しました。紙と電子データの情報を繋げる為に「HUB役」を1名決めておくと上手く行くと思われます。

一つだけ、NDAに近い契約をしておきました。内容は「共有した情報はいかなる理由であれ公表しない、転用しない」ことだけです。メンドクサイ話しですが、仕事の全てといって良い情報ですから、エンドユーザーに迷惑をかけないためにも、一応やっておいた方が良いだろうと判断しました。

当たり前といえば当たり前の使い方なのかもしれませんが、クラウドサービスは仕事の成果を一社が独占するようなことがなく、フェアな取引ができる場を構築できるサービスとも言えそうだと、このプロジェクトで思い始めました。
大企業なら兎も角、中小企業の間で情報共有するなら、「無料(2GBもあれば十分です)」「簡単」「便利」の3拍子揃っていないと導入は難しいと思われますので、普通にPCが使える人と情報を共有するには、Dropboxが現状で最善の手のひとつと言えるだろうと思います。

Bloggerに「Topsy」と「はてブ」ボタンを設置する方法

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あちこちのブログで、[B!]とか[3user]とか、[8Tweet]とかボタンが設置されているのが、前々から気になってはいたのです。何か面白そうだしカッコイイな〜ってww

ところが、このブログはBloggerというサービスを使っているわけですが、天下のGoogle様が運営しているはずなのに、何でかヘルプが英語だったり、不思議なこと満載なサービスでして、どうも良く分からないことが多い。つまり初心者には意外に敷居の高いサービスです。何でコレ最初に選択したかな私は・・・orz
しかし、何とか付けてみたい!という一念で色々調べて、ポチポチとコードを書いてみたら無事できちゃったので、備忘録兼、同じBloggerユーザーのお役に立てればということで設置方法を書きます。 
※テンプレートのバックアップは念のため取っておきましょう!

■「はてなBookmark」の設置方法

はてなのサイトにも設定方法は書いてあるんですが、どうやら情報が古いようです。ということで、下記の方法で記述したら上手く行きました。

まず、ブラウザでBloggerダッシュボードにアクセスして、[設定]→[レイアウトタブ]→[HTMLの編集]を選択。さらに重要ポイントとして、[ウィジットのテンプレートを展開]にチェックを入れます。

次に展開された文字列の中から、↓下記の文字列を探します!
そして、このすぐ後ろに下記の文字列を入力します。
以上で、[B!]マークと、[○user]というのが無事表示できるはずです。
[テンプレートを保存]ボタンを押す前に、[プレビュー]で確認しておきましょう。何か問題が有れば、エラーメッセージが表示されます。保存前だったら、[編集内容をクリア]で編集したことをなかったことにできますので、必ず[プレビュー]はしましょう。

■Topsyボタンの設置方法

Topsyのボタンは2種類あって、ちっちゃい[small]と大きい[big]があります。配色も色々あるみたいですので、その辺は研究してみてください。僕には良く分かりませんでした(^^;)
 

ココでもキーになる文字列は
コイツです。
で、はてブの時と同様、このすぐ後ろに、
○大きいボタンなら、

○小さいボタンなら、 
Twitter-Usernemeの部分は、ご自分のものに書き直して下さいね!
いや〜ホントに一苦労でしたが、まぁ何とか設置できました。こういうのって、どういう勉強したらすんなりできるようになるんでしょうね?プログラマーさんとかSEさんとか、ホント尊敬します!

裁断した本の閲覧性公開!&裁断して気がついたこと

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先般のエントリーで、ヤフオクで落札した裁断機を使って、どんな風に本が切れるものなのか、動画でご紹介いたしました。

やはり「裁断した後、どうやって見えるの?閲覧性はどう?」というお声を多くいただきましたので、実際取り込んだ幾つかの本をiPhoneで表示させた場合、どんな感じになるのかまずご紹介します!使用したアプリは「GoodReader」です。

読み込む際のPoint!付箋を貼っていた箇所は、事前にそのページやその文章の上に「☆」みたいに、何か印を別途書き加えて置いた方が良いです。付箋があるとジャムる可能性が上がってしまいます。それと糊がちゃんと剥がれているかペラペラ捲ってチェックする作業は絶対必要です。2枚読み込みしてしまってジャムるという場合がありますので、コレは念入りに!

例1:『ユダヤ人大富豪の教え コミック版
画質自動/圧縮率自動

マンガはこれくらいコマ割の少ないモノであれば、ストレスなく読めます。Macで読むのも、全く苦になりません。というか、文庫版より読みやすいんではないかとすら思います。

画質ノーマル(300dpi相当)/圧縮率4
○通常表示
そのまま表示させると、さすがに文字が小さくなります。その為、上下左右の余白を無くするようにピンチアウトすると、グッと読みやすくなります。下記参照。

○少しピンチアウトした表示
これくらいになれば、iPhoneの画面の上下に文章がフルに表示されますので、視認性に問題はなくなりますね。

画質ノーマル(カラー150dpi相当/圧縮率3)
これは、ピンチアウト無しの画面。フレームワーク図をザッとみたいだけなら、これでもOKだと思います。横書きの本はiPhoneも横にして表示させるとグッと読みやすくなります。

いかがでしょう?イメージは掴んでいただけましたでしょうか?さして画質を上げずとも文章を読む分には支障はありません。ただし、本の中で使われている写真は黒々としたものになりますので、書籍の中の写真を重視される方は、画質を上げた方が良いと思います。

ざっと数えて、約600冊程度所有していた内、100冊ほどを裁断しましたが、裁断していく過程で、保持する・データ化する・売るの3つの選択肢の判断基準のようなモノが見えてきましたのでそれも記しておきます。

A.裁断すべきではない本
自分にとって本という姿形で所有しておきたい書籍。私で言えば『ウォールデン 森の生活』や『情報ダイエット仕事術』『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』などが相当します。パラパラやることで気づきが得られる本は裁断しない方が良いと思います。もう一冊買うという手はありますが(笑)それと「写真」に意味がある本。画集などですが、これは画質をスーパーファインで読み込んでも質感が異なってしまいますのでやらない方が良いでしょう。

B.裁断すべき本
手元で参照したい本(上記の『最強フレームワーク100』等)や、付箋が張ったまま塩漬けになっている本、ドッグイヤーはしてあるけど最近、見返していない本。これらはiPhoneがあればいつでもすぐに読み返すことができるようになります。スキマ時間を活性化することもできるでしょうし、仕事で役立つことも多いでしょう。こういうのはバッサリ行くべきだと思います。

C.裁断すらしたくない本
意外なことに、読み返すことは2度とないと即断できるもの。すでにメモは取り尽くしたもの。既に情報が古すぎるものが結構出てきました。裁断する前に「これはもう一度読み返したいか?意味があるか?」という問うことが重要かもしれません。読み込んでももう2度と読まないのであれば、データで残しても意味はゼロなのに変わりはありません。これらはBOOKOFF行きが妥当でしょう。単純に本棚の整理をしていただけだと、そういう問いはせず、並べ替えで終わってしまうことも多いですが、本棚の奥の方にはこんな本も眠っていそうです。何でもかんでも裁断すれば良いというものでもなさそうだというのが、今回最大の発見と言えるかも知れません。

D.OCRをかける本とかけない本
自分にとってリファレンス的な役目をしてくれる本はOCRをかける意味があると思いますが、それ以外はなくても良い気がしました。私見ですが、大凡どの本のどのあたりに何が書いてあったかは検討がつきます。むしろザーッと読み直しているときに「あ!」と思えるフレーズに出会えたりする方が面白いと思うので、「検索するだろう本」以外はOCRをかけずに読み込むだけにしました。(時間も多少かかるし・・・)

E.サイズについて
EVERNOTEに上げたいのであれば、絶対条件として25MB以下にしなければなりません。が、『効率が10倍アップする新・知的生産術』で22.6MB。『最強フレームワーク100』はカラーで読み込んでいるので38MB、『ユダヤ人大富豪の教え』に至っては自動設定のままだったので、60.7MBにもなりました。PDFを後で分断してEVERNOTEに入れるという作業が必要そうです。が・・・あまりEVERNOTEに入れる必要もないかなぁ・・・と思います。Dropboxを仮想書庫として使う方が良いのではないか、いつでも読みたいものはGoodReaderに入れておくというスタイルで良いのかなと思います。

ざっと、気づいたところはこんなものです。裁断機を手にするまで「本は大切にしなさい」と育てられた身としては、「本を裁断するなんざ鬼畜生の所行だ」なんて思ってましたが(笑)実際、裁断して読み込んでみて、コレはなんと便利な方法か!と考えを改めました。多分、私が持っている本を全て裁断して読み込んでも、USBメモリ1本に収まってしまうでしょう。考えたら凄いことですよね。しかもいつでもどこでもGoodReaderやDropboxを使って自分の書庫にアクセスできるなんて!!

しかも・・・今はiPhoneの小さい画面で読むしか出先では手段がありませんが、iPadが出たら・・・スッゴイ読みやすくなると思うんですよ。文庫の文字の小さいヤツなんて、絶対文庫で読むより読みやすくなるでしょう。まだiPadに触れたわけではありませんから、断言はできませんが、もしイメージ通りの動きをしてくれるものであれば、書籍の電子化の可能性はまだまだ無限に広がりそうだと感じました!!

お待たせ!裁断機デモンストレーション!

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全国の裁断機に興味津々の皆様、大変長らくお待たせしました(?)つい先ほどヤフオクで落札した裁断機が届きましたので、早速バッサリ裁断する一部始終を動画に撮りました!

コンデジの動画撮影機能で撮っているので画質は荒いですし音声もボロボロですが、その辺はご容赦ください。

ついでに栄えある生け贄第1号に『整理HACKS』を選んだつもりが、カバーをかけ間違えていて、実際にぶったぎったのは『TIME HACKS』でした。いつもカバーを外して読むので・・・まぁこんなこともあるかなと(^^;)



尚、ScanSnapでOCRをかけずに読み込むと、読み込み自体はものの5分かからずに完了しました。

明日のEvernoteイベントに参加しますので、今、読み込んだファイルをiPhoneに入れておきます。読み込んだ後がどうなのか気になる方は、イベント会場でお声かけ下さい!
ご参考になれば幸いです!さ〜て次の獲物は・・・ヒッヒッヒ

ブロガー名刺を作っちゃいましたぁ(^^)/

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Hacks for Creative Life!@beck1240さんに触発されて(またかよ!)調子に乗ってブロガー名刺を作っちゃいました!!

今まではお手製の、しかも会社のプリンタで刷ったかなり恥ずかしい、ヘボヘボな名刺だったのですが、今回は、数々のブロガーの名刺をデザイン・印刷された実績のある、前川企画印刷さんにお願いして、ちゃんとしたのを作ってもらいました。



予算の関係・・・じゃなくて、家紋アイコンが白黒なので、あえてカラーではなく、白黒でデザイン。右半分は黒背景で家紋と本名を白抜きに。左半分は白背景でブログタイトル、QRコードなどをドカンと黒文字で配置。キッチリ左右が揃うのではなく、少しの黒背景の部分を小さくして、あえて歪な印象を。本名の配置も実はちょいと工夫が凝らしてあります。




裏は左右分けではなく、
白黒背景を上下で分けてます。上が白背景でメモが取れるように「Memo」の文字を追加。下の黒背景の部分には、ブログのテーマ?でもある「LIFE FUN!」の文字をガチッと入れてもらいました。こちらも黒部分が小さめになっていて、メモスペースを広く取ったデザイン。

少し和風っぽくもあり、白黒のバランスをズラしたことにより、モダンっぽさも出たのではないかと思ってます。

ちなみにbeck1240さんは一気に400枚をどどーんとご注文されておりましたが、財政難・・・じゃなくて、今後万が一独自ドメインなんぞを取るまでにこのブログが成長したらなーんて、青い妄想を抱いたので、今回はミニマム100枚の注文。 こんな最小ロットの注文でも、非常に丁寧な対応をしていただいた前川企画印刷さんに感謝です!!

さて、この名刺をもらってくれる一番目は誰だろう?3/3のEvernoteイベント「象が踏んでも忘れない!Evernoteのここが熱い」に潜入予定なので、その時に「もらってやってもOK!」という方がいらっしゃったら、多分会場の隅でちんまりしていると思いますので、声をかけてやってくださいね!

TOOL-HUNTER (一時)休止宣言!

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昨日、ごそごそと本棚の整理をしていました。漸くヤフオクで裁断機を落札しまして、到着したらぶった切る本をピックアップしていたのですが、自分の本棚を見るとヘンな傾向が見えました。月初ということもあり、自分自身の戒めとして書きます。

私の本棚には、やたらと手帳と時間管理、整理整頓に関する書籍がありました。本棚にある本にはその本の感想やピンときたページ数などをメモした紙を、必ず挟むようにしてあるので、そのメモを見返してみると、「システム手帳一冊あれば仕事が完遂できる」だとか「綴じ手帳の利便性」だとか、「ノートの取り方は見やすく、検索しやすく、ひと手間かける」だとか、「MindMap用にカラーペンを用意」だとか・・・まぁ全くもって節操がありません。

流行り物好きという性格も大きく影響しているのでしょうが、システム手帳が流行れば手を出し(Filofaxのバイブルサイズが手元にあります。これは5年使いました)、ノートは1冊にまとめろといわれればノートを買い、3冊使ったほうがよいといわれれば3冊揃え、ロディアが良いと聞けば入手し、MindMap用にカラーペンを揃え、Googleカレンダーが便利と聞けば使い、iPhoneでもこのアプリが良いと聞けばダウンロード…我ながら何という節操の無さ…orz。これは完全にTOOL-HUNTERです。

昨年末からこの無節操ぶりは、大分なりを潜めていますので、Moleskin+iPhone(RTM)+5x3カード+iPhoneという現時点のゴールデンカルテットで2010年は2ヶ月間、何とかなっています。しかし…GoogleReaderには手帳術や時間管理術、仕事術を扱うブログのRSS登録件数は増えていく一方ですし、本屋を見ていてもその手の本は買わないまでも、触手が伸びがちです。

手帳にこだわりを持つなとは言いませんし、ツールにこだわるなとも言いません。しかし「ツール収集」や「そのツールを使うカッコイイ(であろう)自分の姿」が目的になってしまうのは問題だと思ったのです。

あくまでも「主人は自分自身」であって、手帳やガジェット、ノートは「従者」だという主従関係は再認識しておいた方が良いのかもしれません。従者に主人が振り回されるという本末転倒なことは避けたいと思います。

とかく激流のように過ぎ去る時間の中で、仕事やプライベートのイザコザに巻き込まれると、新しいツールで一気に解決を図りたくなる気持ちもわかります。生産性や創造性を上げよう、仕事のやり方を見直そうという話題も非常に多く、ビジネス環境もめまぐるしく変わり続けますから、貪欲に新しいツールを取り入れるべきだという論も十分承知しているつもりです。

しかし、それでも新しいツールを取り入れる際には、「自分という確固たる軸」をもって、そのツールは本当に自分に寄与するのか、どの時間を活性化してくれるのか、どの負担を軽減してくれるのかをしっかり吟味する姿勢が必要でしょうし、そうした考えの末にツールを使ってはじめて、ツールは従者として主人を助けてくれる存在となり、主人も従者への愛情が沸くものだと私は思います。MoleskinもEvernoteもDropboxもRTMも5x3カードもiPhoneも吟味した末手に入れたものなので、今では無くてはならないくらい頼りになる従者というよりもパートナーと呼べる存在です。

「できるだけ身軽に簡素に生きたい」最近強くそう思うので、今までのような気の向くままに触手を伸ばす、無節操なツールハントは一時休止にしようと思います。再開は明日かもしれませんが(笑)

完全記憶(トータル・リコール)の切実な必要性

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既にシゴタノ!で佐々木正悟さんが「「ライフログ」が変える心」を、倉下忠憲さんが「完全記憶(トータル・リコール)がもたらすもの」という文を寄稿されていますので、『ライフログのすすめ』という書籍があることをご存じの方は多いことでしょう。私も倉下さんが主宰する読書勉強会 in Evernoteにも投稿しました。

ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する! (ハヤカワ新書juice)ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する! (ハヤカワ新書juice)
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実は昨晩、義母が倒れて救急車で病院に搬送されるという事件がありました。原因は脳卒中とのこと。命に別状がないというのは不幸中の幸いでしたが、軽い後遺症のようなものが出る可能性は否定できないというのが心配です。

当然家族としては「何故そのような状態になったのか?」が一番気になるところです。しかし、医師としては血圧の上昇だとか、ストレスだとか、食生活が重要だとか、アバウトな答えに終始するばかりです。義父は共に暮らしていても、義母がどういう生活を送っているのかまるで知らない様子ですし、義兄は当然仕事があるので、義母の日常生活は知りません。つまり日中の義母の生活はブラックボックスなのです。そこで、脳裏を過ぎったのが上記の本『ライフログのすすめ』です。

本書を一読しただけでは、ワクワクするけど何に直結するかイマイチわからなかった「ライフログ」というものが、今回の事件で一気に「これは今すぐ必要な物」だと認識せざるを得ないものになりました。
そう、まさに義母の日常生活を記録したログがあれば私たちが取れる選択肢はもっと広がり、多角的な分析ができ、正確な予防法を見つけられたかもしれないのです。ログがあれば、医師にもっと深く原因を分析するよう交渉できたでしょうし、血圧のログがあれば、ここ1年のデータをすぐさま見て、いつ頃から血圧に変化が現れたのかも一目瞭然だったはずです。食事も毎日の食事の写真を見ていけば、具体的に何の摂り過ぎなのかも一発だったはずなのです。ストレスレベルのログ(血圧?動悸?脈拍?)があれば、医師と互角に折衝できたかもしれません。

著者は何度も「すでにライフログは実現可能」であることを強調しています。そして病気を抱えている身として、私もライフログには強い魅力を感じます。正確には、スグにでも使いたい。なぜなら私の場合、例えば「頭痛がする」とか「胃が痛む」とか、「精神的な落ち込みの波はどうか」などをメモするのはとても難しいからです。どうあがいても言語化し共有できないのです。「刺すように痛い」と言っても多分、人それぞれ想像する痛みのイメージ、痛みの強さは違うでしょうし、頭痛や気分を言語化することなんて本当に難しいことです。

見聞きしたこと、位置情報、身体の状態、心理状態等など、自分の行動の全て、自分が体験したことの全て、人生のありとあらゆることを「自動的に」記録し保管し、それらを簡単に検索して取り出すことができる世界が目の前に来ているというのは、義母の例と、私の例を考えれば、病気を患ったときいかに重要かは想像できるでしょうし、そういうシーンでこそ、収集したログも、最大限に力を発揮する場面の一つと言って良いでしょう。
もっと進化して、それこそ、iPhoneに「痛み」が記録されて、医師の端末に接続すると、医師もその痛みを味わえるようになれれば良いのに!と思います。たまにいるじゃないですか?「ハイ、ちょっと痛いけど、我慢してくださいね〜」ってかるーく言って、マジで激怒するくらい痛いことする医者が。どれだけ痛いか体験させてやりたくなるじゃないですか(笑)

それはさておき、現時点で取れるライフログは残念ながらまだまだ断片的なものにならざるを得ません。それでも何かしらログを取っておく方が良いでしょうし、ログを取る生活に慣れておいた方が良いと思います。例えば、私がやっているのは気分が沈んだと思ったらEvernoteに、「●●をしている最中に気分が落ちてきた気がする」とか「●●のことを考えたら嫌な気分になった」とボイスメモを残していくことをしています。Twitterに起床・就寝時間をつぶやくのも立派なライフログでしょうし、お子さんがいらっしゃる方でしたら、毎日何時に何を食べたのか、写真を撮っていけば、将来もの凄く意味のある記録となるでしょう。ついでに予防接種のログもその写真に追記しておけば後で追えるでしょうから、これも立派なライフログでしょう。

読書勉強会 in Evernoteに、私はこう書きました。

(前略)「自分」の記録の何たる少なさ!自分の記憶力があまりにも悪いのだろうと常々思うのだが、皆さんは小学生の時の担任の先生の名前は全部言えるだろうか?クラスメートは全員覚えているだろうか?中学校の時の自分の所属したクラスが、1年何組だったか、3年分言えるだろうか?高校の時は?高校の時の数学の先生はどんな人だったか記憶にあるだろうか?ちなみに私はこれらのこと「全て」が記憶にない。自分が所属したはずの小・中・高のクラス名も知らない。クラスメートも仲の良かった数人以外は知らない。知っている人の数は両手で足りてしまうくらい少数。先生の記憶なんて3人だけしか知らない。さらに病歴。昔アトピーがあったかとか、おたふく風邪を小さいときに患ったかなど、医者に聞かれても、全く知らない。「両親に聞けば?」と言われても両親の電話番号すら知らないので、確認のしようがないという有様。(後略)

つまり、自分の過去もブラックボックスである私にとっては、今回のことはライフログを収集する意義をハッキリ感じさせましたし、今あるツールを使ってできる限りのログを残しておくことは、将来の自分へのプレゼントになる可能性もあると思いました。きっと将来何らかの困難にぶち当たった自分が「このログを取っておいてくれた過去の自分に感謝するよ」と思う時代が来るのだろうと思います。

蛇足:今ログを溜めておく一番良いツールはEvernoteだと私は確信していますが、『ライフログのすすめ』に取り上げられている「reQall」というサービスは既にEvernoteと連携するようですし、日本に進出してくれれば、更なる可能性を感じさせてくれるツールだと思います。さらには「痛み」のログを残す上手い方法を作り出せればBig Businessになること請け合いですね。何か良い方法ないかなぁww