超青田刈り独占配信!! 和製フランクンダンク? MOD'z CORP's!!
古今東西、ヒップホップにはいろんな2人組がおりました… モブディープ、M.O.P、ピートロック & CLスムース、インヤン・ツインズ、フランクンダンク、WORD SWINGAZ、イルマリアッチなど挙げていったらきりがありませんが、2014年の2人組オブ・ザ・イヤーに輝くのは間違いなくこのふたりでしょう!! 煙たいビートにキレっキレのラップが乗っかった『Adjuster pack』で頭振ってみませんか? ワンコインで手に入るアンダーグラウンドの最先端ですわ。しかし… もっと聴きたいわ〜はよアルバム聴きたいわ〜。
MOD'z CORP's / Adjuster pack
【価格】
WAV : 単曲 200円 / まとめ購入 500円
mp3 : 単曲 150円 / まとめ購入 400円
【収録曲】
1. Burn After Lithening Prod.Teiback(B.F)
2. Martin. Prod.Teiback(B.F)
3. ReveL Prod.Teiback(B.F)
INTERVIEW : MOD'z CORP's
ネット上で音楽をディグするのは簡単だ。しかも楽しい。かといって、現場で活動しているアーティストがいることも忘れてはならない。現場で音楽を楽しむのが一番だと現場主義を押し付けるつもりはないし、僕自身そこまで現場と呼ばれる場所に足を運ぶ機会も少ない。しかし、ネットで活動しないアーティストを紹介する人がいてもいいのではないだろうか。
そう思わせてくれたのは間違いなくFla$hbackSと、彼らが出入りするスタジオであるFivestar Recordsの大吉郎との出会いが大きい。なぜなら、彼らのおかげで本当に多くのアーティストたちと出会うことができたからだ。しかも、才能あるアーティストたちばかりである。それにもかかわらず、過小評価されているように感じるアーティストも多い。自分はそのようなアーティストを幅広くリスナーに届けたいと純粋におもった。正直なところ、OTOTOYでヒップホップを取り上げてもアウェイとなるのが今の実態であるため、割りきってほかがやらない仕事を取りにいこうと思った次第である。 ラップを聴く人にとっては、彼らのことを知り、ライヴを観に行くキッカケになれば幸いだ。また"日本語ラップ"というだけで、ある種の凝り固まった見方をされがちなのがラッパーという人種でもある。メディアの露出が皆無に等しいにも関わらず、実は誰でも会いに行けるアンダーグラウンド・シーン。実際はどんな場所で日本語ラップをし、どんな人間なのかを読めるインタヴューになることを意識した。
今回インタヴューしたのは、MOD'z CORP'sという二人組。整った顔立ちに派手なファッションで、ノリの良いラップをする3&ONE(スリー・ワン)と、爬虫類系な顔立ちかつ堅実で難解な言葉で韻を踏むラップをするOKINAだ。まだCDリリースの予定やミックステープも無い彼らだが、MOD'z CORP'sの聴きどころは対極なスタイルを持った二人が組んでいることだ。特に3&ONEはOKINAがインタヴュー中で認めているように、ライヴで非常に映える存在なのである。ぜひ作品リリースまでにこのEPを聴いて、彼らのことを直にチェックしてほしい。では、超青田刈り独占配信と共に、彼らのインタヴューをどうぞ!
インタビュー & 文 : 斎井 直史
みんなでZeebraのマネしてました(笑)
ーーラッパーとしての活動が生活の基盤だとおもいますが、まずおふたりのヒップホップとの出会いを教えていただけますか?
3&ONE : 自分はお兄ちゃんとか親の影響っすね。お母さんがレコードとか結構持ってて、家でバンバン音を鳴らしてて。日頃音楽が鳴り続けてるんですよね。マンションで音漏れとかしまくってるのに苦情がこないところからすると、諦められてるんでしょうね(笑)。マンションの四階の一番端なのに、エントランスまで音が聴こえる。
ーーお母さんはワイルドですね(笑)。
3&ONE : 俺は普通にみてたっすけど、よくよく考えたらクレイジーかな。親父から聞いたらディスコ・クイーンだったって言いますね(笑)。まあ、そんなんで音楽は普通によく聴いてました。で、Young Drunkerのジャケとか、DJ kuronekoのジャケもデザインしてる人が俺のお兄ちゃんなんですが、その兄ちゃんがDragon Ashの「Grateful Days」でZeebraに反応してZeebraのアルバムを買ってきて聴かせてくれたんですよ。で、うちは友達がよく溜まりに来てたんで、みんなで「おーこれかっこいいじゃん!」って。それが小6ですね。みんなでZeebraの真似してました(笑)。ちなみに、今日の服もそのお兄ちゃんが上海で展開してるHasoっていうブランドのオーダーメイド・デニムです。今回、Fivestarに提供ということでもらいました。
ーーOKINAさんは?
OKINA : 俺はラジオでしたね。J-WaveのSOULTRAINと、その前にやってたTR2っていう番組でヒップホップに興味持って。それまで全然興味なかったんですけど、高校入ったら部活の先輩が超ヒップホップ好きで、ラップしろって誘われたんですよ。だから、俺は高校入ってから好きになったんで遅いっすねー。で、キングギドラが先輩達の間で超はやってるんですけど、俺はそこまでじゃなくて、MSCとか聴いてました。
ーー最初にラップし始めたキッカケは?
OKINA : その高校の先輩っすね。誘われたってか、オラオラな先輩だったんで「やれよ」のノリですかね(笑)。もう一人バンドマンだけどラップしたい人がいて、その3人でやってましたね。
3&ONE : 俺、ヴィジュアル系好きだったんですよ(笑)。案外、ヴィジュアル系が好きだったラッパーって多いと思うんですけど(笑)。それで、ラップをし始めたのは高校です。それまではリスナーだったんですけど、兄ちゃんがMDにラップを録ってたのを聴いたんですよね。それを聴いたらカッコ良くて、俺もやってみようと思ったんですよね!
OKINA : MDか。俺はバンドマンのMTRに録ってた(笑)。
3&ONE : でも、曲録っても、そっからどうするわけでもなく。で、バイト先で夜になるとブレイクダンスしてる人がいたんですよ。そのなかに中学のころの友達がいて、それが俺の元相方なんですけどね。「俺もラップやりたいんだよね! よかったらリリック見てよ!」ってリリック帳見せられて(笑)。それで、一緒にやってみようってなったんですよ。そのころ、バンドをやってた地元の友だちを通してバラガキと出会ったら、すごいカッコ良くて。それが高二とかですね。それでバラガキのスタジオに行って、MPCやら色々と知ったんですよね。その当時はバラガキもトラックを作ってたりして。その後バラガキはソロで、俺はその相方とライブしてましたね。
ーーOKINAくんはラップを人前でやり始めたのは?
OKINA : その先輩があとにクルーに誘ってくれたんですよ。それで連れていかれたところにB2とかいて、仲良くなったんですよね。でも、結局残ったのは三人くらいで、俺はB2と動くようになったんですよね。そのあと、よくわかんないことが続いているうちに嫌になっちゃって、そのプロダクションを辞めて、お互いソロになったんですよね。様々なトラブルの間に3&ONEと仲良くなったけど、スタイルも違うしお互いソロでやりたいよねってことになって。
3&ONE : そのころに代々木にYoung Drunkerのアジトができて、大吉郎から「タメ年でバラバラに動いてる俺らが一緒にやろう」って話になったのがFivestar Recordsなんですよ。
OKINA : 当時、観音開きの押入れにガムテープで布団を固定して、録音ブースを作ってましたね~(笑)。すぐ布団もはがれちゃうから限界だってなって、Recブースを買ったんだよね。
3&ONE : ちょうどそんなんでソロで動いてるとき、3&ONEがイベントで「超カッコイイ奴見つけてきた!」って。
OKINA : それがジェイ(jjj/Fla$hbackS)なんですけど。あいつはバックDJでラップしてたんだけど、一番カッコ良かった。そしたら、次のイベントのときに「こないだ俺のことカッコ良いって言ってくれたんで」っていいながら俺にデモを渡してくれたんです。そのデモを大吉郎と聴いたら大吉郎も「ヤバいね」っていい出しちゃって。そのときからジェイは非凡な才能を発揮してましたね。まだジェイは高校生でした。
たぶん、自分にないものに憧れてるんですよ。格好とかもそう。わざと派手にしたりするのは、結構塞ぎがちな性格だから
ーーそうして現場で数々のアーティストと関わり合いも多いわけですが、ラッパーであるお二人がアーティストからどんな影響を受けたりするんですか?
3&ONE : 一番最初に影響されたのはDABOです。ラップを始めたころは、超DABOの影響を受けてましたね。
OKINA : 俺はMSCかな。でも、最初に影響を受けた人よりも、一緒にやってる周りの奴らからの影響が一番強いですね。
3&ONE : 大吉郎は人として尊敬できるから、そういう意味でも影響受けてる。俺は結構人見知りして、地元に入り浸ってた奴だった。けど、OKINAと大吉郎は話してるうちに大吉郎は大切な友だちになりましたね。ていうか、友達っていう言葉じゃ言い表せないですね。家族かな。
ーー音楽をやってないのでわからないんですけど、それはアーティストとしてですか? それとも人として?
OKINA : 人として、かもしれませんね。結構俺がグズってるけど、大吉郎とかを見てると見習うところが多いなって思いますね。
3&ONE : でも俺は、お前は誰とでも話しかけて仲良くなるから凄いなっておもうよ。
OKINA : 俺は逆に3&ONEみたいに一歩引いて見るほうが大事かなっておもいますね。
ーー楽曲の二人とは真逆なんですね。どっちかというと3&ONE君のが派手なので社交的なイメージを持ってました。
3&ONE : たぶん、自分にないものに憧れてるんですよ。格好とかもそう。わざと派手にしたりするのは、結構塞ぎがちな性格だから。社交的ではないし、ひとりでいるほうが楽だなって思ったりする。
ーー社交的じゃないと自ら認めているのに、ネットなどを介さずに直接クラブに出て活動を続けているのは?
3&ONE : なんかそうなっていっちゃったって感じっすね。ラップするにはどうしたらいいか、いろいろな人に教えてもらわないとできなかったし。
OKINA : 俺も人付き合い得意じゃないんで、表面上では流しちゃうんですよね。
3&ONE : 俺は結構それすらも苦手なんで。話してみたいなって思ってる奴に話しかけられても、すぐに対応できない。嬉しいのに、逆に嫌な印象与えちゃうとおもう。
ヒップホップが好きっていうより、日本語ラップが好きっていう人が増えたじゃないですか
ーーところで、いまの日本語ラップのアンダーグラウンド・シーンは、それ以外の世界との関わりってあるように感じますか?
OKINA : 俺はあるとおもいますよ。ヒップホップが好きっていうより、日本語ラップが好きっていう人が増えたじゃないですか。そういった人達のお陰で、まったく知らない人が俺らの音楽聴いてくれてると嬉しいですよ。
3&ONE : そういう絶対関わりがない奴でも、話してみたら結構息が合う人っているし。アーティストでもそう。ラップはそんなに好きじゃなくても、人として好きな奴はいる。まあ、逆も然りですけどね(笑)。現場だとそういう出会いに全く触れなかった音楽の出会いがある。
ーー例えば、現場で音楽をやる上で将来の指標とする先輩って誰なんでしょうか?
OKINA : うーん、超難しいですねぇ。
ーー恥ずかしながら、自分は大吉郎さんと出会ってLUCK-ENDを知ったんですが、あの方々は十分に音楽で成功しているじゃないですか。それに続くようにヒップホップというマイノリティーな文化圏が形成されていることに驚いたんですよね。
OKINA : 先輩じゃないっすけど、Fla$hbackSは本当に凄いなっておもいますね。あいつらは本当にいい例ですよ。こないだ地元のダチに聴かせたら「コレ誰」って反応したんですよ。今まで俺が流してる曲に一切反応しなかったのに。
3&ONE : 単純にイケてますよね。俺も兄ちゃんに教えたら「即欲しい」って。
OKINA : センスが桁違いですよね。
3&ONE : 聴いてきた量も桁違いだとおもう。感じ方も。
OKINA : たぶん、ヒップホップに対する愛が相当デカいんですよね。あいつらは日常生活のなかにヒップホップがあるかのよう。
3&ONE : 飯食って寝るのと同じレベルで音楽やってるのかなって思う。
ーー確かに、僕も同じようなことを感じますね。では、焦点をお二人に合わせまして、MOD'z CORP'sにとってヒップホップを続ける目的とは何でしょうか。
OKINA : 俺はまだライフ・スタイルとしてのヒップホップから職業へ抜け出せてないかもしれませんね。かといって、ヒップホップな人生でもないし。
ーー大人になるほどに、結果を出せる力の重要性がわかり始めますよね!
3&ONE : そうですね。それがわからないうちは、LUCK-ENDにそんなに興味ないかもしれない。正直言うと、俺もそうだったんですよ。だけど、人として知ってから聴くと本当にカッコ良い。
イルでもポップな要素があるのが好きなんです。スピッツや、ジュディ・マリのYUKIや、井上陽水とか
ーーまた、インタヴューやらせてもらってて痛感しますけど、アーティストの人間性を知ってから音楽を聴くと感じ方が本当に変わりますよね。
3&ONE : すげぇ変わるっすね。
OKINA : でも、俺はもうちょっとギャグっぽいところもいきたいっすけどね。
ーーリリックでも「これ笑っていいのかな(笑)」みたいなところありますよね!
OKINA : よかった! わかってもらえてて(笑)! 俺、そうゆうギリギリなラインのマニアックな笑いが好きなんですよー! また、ヒップホップってそういうところあるとおもうんですよねぇ。
ーーVanadian Effectのインタヴューでもみんな同じこと言ってましたね。「こいつ、カッコつけてこんなこと言ってる(笑)」って笑うのが楽しいって。でも、その解釈ってちょっと高度ですよね! 最初からその解釈ができてましたか?
OKINA : いや~、それはなかったっすね! 聴いているうちに、行き着いた感じ。全部をギャグにするっていうわけじゃないですけどね。俺、結構イルでもポップな要素があるのが好きなんです。スピッツや、ジュディ・マリのYUKIや、井上陽水とか。よくわかんないけど、なんかウケること言ってるんですけどね。
ーー普段ヒップ・ホップ以外って、なにを聴いているんですか?
OKINA : 最近はマッシヴ・アタックとかイギリスの音楽を結構聴きますね。マックスウェル、カーティス・メイフィールと、ソウルが好きですね。… 考えてみるとヒップホップはそんなに聴いてないかも。
3&ONE : 俺は何聴くって決まってないですね。教えてもらって「いいなぁ」と。その都度教えてもらうことばかりで、どういうときに音楽と出会うかも決まってないですね。
ーー曲を作るときのモチベーションってあります?
OKINA : 俺はライヴを見て影響を受けて書くことが多いですね。
3&ONE : イベント帰りの電車はヤバい。
OKINA : そうだね! あれはスゴい!
3&ONE : でも、そのあとの仕事に(行かなきゃだから)悩むんですよ。疲れきったときとか、眠くなったり、限界になったときに急に集中できるんですよね。
OKINA : まさにイベントの帰りの電車で音楽を聴いてると、ライヴの光景が一気にフラッシュバックしてペンを出しちゃうんですよねぇ。
3&ONE : 逆に、元気なときはナゼかダメなんですよ。欲がすごい出てるときにガーっと頭が回転する。
OKINA : でも、すごい良いリリックが書けたとおもいきや、寝て起きて見直したら「はいダメー」みたいな。
3&ONE : なんなら「フロウ忘れたー」とかね。
俺が3&ONEと一緒じゃなかったらやってない曲ですね
ーー(笑)。曲作る上で自分たちで意識しているテーマや、MOD'z CORP'sらしさってなんでしょうか?
OKINA : ぶっちゃけ、まだ模索してるよね。
3&ONE : 試しながらですね。トラックを聴きながら、決めていきます。練りたいやつは単語でイメージを並べてみたりとか。
ーー3&ONE君のソロのEPに比べると、MOD'z CORP'sでチョイスするトラックは少々影っぽいですよね。それは意識をしてですか?
3&ONE : 確かに、MOD'z CORP'sのがトラックがイナたくなってるイメージはありますね。自分は派手なイメージが好きですけど、OKINAはヒップホップらしい黒い音寄りのスタイルが好き。そして、それはお互い好きなんで「イイねコレ」ってなった曲でラップする感じですね。
OKINA : たとえば「The World Is Yours」とかもいい例で、俺が3&ONEと一緒じゃなかったらやってない曲ですね。でも、やってみよっかなって思う。
3&ONE : たまにOKINAは素直で人の良さが出たリリックを書くんですよ。普段はフザケてるように見えるんですけどね。その瞬間を曲に引き出したいなっておもって選んだりしますね。
OKINA : ははは(笑)。まあそういうのはチラっと出すからいいんですよね。逆に3&ONEは話しても優しいし、ラップも優しい感じの曲とかあるけど、俺はFivestarのなかでもっとも凶暴性を秘めているとおもうんですよね。キレッキレなんですよね。
ーー確かに3&ONE君は、リズムの解釈と身体が一致した動きですよね。見栄えがして、すごいカッコ良い。
3&ONE : ヒップホップをはじめて見たときの"カッコよさ"を大事にしてるんですよね。DABOとかもいい例で、すげえカッコ良いじゃないですか。すげえドヤってる。自信あるやつ、すげえ好きですね。俺は自分に自信が無いから最初のライブなんて、前を見れなかったんですよ。
ーーライヴ中に目をつむっちゃうラッパーも多いですよね。
3&ONE : 気持ちはわかるっすね。あと、サングラスとかファッションでごまかすラッパーが増えたかな。
OKINA : イケイケな奴はそれだけど、日本語ラップ寄りな奴は良いことを言おうとしすぎだよ。自分の弱さを全面的に出す流行もある。俺はライブ中は「今ちょっとおもしろいこと言ったんだよ」って思った時に笑ってくれると安心しますね(笑)。
3&ONE : 俺は結構ニコニコしてくれるとアガるね。あとは、首振るだけじゃなくてノリはじめたとか。あの瞬間があるからライブを続けられるんですよ。
OKINA : ただ、ライヴ前は超緊張する。無の反応じゃどうしようって思う。
3&ONE : そうだね。ライヴ前はほとんど沈黙してますもん。タバコばかばか吸ってさ。吐きそうな緊張感を感じるときもありますよ。
OKINA : ライヴ前は俺らも全然話さないんですよ。
3&ONE : ただ、あまりに話さなすぎると、ライヴ中にペースの探り合いになっちゃう。そうならないように、最近は「今日はこういうふうにいこう」って話すよね。
結局、なんだかんだ言って人が好きなんですよね。人を楽しくさせるのが好きなんですよ
ーー現場で音楽をやるっていうのは、人付き合いで大変なこともあるとおもうし、酔ってからも寝ずに仕事行ったり、つらいこともよくあると思うんですよね。それでも続けられるのは?
OKINA : 結局、なんだかんだ言って人が好きなんですよね。人を楽しくさせるのが好きなんですよ。ライヴが一番のナマモノだから、一番美味しく食べて欲しいじゃないですか。
3&ONE : 何よりも勝る快感は、ライヴの高揚感ですよね。
OKINA : 単なる自己満じゃなくて、こっちがハマってこないと、お客もハマらないんですよね。自分が深いレベルにいくと、その日のライブは絶対誰かから褒められる。
ーーそういうのはアーティストと接していて本当に勉強になりますね。ピンと来ることじゃないとダメと言いますか。
3&ONE : 自分が楽しめないものを提示しても、みんなもつまらない。本気でやってるから、本気で返してくれるって感じます。
ーー今後、アルバムの予定は?
3&ONE : できれば来年(2014年)にはやりたいですね。もっとオリジナルのトラックを集めなきゃです。
OKINA : でも、お互いのソロのが先っぽいよね。もう8割くらいできてるんですけどね。
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PROFILE
MOD'z CORP's
整った顔立ちに派手なファッションで、ノリの良いラップをする3&ONE(スリー・ワン)と、爬虫類系な顔立ちかつ堅実 / 堅牢な言葉でフロウするOKINAの2人組。