2024-12-04

4℃凋落理由

クリスマスシーズンということで、4℃の話をする。

増田の手元には2つの4℃指輪がある


どちらも18金で、いくつか石がついている。条件は同じと言っていいだろう。

そしてどちらも、購入時の金額が5万円ほどである

30年で物価も金価格も上がっているのに、4℃指輪の値段は変わっていない。

代わりに大きく変わったものはというと、地金の量とコレクション内の構成が挙げられる。

①地金の量

石も込みになるが、手持ちの2つの重さを計ってみた。

30年前:2.5g
去年:0.5g


エエ?!?!?5倍なの?????

去年のものは軽すぎて何回か計測し直したが、0.5gだった。

まあつけた感じ明らかに重量が違うとは思っていたが……

もちろんデザインは華奢で似ているし、サイズも同じだ。

装飾のない裏の部分をぱっと見て、地金の部分だけを比較しても、太さがかなり違う。30年前の方が去年買ったものの1.5倍はある。

価格維持の反面で、4℃製品の質(というか、量)は落ちている。

コレクション構成

一般的に、ジュエリーブランドシーズンデザイナーごとに決まったテーマコレクションを出す。コレクション内で指輪ピアスなど様々なアイテム商品が発売され、指輪の中でもいくつかランク違いの商品が出る。ランク違いの商品では、石の質や量、地金の種類、質に差を設けてある。


今回比較している2つの指輪は、どちらも当時発売されていたコレクションの中で最も良いランクのものだ。

(30年前の方の購入には立ち会っていないが、母が遠慮して少し低いランクのもの希望したところ父が一番いいのを買ってくれたということである

30年前の指輪は、最高ランクに値する商品だ。なにせ2.5gあるので、デザイン雰囲気を維持しつつ装飾を減らしても商品として成り立つ。余地があるのだ。

母が少し低いランクのもの希望 "できた" ということからも、2番目、3番目のランク商品まで18金で作られていたと推測できる。

去年のものはどうかというと……もう余地はない。か弱い地金をこれ以上減らすと、加工の費用で逆に価格が上がりかねない。

となると、2番目のランク商品は、ゴールドフィルドのシルバー製造されることになる。

ゴールドフィルドなどと書いたが、要するに金メッキのことだ。これは「CHANELのコットンの進化版」のようなもので……自分趣味普段使いに買うならご自由にどうぞ、でも社会人記念日に買うものとしては、避けたほうが安全だ。

実質、

4℃コレクションはここ30年で貧弱化している。

総括

4℃物価上昇の中で、質の維持より価格の維持を選択した。結果、質はガッタガタに落ちたし選択肢もなくなった。人気も信用もガッタガタである

4℃が毛嫌いされているのは、そんなに変な話じゃないと思う。

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