現在は [Ver. 1.12.107] (2024/10/31)、及びDLC5『Ode to Castlevania』(2024/10/31)に基づいた記述となっています。本作は不定期にアップデートが行われており、必ずしも本記事の内容が最新の内容に対応しているとは限りません。アップデートによる評価等の追記は配信から1ヶ月経過してからお願いします。


Vampire Survivors

【ヴぁんぱいあさばいばーず】

ジャンル ローグライクアクション
対応機種 Windows(Steam/Microsoft Store)
MacOS
Xbox One
Xbox Series X/S
iOS
Android
Nintendo Switch
PlayStation 4
PlayStation 5
発売・開発元 poncle
発売日 【Steam】2022年10月21日
【MS Store】2022年11月10日
【iOS/Android】2022年12月9日
【Switch】2023年8月17日
【PS4/PS5】2024年8月29日
定価(10%税込) 【Steam/Switch】499円
【MS Store】500円
【iOS/Android】無料(DLCは有料)
【PS4/PS5】487円
プレイ人数 1~4人(ローカルのみ)
セーブデータ 1個(オートセーブ)
レーティング IARC:12+
備考 ダウンロード専売
Switch版はおすそわけプレイ対応
判定 良作
ポイント 価格に見合わぬ大ボリュームと中毒性
長期展開に伴うインフレ


概要

  • 個人開発者のルカ・ガランテ氏によって製作された作品。
    最初は2021年10月末にitch.ioにて本作の存在が公開され、その後2021年12月17日にSteamにて早期アクセス版がリリース。
    シンプルでわかりやすいゲームシステムと繰り返し遊びたくなるリプレイ性が評判となり、レビューや動画サイトによって広まり大ヒットへと至った。
  • 新キャラ・新ステージ・新武器を追加する有料DLCも発売されており、それぞれ199~249円で購入可能。
    • 第3弾『Emergency Meeting』は『Among Us』とのコラボDLCとなっており、各役職やタスク内容等を元にした要素が満載となっている。(予告PV)
    • 更に、第4弾として魂斗羅シリーズとのコラボDLC『Operation Guns』も発売された。こちらもステージや武器、キャラが魂斗羅シリーズ準拠となっている。
    • 2024年11月末に第5弾として、満を持しての悪魔城ドラキュラシリーズとのコラボDLC『Ode to Castlevania』が発売された。ちなみに発表から発売がわずか10日間というサプライズ企画でもある。

システム

操作キャラや武器・アイテム、各種解放要素などの情報は内容が膨大になるため割愛。

  • プレイヤーは操作キャラと挑戦するステージを選択し、周囲から迫ってくる敵を倒しながら30分*1生き残る事が目的。
    操作キャラは最初は1人(未開放キャラを含めても4人)しか選べないが、特定の条件を達成したり、有料DLCを導入することで増やすことが可能。
    キャラクターはそれぞれ初期から所持している武器と各ステータスの補正値が異なり、何らかの特殊能力を有している。
  • プレイヤーの操作は移動のみであり、攻撃は自動で行われる。
    敵本体や攻撃に接触するとダメージを受けるので、接触しないよう逃げつつ敵を倒していく必要があるが、逃げ一辺倒だとEXPジェムが取れないので「どのタイミングでダメージ覚悟で突っ込むか」「なんとか敵を誘導して無傷で取りに行くか」「初期配置のアイテムを取りに行くためにEXPジェムを無視して走り続けるか」といった戦術を今の攻撃力と敵のテーブルを見極めて行う必要がある。
    倒した敵は一定確率で「EXPジェム」や様々な「フィールドアイテム」を落とす他、決まった時間に出現するボスを撃破すると高確率で「宝箱」をドロップする。
    ボスは明らかに色が付いていたり大きかったりと目立つので即座に判別可能。
  • 体力が0になるとその時点で終了。制限時間まで生き残ると、特殊エネミー「死神」が出現し、襲われてゲームオーバー。
    倒さずに逃げ回っていると1分ごとに1体ずつ追加され、最終的には硬さの暴力に押しつぶされる。
    • 死神を倒した場合は特殊演出に入り、攻撃が通用しない「白い死神」が出現して同じくゲームオーバー。ただし、システム上は「死神」登場時点でステージクリアとなる。
      とある2つの武器を使うのが基本の倒し方だが、これを使わずとも特殊なビルドで倒すことも一応可能。
  • EXPジェムを一定量集めると操作キャラのレベルが上がり、基本3つ(運によって4つ)の選択肢が出現する。
    この選択肢にはアンロック済みの「通常武器」又は「アイテム」が完全ランダムで出現し、新たな武器を選べばその攻撃が追加で発生、アイテムを選べば操作キャラにパッシブ効果が付与される他、既に所持している物を選べばレベルが上がって性能が強化される。
  • 武器とアイテムはレベルアップではそれぞれ6種類まで獲得可能*2
    ただし、フィールドに落ちている武器・アイテムを取得したり、「キャンディボックス*3」か「超絶キャンディボックス*4」を獲得した場合は7種類目以降であっても所持・強化が可能。
    • 武器やアイテムの解禁によってレベルアップ時の選択肢は増えていくが、「キャラ強化」の項目で再抽選・選択肢からの削除も可能になる。
      やり込めばやり込むほど、自分の理想の構築が組みやすくなっていく。
  • 宝箱は入手すると纏まった額の金貨が手に入り、所持している武器・アイテムの中からランダムでレベルアップしてくれる。
    操作キャラの運次第で当たり・大当たりの演出が出ることもあり、当たりなら3つ、大当たりなら5つ強化される。
    さらに、「最大レベルまで強化した通常武器」と「対応する組み合わせのアイテム*5」を所持した状態で、10分経過後以降に出現する敵ボスが落とした宝箱を取得すると、その通常武器が「進化武器」に変化する*6
    進化武器は元の武器から性能が大幅に強化されるので、一気に立ち回りが楽になる。
    • 強化ではなく性質の変化という場合もあるので、進化させないのも選択肢の1つ。
  • ゲームプレイを通じて入手した金貨は「アンロック済みの操作キャラの使用権の開放」と「"キャラ強化"の項目での能力強化」、「各ステージにいる商人との取引」で使用する。
    貯めておける金貨の表示上の上限額は9999999だが、内部データ上はそれ以上に貯めることが可能。
  • 操作キャラの素の性能は「キャラ強化」による全キャラ共通の強化の他、1人を除いて「黄金の卵*7の入手」による個別強化も可能。
    ただし、黄金の卵は死神等の一部の強敵からしかドロップしない上にキャラクター毎に収集する必要がある上、商人からの購入もできるものの非常に高額なため、完全なやり込み要素となっている。また「呪い*8を引く可能性もある」というデメリットも存在する。
    「キャラ強化」は無料でリセット可能。消費した金貨も戻ってくるため、好きなように振り直せる。黄金の卵はステージ開始前に「適応させた状態でプレイするか否か」を選択可能。
  • アンロック条件はタイトル画面の「アンロック」の項目から確認可能。
    該当条件を満たせば新キャラ・新武器・新アイテム・新ステージ・新機能といった要素の解放や、キャラ強化やプレイアブルキャラの開放に使うための金貨の大量入手といった報酬が用意されている。
    • 新機能は「難易度調整に関わる項目の追加」「ポーズメニューにマップや進化手順のガイド等を追加」「特殊な効果を及ぼす”アルカナカード”が使用可能になる」などのゲーム体験やUIを拡張する要素が目白押しとなっている。
  • マルチプレイの場合、一部ルールに変更が生じる。
    EXPは共有だが、レベルアップ毎に強化を行うプレイヤーが(1P→2P→3P→4P→1P...)と切り替わるローテーション方式になる。
    レベルアップ対象者が死亡している場合、次のプレイヤーに選択権が移る。
    また、レベルアップ時の選択肢に各プレイヤーの武器1種のレベルを1つ上げる「友情のアミュレット」が追加される。
  • 参加人数が増えるにつれて武器とアイテムの所持枠に制限がかかり、ソロでは最大6枠装備できていたのが、4人プレイにもなると一人あたり各種2枠しか装備できなくなる。
  • 宝箱入手時のレベルアップボーナスは、ランダムに選ばれた一人が独占する形となる。
  • 操作キャラの体力が尽きると棺桶に変化し、操作不能になる。一人でも生き残っていればゲームは続き、棺桶になったプレイヤーも一定時間経過で復活できる。
    プレイヤー全員が棺桶になるか死亡するとゲームオーバー。
  • アドベンチャーモード
    • 2023年12月に追加された新規のモード。
      いわゆる公式縛りプレイとも言える「キャラと武器とアイテムが限定、パワーアップも本編の内容が反映されない(アルカナとレリックだけは本編の入手状況が引き継がれる)」モード。
      単純な縛りプレイではなく、マップも「背景が同じなだけの新規マップ」「本編の一部を切り取ったようなマップ」など、本編とはちょっと異なる雰囲気でプレイ可能。
    • 本編のアンロックのように目標が設定されていて、全部の目標をクリアすると本編の方に資金追加+「運・経験値・資金・呪い」から選択してブーストができる2周目をプレイ可能。
    • DLCなしでは2種類。DLC1/3/4を購入するとそれぞれ1種類付属して、現在は5種類がプレイ可能。

評価点

  • 価格に対してあまりにも濃密なボリューム
    • 本作最大の評価ポイント。
      兎に角良い意味で価格とゲームの内容が釣り合っていないため、ユーザーからは運営の採算を心配する声が上がってしまうほど。
      しかもスマホ版に至っては(広告が付くものの)ルカ・ガランテ氏の方針により 基本プレイ無料 である。
      その広告も表示は任意であり、広告を表示させると1回復活できたり入手コインにボーナスが付いたりと、広告表示無しでもほぼ問題にならないプレイが可能。
      なおスマホ版はデフォルトが縦画面なため、横幅の関係でゲームバランスが若干異なる、他プラットフォームでもぷれいするなら横画面モードに切り替えるのも手。
  • Ver.1.12時点でのプレイアブルキャラ数は有料DLC抜きの状態でも圧巻の 48人 、DLC4つ込みの場合は 165人 (48+8+8+9+12+80)にも上る上、ステージ数は抜きで19、込みで26。
    武器はDLCを抜いても進化武器混みで 63種 、DLC込みで 233種 (63+13+13+13+22+109)もの数が存在する*9
  • 簡単操作でド派手な展開
    • 武器の強化・進化を繰り返すことで、最終的に画面を覆いつくすほどの大規模な攻勢となる。
      特に進化武器は派手な物が多く、大量に押し寄せる敵を薙ぎ払う爽快感が味わえる。
    • 宝箱入手時の パチンコの大当たりのような 賑やかな演出も特徴*10
  • シンプルながらも奥深いゲーム性
    • 操作キャラにはそれぞれ異なるステータス補正値と多種多様な特殊能力が割り振られており、当然ながらそれらの性能によって適切な武器ビルドも変わってくる。
      「レベルアップ時に特定の能力を強化」のようなパッシブ効果は勿論の事、「特定のレベルに上がるまで一部ステータスが大幅強化」「HPが著しく下がったときに効果を発揮」「所持武器欄には表示されない武器の所持」等の様々な能力を持つキャラクターが存在するため、単純な操作のゲームでありながら奥が深い。
    • 加えて、ステージ攻略中の「敵の密度が低い場所はどこか」「今の武器とアイテムの状態ならどう立ち回るべきか」「レベルアップ時の選択肢から何を選ぶべきか」といった判断が求められる緊張感と運要素、そして死亡してもまたすぐに挑戦できるお手軽なリプレイ性によって熱中するユーザーが続出した。
  • 良質なコラボDLC
    • 原作をしっかりとリスペクトする姿勢がうかがえる出来栄えになっている。
    • AmongUsコラボステージ「ポーラス レプリカ」では緊急タスクギミックが発生。指定の場所に移動するとクリアになり、大当たり確定&経過時間無視で武器進化可能な宝箱が出現する。
      他にも、全武器中唯一運の低さが影響する武器「ラッキー・スワイプ*11」、最も高い攻撃力の敵を攻撃する「シャープ・タン*12」等、元ネタ要素が上手く本作に取り入れられている。
    • ネオガルガも森林、都市、エイリアンズレアーと雰囲気や武器の性能も元ネタにかなり忠実。ヘクティック・ハイウェイはカルロ・カート同様の強制移動ステージなので一般的なビルドや立ち回りが通用しないが、それもそれで魂斗羅感にあふれている。
      基本的には最新作「オペレーションガルガ」が元となっているが、ハードコアの敵キャラであるバハムート大佐やRebirthのニュート(リバース側では「プリスケン」)も使用可能。スピリッツからはボスキャラとして「ビッグファズ*13」が登場し、ちゃんと首も落ちる。
  • やり過ぎにもほどがあるDLC5『Ode to Castlevania』
    • 上のキャラ数、武器数のカウントを見てもらえれば分かるが、このDLCだけで本体+DLC1-4とほぼ同等のサイズである。
      ステージは1つしか追加されなかったが、この1ステージだけで他のステージの2倍以上のサイズがあり、ハイパーモードを使っても回りきれないレベル。
      (配信時点での)悪魔城シリーズにおける戦闘ができそうなキャラで本作に加えられていない者の方が少ないくらいである。
    • ドラキュラと対峙するときには寸劇があるのだが、わざわざボイス付きである。

賛否両論点

  • 初期キャラのアントニオが扱いにくい
    • 初期武器の鞭は「自分の正面やや上方に横に広い判定で攻撃する」というもの。
      全方位から敵が押し寄せるゲームデザインにおいて、強化・進化を考慮しても「キャラの下側に攻撃できない」のが欠点であり、慣れてないうちは難儀する。
      しかし、扱いにくいからこそ本作の立ち回りの基礎を習得するためのトライ&エラーに繋がるのも事実であるため、そこさえ乗り越えれば一気に楽しくなる。
  • 『ダルカッソ』アップデートによって起こった超インフレ。
    • このアップデートで実装された裏アルカナこと「ダルカナス」の中に「ボスが1分周期で登場、倒すと非所持アイテムorアルカナが出る可能性がある宝箱を確定ドロップ」「レベルが上がるたびにキャンディボックスとアルマ・ジロがドロップする事がある」という凄まじい効果を持つ物が登場。両方が序盤に揃うと30分で全アイテム+武器10種類以上所持ということになりかねない。
      このアップデートで23枚以上のアルカナを持っている場合4択から6択に変更、さらに無料のリロールが付いたので武器より選択が容易。
      インフレを嫌うのであれば使わなければいいだけの話ではあるが。

問題点

  • 長期的なキャラ追加の弊害
    • プレイアブルキャラが多数追加されてきたことで、単純な上位/下位互換の関係が生まれてしまっている。特に弾数増加系能力持ちのキャラで顕著。
  • 一部の翻訳が不十分か不自然
    • 度重なるアップデートにより改善されつつあるが、時折不自然な文章が目立つ。DLCキャラのミアンの能力説明文が分かり辛い、EXPジェムが「XPジェム」になっている等。
    • 極めつけは「Gains Boros」というキャラの名前が「 獲得 ボロス 」という翻訳がされていることだろう。(おそらくGainsを直訳してしまったことによるもの。)
    • 高い精度を誇る事で有名なDeepL翻訳を利用しているとされているが、改行の「/n」が判別されずにそのまま残ってしまっていた事もある(Ver1.11で修正された)。
    • キャラの出現条件をコピペした挙げ句修正するのを忘れている上に誤訳という養護できない箇所もある。
      「メガロ・メイヤ・ムーンスペル」と「メガロ・シュウト・ムーンスペル」の開放条件が共に「メンヤ・ムーンスペルで100,000体の敵を1回のプレイで倒す」と存在しないキャラで2人同時に出るような記述になっている*14
    • 原作の悪魔城シリーズの時点でそうなのだが「ラルフ・ベルモンド」は海外では「トレバー・ベルモンド」で和訳の統一が取れておらずラルフとトレバーが別のキャラとして存在しているような記述がされていた。(修正済み)
      • 現状は「情報を読んで何か違和感を覚えたら言語をEnglishにして自力で訳す方が良い」というアドバイスをせざるを得ない。
  • ステージ内に設置されている武器とアイテム
    • 配置場所が遠く、かなり長時間の移動が必要。しかも、最初はアイテムの場所を示す機能がロックされている都合上配置場所もわからない。
      2分毎にステージ内のほぼ全てのアイテムを自身の周囲にかき集めるアルカナ「狂乱の調べ」を使えば解決するが、解禁にはそれなりにやり込みが必要。
      しかも通常3枠しか装備できない上、攻撃面で非常に強い物もあるアルカナの1枠をこれで埋めてしまうのも考えものである。
  • ステージ攻略終盤の問題点
    • 終盤は大型の敵が大量に押し寄せる上、一部の武器は視認性を悪化させるため、何が起こっているのか把握できないまま死んでしまう事もしばしば。
      特にランダムイベントで緑死神を出してしまった場合は突然死の可能性が高くなる。
    • ミドルハイクラスのPC*15でも処理が重い武器を同時所持すると処理落ちし、処理落ち中は壁や障害物との当たり判定が判断されずに壁抜けしてしまうこともある。
      スマートフォン版ではスナドラ888クラスのMPUだと「背景を書き換えるような武器」を1つでも持つと敵の量に関わらず壁抜けするレベル。
      『Ode to Castlevania』では開き直ったのか「速度を上げて壁抜けすることで解禁されるキャラ」を仕込むほど。
    • 時間経過を倍速化する「お急ぎモード」があるが、案の定ロックされているため最初からは使用できない。
      またお急ぎモードは「時間は倍速だがEXPは25%増し」が基本なため、最終的に火力が足りずに押しつぶされてしまうことも起こり得る。
    • ビルドによっては全く動く必要がなくなってしまうため、本作に慣れてしまうとステージの終盤で退屈になってしまう事も。
      また動かなくなる必要が生じる前にも、本作の武器の当たり判定が「微妙に画面外にも通用する」ために、画面外でボスを倒して宝箱の出現に気づかないというのもしばしば。
  • リミットブレイクの欠点
    • 所持枠がすべて埋まっており、所持している武器とアイテムのレベルが全て最大の時にレベルアップすると、金貨orトリ肉が入手できる。
      リミットブレイクは、その金貨orトリ肉の選択肢を武器を強化出来る選択肢に変更できる機能。
      しかし、通常武器の強化は進化時に引き継がれずにリセットされてしまう。
      あくまでも「進化前武器が消滅して進化後武器を入手する」というシステム上の問題や、進化しても進化前が残る勝利の剣の扱いを考えれば仕方ない部分もあるが。
  • 封印システム
    • タイトル画面にあるコレクションメニューから、武器・アイテム・フィールドアイテムを選出・出現しないように設定できるシステム。
      当然、該当武器やアイテムはレベルアップさせられなくなるため、キャラ次第では出撃しなおす必要がある。
      それだけなら手間がかかるだけなのだが、設定し忘れに気付かずステージ内の商人でアルカナを購入したりした場合、「商品を購入した瞬間にセーブされる」仕様のため損をしてしまう。
    • 現在はDLCを購入すると武器が50個以上、しなくても無料追加武器が沢山あるため封印システムを理解して使いこなさないと使いたい武器が抽選で当たる確率が激減する。このため嫌でも封印の仕様を覚えることになるので相対的に問題と認識されなくなっている。
  • 残念ながらオンラインマルチ非対応。人数分のコントローラーを用意した上で顔を突き合わせて遊ぶ必要がある。
    持ってない友人が新たに購入する必要が無く、特にSwitch版はおすそ分けプレイに対応しているため、布教には困らないのが良いところか。
    そこまで通信ラグがシビアなゲームではないのでSteam版であれば「Remote Play Together」を使って無理やりプレイすることも不可能ではないが、これにしても下準備が結構必要となる。
  • 仕方のないことだが、プラットフォームによってアップデートやDLCの配信時期にズレが生じている。
    数か月の期間が開いてしまうため、最速でプレイしたいかネタバレを踏みたくないのであればPCで遊ぶ必要がある。
  • スマートフォン版やコンシューマー版では一部のコマンド入力ができないため、シークレットパスワードを使わないと開放が極めて難しいキャラが存在する。
    一応Bluetoothキーボードを使えば正攻法でも可能だが、こちらで開放した人はほぼいないだろう。
  • やり過ぎにもほどがあるDLC5『Ode to Castlevania(その2)』
    • このゲームのキャラや武器のアンロック条件は謎掛けになっていることが多いのだが、DLC5のそれは謎掛けのレベルを通り越しいて、自力ではわからないという人が多数発生したり、なんかわからんけど開放の音が鳴ったという報告が多数挙げられている。
      DLC発売後のアップデートで文言が修正された物もあるが、どっちにしろ相当ディープな悪魔城フリークでもないと分からないレベルの物が多い。

総評

インディーゲームであることを加味しても、ワンコイン(DLC込みでも1000円台)で購入できるとは到底思えないレベルの傑作。
移動のみという手軽な操作で派手な展開を楽しむ事ができる、シンプルかつ完成度の高いそのゲームシステムから数多くの「ヴァンサバ系」と呼ばれるフォロワーを生み、ローグライトと呼ばれるジャンルの代表的な作品となった。
今現在もアップデートや新DLCの開発が続いているため、時間に余裕のある未プレイユーザーは是非一度遊んでみてほしい。
特にモバイル版は本体無料、とりあえずプレイしてみてからDLCを購入するなり他ハードを購入するなりしてみてほしい。


余談

  • Ver. 1.12.1現在、 タイトル画面等に映っているヴァンパイアは出てこない。
    • 一応本作の敵はそのヴァンパイアが率いている軍団という設定だが、作中でも「ヴァンパイアは別の棺だ」と言われるばかりで一切出てこない。タイトル/サムネ詐欺もいいところである。
      なおドラキュラとヴァンパイアは別物らしい。
  • 「ヴァンサバ系」と呼ばれるサブジャンルを形成した本作だが、その始祖となった作品は、2019年に配信された「Magic Survival」である。
    宝箱・多数の操作キャラ・30分耐久等、基礎的なシステムは本作と殆ど変わらない。開発者は「Magic Survival」から強いインスピレーションを受けており、リスペクトしている事を公言している。
  • 世界観や各種アイテム、登場キャラは明らかに悪魔城ドラキュラシリーズを意識している。
    なのにコナミとの初コラボは魂斗羅シリーズが選択された。ただドラキュラシリーズを出した所で性能がダダ被りするので難しかったと思われる。 その後無事に悪魔城シリーズとのコラボが成立したが、この内容でも性能被りがかなり少ないようにはできている。
  • YouTubeのNintendo公式チャンネルに投稿された『よゐこのインディーでお宝探し生活4 第1回(外部リンク)』にて、本作が取り上げられた。
    動画内にて、出演者の濱口優氏が本作のタイトルを「ヴァンパイア スルビボーズ 」と誤読したことから、それに倣って本作を「スルビボーズ」と呼ぶプレイヤーもいる。
  • PS4/PS5版が2024年夏に出ると一度アナウンスされてから具体的な日程は公開されていなかったが、2024年8月29日に発売が決定した。
    「まだ『夏』」とアナウンストレーラーでもギリギリ夏ということをネタにしていた。

最終更新:2024年12月04日 01:34

*1 それより短いステージもある

*2 6種類以上所持している場合、そのジャンルの新規入手の選択肢は出現しなくなる。

*3 アンロック済みの通常武器から好きなものを1つ獲得できる武器。

*4 キャンディボックスの進化武器バージョン。

*5 半分以上の武器についてはアイテムの方も最大強化が必要

*6 基本の条件であり、必要な武器・アイテムの条件、宝箱の条件には例外も多い

*7 ランダムに選ばれたパラメータ1つが永続で強化されるフィールドアイテム

*8 呪い%に比例して敵のHP、移動速度、出現数が上昇する

*9 アルカナ効果「ジェミニ」で得られるものは除く。

*10 実際にルカ・ガランテ氏がカジノマシンに関わっていたのでそういう演出にした模様。

*11 元ネタは原作のカードスキャンタスク

*12 インポスターの舌攻撃。攻撃相手の選定方法も「強い相手を先に殺せるのが理想」という原作の要素を考えれば納得である。

*13 ただしゲーム内のアナウンスやキャラ開放条件には「ビッグモフ」と誤訳されている。倒した敵を確認できるベスティアリーではちゃんとビッグファズになっている。

*14 メガロ・メイヤはメイヤで10万体、メガロシュウトはシュウトで10万体が正解。

*15 Ryzen7700+RTX4070で確認。