2024-12-11

ペンライトの由来と歴史

ペンライト演出起源には意外な歴史的背景があります。それは、遥か昔のキリスト教ミサにまで遡ります

中世ヨーロッパでは、ミサが非常に重要宗教儀式として行われていました。このミサの中で、信者たちは一斉に蝋燭を灯し、その光を聖なる象徴として用いていました。特に夜のミサでは、闇の中で揺らめく無数の蝋燭の光が幻想的な雰囲気を作り出し、信者たちの心を一つにしました。

時は流れ、現代の音楽シーンに目を移します。1980年代後半、日本音楽業界は新しい演出模索していました。その中で、あるアーティストヨーロッパ旅行で訪れた大聖堂ミサ光景を思い出しました。蝋燭の光が作り出す神聖雰囲気と一体感に感銘を受けた彼は、これをライブ再現できないかと考えました。

しかし、蝋燭ライブ会場で使用するのは安全上の問題があります。そこで彼は、化学発光ペンライトに着目しました。このペンライトは、安全に光を楽しむことができ、かつミサでの蝋燭のように観客全体で一体感演出できる道具として最適だったのです。

初めてライブペンライトが導入された時、その光景はまるで現代の「光のミサ」のようでした。観客全員が一斉にペンライトを振ることで、音楽と光の融合が実現され、会場全体が一つに繋がる感動的な瞬間が生まれました。

この新しい演出は瞬く間に広まり、他のアーティストグループも次々とペンライトを取り入れるようになりました。そして、現在ではライブ定番として定着し、色とりどりのペンライトが織りなす光の海は、ファンアーティストが一体となる象徴的な光景となっています

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