石綿被害の労災認定 厚労省、14年度分939事業所名を公表
厚生労働省は16日、石綿(アスベスト)を吸い込み中皮腫や肺がんなどになり、2014年度に労災認定を受けるなどした人が働いていた全国939カ所の事業所名を公表した。事業所の一覧を同省ホームページに掲載し、かつて働いていた人や周辺住民に健康状態を確認するように呼びかけている。
今回初めて公表された事業所は710カ所。14年度にアスベスト被害による労災認定や、石綿健康被害救済法で特別遺族給付金の支給対象者になったのは1100人だった。
厚労省は17、18日の午前10時から午後5時まで専用の電話相談窓口((電)03・3595・3402)を設置する。
被害者支援の民間団体「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」も17、18日の午前9時から午後5時、フリーダイヤル((電)0120・117・554)で電話相談を受け付ける。