EM菌(有用微生物群)という得体の知れないものが徐々にではありますが福島に浸透しています。
科学的な根拠が全くないにも関わらず汚染された水質を改善できるなどと標榜して数十年前から地道に国内で活動していたようですが、「放射能を低減させる」という殺し文句によって311以降福島で爆発的に支持者を増やしています。科学的にそんなことは全く立証されていませんし、高濃度の微生物を河に投入すれば汚濁源となるという県の公式な見解も出ています。それなのになぜ県内でこれほどまでに支持者を増やしているのか。ボクは一過性の現象であろうと高をくくっていましたが、状況は徐々に悪化するばかりで静まる気配がありません。
原因は二つあると思います。一つは県民の放射能への本能的な恐怖心です。県内のほとんどの地域では健康に害が出ないレベルだと頭ではわかっていても、それでもやはり怖い。県民に根強く残ってしまった理屈ではどうにもできない恐怖心を和らげる逃げ道としてEMに頼ってしまう人達が一定数いるようです。そんなもので放射能は低減されないのに。
もう一つの原因は最近気づいて来たのですが、むしろ前者よりも大きな要因となりつつあります。「放射能に立ち向かう自分への陶酔」です。福島県民は311以降様々な批判に晒されてきましたが、最も理不尽な批判は「お前らはなぜ放射能汚染地域に住み続けるんだ、子供が可哀想だろう」というものです。SNSやTwitterで見知らぬ人からいきなり批判されたり、あるいは県外に住む親戚から怒られたり。そういう反論のしようが無い熾烈な批判にどの県民も晒されて来たと思います。逃げる事もできない、かといって戦う事もできない。どうすることもできない無力な自分に誰もが一度は怒り、悲しんだはずです。
そこにEM菌が現れました。「我々にはEM菌がある!立ち向かおう!子供を守る為に!」といった塩梅です。何もすることができない無力な自分に嘆いていた人達にとってEM菌は渡りに船だったのかもしれません。彼らは戦っている自分に酔ってしまっています。
最大の弊害はEM菌が人的リソースを奪って行く事です。EM菌をまく行為は一人二人でやっても効果が無いという名目で、多くの人が駆り出され、意味の無い行為に多くの人的リソースが費やされます。場を仕切るのは大抵EM関連のNPOです。この運動に参加しない人はまるで犯罪者かの如く責められます。「あなたは子供の未来を考えていない!」と詰問されることもあるようです。酷い話ですよ。科学的な検証などできるはずの無い子供達まで駆り出される始末です。こうやって地域住民のリソースが減少していき、EM菌を信じる人と信じない人の間で段々と軋轢が生じるようになり、地域コミュニティは疲弊していきます。
一刻も早く毅然とした対応でEMを追い出さなければ、彼らは福島に根を張り、居座り続け、県民に混乱をもたらし続けると危惧しています。大手メディア・県・国に強い対応を求めたい。お願いします。
また自分探しトンキンNPOか
EMには何ら興味がないんだけど、過剰に排斥してその「後」はあんの?という点もどうかと思うな。正しくないものは全て排斥しろ、世の中白か黒かどちらかだー!というのも、ちょ...
そう言っちゃうと住人を捕獲して信者を増やせないからああいう言い方をしてて、ああいう言い方をしてるからなおのこと叩かれてるのだと思う。 「有用微生物が入る量は少なければ...
そう言っちゃうと住人を捕獲して信者を増やせない そう考えると、あの言い方で、なおかつ信者を増やしてる某宗教はすごいですね!
間違っているものが正されるのに後があるかどうかなんて関係あるか? つまりは科学的には有害でも信じている奴がいるから代用がないなら認めろってことになるよな 宗教で言うなら教...
うちの親も、とある浄水器に欺されてました。もう癌で死んじゃったけど。 親戚はリフォーム詐欺で、老後の蓄えをごっそりもっていかれたし。 でも、いくら「正しくない」と説明し...
こういう奴らが大金を持つとろくなことに使わないのは目に見えてるだろ。 さっさと潰してしまうのが一番。
汚染拡大につながりかねないのでは?