愛着品紹介015-世界で一番タフな傘『SENZ Umbrellas』
イギリス製だったらFOXやBRIGG。日本だったら福井洋傘さんのものがオススメです。とくに福井洋傘さんは個人的にイチオシ。雨傘の生地に大島紬や久留米絣を使おうだなんて大胆なことを考え付くのはココしかありません。スーパー撥水傘「ヌレンザ」で有名な会社でもあります。ちなみに家内はココの傘を愛用中です。家紋入りの傘もオーダーできるので、いずれ発注してみようかと企んでいます(^^)/
しかし、今私が愛用している傘はFOXでもBRIGGでも、福井洋傘でもない傘です。それはオランダ発『SENZ Umbrellas』。傘と言ってイメージするフォルムを完全に裏切ってくれる、まるでステルス戦闘機のような非対称な形。空気力学の専門家により作り出されたこの傘は、風に対してベストな位置に傘が動き、100km/h(秒速約27.8m)の風を受けても、お猪口になることが無いという頼もしい傘なのです。
さらにこのデザインは前部が短くなっているので視界が良好!後部は逆に長めのスポークが背中を十分覆うので、傘の水滴が背中に落ちる不快感から解放されます。普通の傘を破壊するほどの(実際に1本やられました)ビル風が吹き荒れる、私の勤め先のビルの前の道ですが、コイツだったら問題なし!とにかくやたらめっぽう風に強い傘です。さすがに風車の国からやってきただけのことはあります。風が強ければ強いほど、コイツの性能限界を試す良いチャンスなので、風が強い雨の日を嫌がらずに済むという思わぬ効能もあります(笑)
しかし、ちょっと難点も。傘って差したときの姿ももちろん重要ですが、実は畳んでいる時の方が多い代物なので、巻き取った後の姿がとても重要です。望ましいのは細くスラッと巻き取れて、重心が気持ち内側にあること。しかし非対称なデザインのこの傘は、巻き取った後の姿が全く美しくないのです・・・。付属のスリーブに入れて対応するしかないのが誠に惜しい。更に留紐がベルクロというのもちょっと残念ポイントです。蛇足ながらその点、福井洋傘さんの特に女性向けの傘は巻いた後でもふわっと花が開いたかのような立ち姿になり、まるでアクセサリー感覚で傘を持って歩けるよう工夫されています。この点は日本に一日の長がありそうです。
ともあれ、恐らく世界で一番風に強い傘です。それが7,140円で手に入るのだからコストパフォーマンスも悪くないと思います。去年は暴風を伴ったゲリラ豪雨に閉口した人も多いと思います。とにかく強風に負けない傘を!と思っていらっしゃる方には是非オススメしたい一品です。
※ものすごく注目されることだけはお約束します(笑)
愛着品紹介014ー"今"を纏う『MARGARET HOWELLのジャケット』
問題はOFFの日の装いです。20代まではTシャツとジーンズというカジュアルの王道一本槍で何とかなりましたが、齢30を超えるとそうも言っていられなくなりました。30歳を超えたところで自分のカジュアル姿に違和感を覚えたのです。何というかチンチクリンなんですね。要するに格好悪いわけです。
ネクタイは忘れても、ジャケットだけは、忘れずにいつも持っていろ
と白洲次郎は言ったそうですが、ジャケットを着ていないことにその格好悪さの原因があるのだと思いました。かといって、ユニクロや無印良品のモノではどうも品が無いというかピンと来なくて困っていたところに、MARGARET HOWELLのジャケットと出会いました。
イギリスらしいトラディショナルな印象、数量よりも高品質であることが何よりも重要だという理念を感じ取ることができる素材選びと縫製の丁寧さ。上質でシンプルでありながらも、デザイナーMARGARET HOWELLさんの優しい新鮮な空気が織り込まれているかのようなデザインです。ブランドの服を着るということは、そのブランドの切り取った"時と風景"に共感したということです。私の愛用しているジャケットの素材は「コットンリネン混」。人も物も情報も幾重にも複雑に混ざり合う"今"を切り取った素材選びだと思っています。
このジャケットの下に着るシャツもここの製品と決めています。1970年に発表したメンズシャツがブランドのスタートであり土台ですから、当然シャツも高品質です。新品のシャツなのにヴィンテージシャツを着ているような気持ち良さ。ここのシャツは、アイロンをかけずシワのまま着てOK。そのシワはだらしなさではなく、粋な表情となってくれるからです。そして着心地は言うまでもなく『最高』です。
MARGARET HOWELLの服はどれも数シーズン経ったら時代遅れになるような流行を追ったデザインではありません。そのデザインはどこかルーシー・リーのそれに近いような印象を受けます。決して多弁ではないけれど主張することはキッチリ主張する気骨がありながら、何故か全体的に柔らかく優しい雰囲気があるという不思議なバランスがそう感じさせるのかもしれません。
何とか手が届く値段で、長く着ることができる上質な良い服を着たいという、私のようなワガママな人には最適な服だろうと思います。もちろんブランドの切り取った“時と風景”に共感すればの話しですが。最早このブランドの切り取った“時と風景”に魅了されてしまった私のクローゼットは、徐々にしかし確実にMARGARET HOWELL一色になっていくだろうと思っています。
愛着品紹介013ー長い友だちでいたいから。『薩摩柘植のヘアブラシ』
さて、写真のヘアブラシのお値段、幾らくらいだと思われますか?
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
正解は、28,350円です!
「高っけー!」と思われたと思います。しかし価格に見合うだけの価値と理由がちゃんとこのブラシにはあるのです。
薩摩柘植で作られた櫛は江戸時代から「櫛になりたや薩摩の櫛に諸国娘の手に渡ろ」とうたわれ全国にその名を知られるほどに有名です。柘植は緻密で固い木なので櫛の歯が折れにくく、色の艶が美しいことが魅力です。黄色くてなめらかなその肌は黒髪に染まるごとに渋みを増し、年を重ねるに従って見事な光沢が出てくると言います。櫛の場合、日本女性の長い黒髪に艶のある黄色の櫛がスーッと通っていく様は実に美しい一瞬だと思います。
というわけで、柘植の"櫛"は結構見かけると思うのですが、これは"ブラシ"です。櫛とブラシは何が違うのか?それは「櫛は髪を美しくするもの。ブラシは髪を育てるもの」と言い、このブラシは最初こそあたりが強いものの、地肌を優しくマッサージしてくれ、頭皮の汚れを掻き出してくれます。また、柘植素材の最大の特徴として、静電気が殆ど生じないので、頭皮にほどよい刺激を与え、枝毛や抜け毛、切れ毛が少なくなるのです!つまりこのブラシは立派なヘアケア用品なのです!!
残念ながら長い友だちになれず、カツラ君とか発毛君いう友だちを作ると、ん百万円というお金が必要だと言います。となれば、カツラ君と友だちにならないで済むようにしてくれる道具が28,350円で手に入ると思えば安いものだと思います。
私が所有しているのは、歯はもちろん柄の部分も薩摩柘植の品です。柄を他の材質にしたものもあり、それであればもっとお安くなるのですが、やはり銘木薩摩柘植の木目の美しさ、手触り、質感、重さの魅力には抗えずこれを買い求めました。もちろん天然物ですので、同じモノは二つとありません。柄の長さ、厚さ、重み、歯の数によってお値段は変わってきますし、柄の部分人それぞれ使いやすいと感じる形が違うというのも選ぶ楽しみが味わえる製品です。
使い心地が良いことは言うまでもありません。コレ本当に気持ち良いんです。耳の上の当たりを、顔から首にかけて少し力を込めて梳くと、嘘か誠か停滞したリンパが流れると言います。実際、何度か梳くだけで頭が軽くなり、軽い頭痛程度であればこれで治ってしまうくらいですから、本当なんだろうと私は思っています。
手入れも椿油を月1回くらいのペースで綿棒に染みこませて拭くだけですし、普段の手入れは、たこ糸を束ねた専用のブラシクリーナーゴシゴシこすりつけるだけでOKという手間いらずなところも嬉しいところです。歯が取れたり折れたりした場合はちゃんと修理してくれますから将に一生モノです。そして、なんとこのブラシ実用新案登録されているので、こういう製品にありがちな「本当に〜?」という疑念を払拭してくれ、安心して購入できます。
そんな素敵なブラシを作られているのは「喜多つげ製作所」さん。ネット通販もしていらっしゃいますが、全国のデパートで催される物産展にも積極的に出展されていらっしゃいますので、是非ホームページでチェックして、実際に手にとってご覧になられることをオススメします。
最近髪が細くなったような・・・最近枕に抜け毛が・・・とか寂しいことを言う前に、悪いことは言いません。是非このブラシを一度お手に取られてはいかがでしょうか?(別に喜多つげ製作所さんの回し者ではありませんヨ(^^;))
愛着品紹介012ー楓と染井吉野の『封書開封刃』-
ところが、先日「我が意を得たり!」というペーパーナイフと出会いました。千葉県鴨川市の「古工房」さんの作品です。材質は木製。木製のモノはお土産屋さんなどでたまに見かけるものの、大体作りが甘くて手に取る気にもならなかったのですが、「古工房」さんのは思わず、釘付けになりました。家内曰く「瞬間移動した」と言わしめるくらいのスピードで駆け寄っていたそうですww
まず刃から続く土台の木は楓、グリップの部分は染井吉野という贅沢な材質。鋭利な刃からグリップへなだらかに膨らんでいく意匠。二つの異なる木がまるで一本の木から削り出されたかのように見事に一体化している卓越した技。そして一体どうしたら木がこうも気持ち良くなるのかというくらいツルツルで艶やかな触感。どの角度から見てもとても綺麗。使用感は何とも官能的。これぞ暖かな手紙の封を切るのにふさわしい逸品だと思います。
何より素敵だと思ったのは「ペーパーナイフですか?」と聞いた時、「いいえ、封書開封刃と呼んでます」と答えられたこと。「封書開封刃!そうか、ナイフなんて言葉を使うから違和感を感じるのか!」と思わず膝を打ちました。木だと切れ味が心配だと思われるかもしれませんが、全く問題ありません。サクッサクッと気持ち良く切ってくれます。使い込んでいって、切れ味が鈍ったら何度でも研ぎ直してくれる(木でも研ぐで良いのかな?)とのことですから、酷使しても安心です。しかも「これでも立派な刃物ですから」と織物のシースに入れてくれました。このシースも暖かみがあるもので、我が家のリビングテーブルの文具トレイに彩りを与えてくれています。
昨日、記事にした友人からの手紙や恩師からの手紙。デジタル全盛のこの時代に届く「手紙」は、大抵素敵なものでしょう。(請求書や督促状は除くww)届く数はとても少ないかもしれませんが、だからこそ大事にしたいし、大事に扱いたいものだと私は思います。そして大事に扱うには、この封書開封刃以上の開封用の道具はないだろうとツルツルのグリップ部分を撫でながら、一人悦に入っています。
愛着品紹介011-食器3種-
日々の食卓で絶対欠かせないのが、ご飯茶碗、汁椀、箸です。おかずのお皿は家内と共用で使いますが、この3つは共用することはないので、自分が心底気に入ったものを使うと決めています。毎日使うものなので、My基準を3つ決めてあります。まず見て美しいこと、次に実用性が高いこと、最後に作った人の顔が見えるものであること。要は100均やスーパーで売られている物は買わないよってことですね(^^;)
今は写真の3種を溺愛しています。
○ご飯茶碗
陶芸家、鈴木りょうこさんの作品。イタリアの陶芸家GIOIA SULASさんに師事し、現在埼玉県内で陶芸活動をされていらっしゃいます。
GIOIA SULASさんはイタリアの陶芸家ですが、日本の陶器に魅せられ、イタリアで独自のオリエンタルな作品を作られています。そこへ日本人である鈴木さんが飛び込み修行を願い出たというのですから、実に興味深い話しです。
鈴木さんの作品とは、昨年末の鬼子母神神社「手作り市」で出会いました。もうね、遠目から作品のオーラが違うんですよ。女性らしい繊細さ、でもがっしりとした力強さ、土の美を引き出した、優しいセンスとでも言うのかなぁ。とにかく本当に美しくて魅力的な茶碗です。
しかもとっても実用的な工夫が施されています。口をつける部分が返し(外側に反ってる)になっているので、とても持ちやすく、また口当たりがとても良いのです。これでお茶漬け食べたら2割増しの旨さは保証できます(笑) ご飯をよそうと、何というか、ふわっとしてる感じがするんですよね。お米が。これがホントに嬉しい!
もうぶっちぎりでオススメな陶芸家さんです!
○汁椀
槐(えんじゅ)の木で作られたお椀です。山形県の幸林工芸さんというお店のもの。槐の木は「延寿」と呼ばれることもある縁起の良い木なのですが、材質が堅く刃物がすぐ切れなくなり、加工するのに大変高度な技術と手間がかかる木です。
そんな槐の木目の美しさを見て楽しめ、使えば丁寧に塗られた漆の何とも心地よいこと!
この椀は足の部分に一仕事施してあって、単に足が丸くなっているのではなく、凹ませてあります。(う~ん伝えづらい)その為、引っかかることなく、スッと椀を持ち上げることができます。この工夫のおかげで、お味噌汁を飲むときなど、軽く安定して持ち上げられ、槐の口当たりと相まって、実に美味しくいただけます。お味噌汁が1.5割増しで旨くなりますww
○箸
お箸は3膳ほど持っていますが、今一番のお気に入りはコイツです。岩手県の込山裕司さんの作品です。
まず材質ですが、北上山系の標高500m以上の山肌にまばらに自生しているオノオレカンバ(斧折樺:別名アズサミネバリ)というかばのき科の木です。この木もまた、その名の通り、斧が折れてしまうくらい堅い木で、目の詰まった部分は水に沈む程重く、ずっしりしっかりした木だそうです。1mm太くなるのに3年くらいかかると言われる木ゆえ、とても希少性の高い木でもあります。ちなみに別名の梓(アズサ)という木は皇太子殿下のお印でもあります。
お箸の形は五角形。五角形は指と指の間のおさまりが良い形で、とても使いやすい。これきっとお子さんのお箸の持ち方練習用にも打って付けだと思います。5つの角があるので、お豆も滑りにくく、麺類は切れにくく、普通の丸箸などと比べると格段の使いやすさがあります。しかも、名入れをしてもらったので愛着もひとしお。
やはり毎日使うものは(値段の多寡ではなく)見て美しく、使って気持ちの良いものに限ると思います。
ちなみに写真にある箸置きですが、我が家では必ず季節にあった箸置きを使うようにしています(たまたま雪だるまの箸置きが洗ったばかりだったので、紅葉で代用しました)「こんなもん!」って思うでしょ?でも、箸置き一つ使うか使わないかで、食卓の彩りがガラッと変わりますから、決して高い物でもないので一つ使ってみてはいかがでしょうか?
愛着品紹介010-「痒いのは指一本分だ!」〜八重桜の銘木、孫の指〜-
昨日の手帳オフでこの製品について話したら妙にウケが良かったので急遽エントリーします!
高齢の頑固職人がおっしゃるには、
「痒いのは指一本分!ピンポイントで掻ければそれで良いんだ。手じゃなくて指なんだよなぁ。欲しいのはさ。」
銘木とは、全国銘木連合会の専務理事を務められた春永剛聖氏によると、「貴重な木材の総称で、具体的には高品質木、大径木をはじめ、奇木、変木、老木、社寺木、由緒木、枯損木、稀木などであって、一般材とは品位を著しく異にし、優美な色彩、光沢を持ち、かつ美麗な木目などを備え、趣のある用材を採材できる原木およびその加工品をいう」と定義しています。僕は、非常に美しい木を何年~数十年も寝かせた良質の木材のことだと思っています。家具や茶道具や丸盆などに使われることが多いものです。実は木というのは切り倒したら即使えるものではありません。切ったあとでも呼吸をしているので、反ったり歪んだり、形が変わるものなのです。ですので、十分に寝かせて乾かして、十分丈夫になってから、加工して初めて製品になるのです。
そんな貴重な銘木(の端材)を使って作られたのが一風変わったこの孫の手です。背中が痒いとき、痒い場所は爪楊枝の先くらいの範囲で感じていることなのに、その周りも掻くから痒みが他にも移って、結局背中全体を掻かねばならなくなるというのが、この職人さんの主張です。なので、この孫の手の先端は約1センチ。孫の手ならぬ『孫の指』なのです!「うそだ~?」って思うでしょ?でもホント。騙されたと思って買って帰ったのですが、確かに痒いところってほんの少しなんですよ。痒みが他に移動することもないので、もんのすごく気持ちいいのです!!
さくらの木です。
コレが先端!
グリップも秀逸!
これ本当に職人さんの遊び心が作らせただけあって絶妙な一品でして、長さといい、形といい、本当に痒いところをピンポイントで掻ける優れもの。先端の丸みも上手いことよ~く削ってあるので、直に皮膚を掻いても痛くないし、手を背中に回した時に無理なく自然に握れるグリップも秀逸です。銘木ですから、木目の表情も実に美しい。美を感じる孫の手なんてそうは無いと思います。ウッチャン・ナンチャンの、ウッチャンが司会している時には必ず何か棒を持っているでしょう?あんな感じでTVを見るときとか、別にどこも痒くないのに、必ずこの孫の指をいじくり回しています。持っていてもさすっていてもな~んか落ち着く不思議な逸品です。
我が家にある孫の指はサクラの木を使ったもの。他にもケヤキとかクリとかもありますが、このサクラはなんと八重桜の銘木というからもう私のツボに入りまくり。また銘木はこれで木が死んでしまったわけでは決してなく、これからもさらに反ったり伸びたり成長していきます。しかも、毎日触っていると手の油分がワックスとなり、艶が出てきて、今以上に丈夫になっていってくれます。まさに一生物です。早く艶が出ないかなぁと毎日撫でているわけですww
しかし、この逸品も、この職人さんがいらっしゃらなくなったら、もう二度と手に入らないものになってしまうと言います。全くもって惜しい!実はこの商品はネットからも買えます。しかし、在庫数に限りがあり、且つ、完全ハンドメイドですし作れる銘木も数に限りがあることから、絶対に大量生産できないものなので、あまりおおっぴらにリンクを張るのはどうかと思うので、欲しい!と思った方がいらっしゃったらTwitterの@kazumotoをフォローしていただいて、DMかメッセージを送ってください。URLをご連絡いたします!ちなみにこの商品これだけの逸品にも関わらず¥1,800です!!安い!(と思いません?)
愛着品紹介009-現代のガンマンへ捧ぐ。TADY&seeds製iPhoneケース"然"-
- 牛本皮を使っている(断じて合皮ではない)
- 熟練の革職人TADYさんが完全受注生産で手作業で製作
- 匠の技により仕上げられた製品の堅牢さは折り紙付き
- ガンマンの早撃ちに最も適した25度の傾斜のおかげで抜き差しが快適
- 特にシリーズ"然"は革そのものの質感を楽しめるシンプルなデザイン
- 1個売れるとサハラ砂漠に1本苗木が植えられるという環境面への配慮
- 熟練の匠の技を若手クリエーターがWebでPR・販売するという斬新さ
“TADY&seeds立ち上げの背景には、日本社会が中国生産を機軸とする"安さ重視"の流れに向かっている中で、一流の腕を持つ日本の職人が流通上、疎かになっているという、日本のものづくりの根底が揺らいでいる現状に対する問題意識がございます。seedsでは、本物の腕を持つ職人をWEBコミュニケーションを軸としてPRすることで、日本のものづくりの良さを社会に識ってもらうことを目指しています。seedsは23歳と24歳の若輩者のチームですが、そんな若いチームだからこそ僕達が日本文化を見つめなおし、日本のものづくりの良さを社会に問う使命に価値があるのではないかと考えております。日本の職人の良さを知っていただくことで、社会が少しでも幸せで心豊かになるよう、今後も努力していく所存です。
愛着品紹介008-定番三種「鉛筆」「消しゴム」「ナイフ」-
愛着品紹介007-伊豆の貝殻-
愛着品紹介006-家宝、砧窯茶碗と恩師のこと-
愛着品紹介005ー時を柔らかくしてくれる砂時計ー
基本的に先延ばしをすることに奇妙な罪悪感を感じてしまう性格なので、入ってきたタスクの見極めをせず、「すぐ」取りかかっていたのですが、このルールを学んでからは、「これは何か?」という質問をする時間、段取りを考える時間を設けるようになってきました。
しかし、「これは何か?」を自問し、段取る時間についてGTDでは時間制限を特に設けていません。そのためヘタをすると延々と考えてしまい、「なんでこれは私がやらないといけないのかなぁ?」とか「これ意味のある作業なのかなぁ?」とか妙な方向に思考が行ってしまうことが間々あることに気がつきました。
これはマズイと思い「段取りは最大3分以内」という自分ルールを課して、タイマーを使ってみたのですが、タイマーのデジタル表示がピッピッと減っていくの様子に、すごく急かされている気がしてしまい、そっちがどうしても気になって、考えが上手くまとまらないという欠点があることがわかりました。
「DavidAllenさんはどうやっているのだろう?」と彼のオフィスを撮影した動画を繰り返し見ていて、彼のデスクに砂時計があることを発見しました。「これだ!」と思い、デスクに置いておいてもカッコ良くて、重厚なものではなく、見ていても焦らない愛らしいデザインの砂時計を探したところ、新宿のFrancfrancでこの砂時計を発見しました。計れる時間は丁度3分。カジュアルスタイリッシュをコンセプトとするFrancfrancらしく、この砂時計もスタイリッシュな仕掛けがあります。単に青い砂だけが入っているのではなく、ラメのような砂も入っているので落ちていく砂が時折キラキラと煌めき、見ていてとても綺麗なのです。
次から次へ押し潰さんばかりに降り注ぐタスク。まるでタスクが主人であるかのようです。それを管理する時間も、タイマーも、何というか”鋭利な時間”に感じます。しかし、この煌めく砂の落ちている間は違います。私が主人で、タスクを良く見て吟味する時間。謂わば”柔軟な時間”です。
時間に追い立てられているような気がしたとき、タイマーのカウントダウンが苦痛に思える時、是非、砂時計を使ってみて下さい。この古くからあるアナログな道具ひとつで、ぐっと時間が柔らかく感じられるようになると思います。落ちていく砂に見とれてしまう時があるのが玉に傷ですが(^^;)
財布再考 - 憧れのHENRY BEGUELINがやってきた!
“シンプルで、大きくて、上質で、しっかりとしていて、一歩下がったところから眺めてきれいと思うものがいい、と教えてくれた。(中略)お札の向きは必ず揃えること。できれば小銭入れは別に持つこと。ひとつの財布を二年以上使わないこと。(中略)最後に、これこそお金に不自由しない秘訣だ、とつぶやいた。