ノシシ……おら……ほんの少しだけど、ほんの少しだけど、その気持ちが分かりはじめてきただよ……分がってたんだ、その気持ち……本当は……いつも寂しいんだって……
夜中、一人でどこかにいなくなっちまう、そんなとき……何を考えてるのか……おらには分かるだ……もう分かっちまっただ……でもおらたちは……双子……兄弟……だから……だめなんだ……だめなんだぁ!
ゾロリ先生といると安心する。ゾロリ先生はおらたちの誇りだもの……どんなにいたずらしてても、楽しい、んだけど……おらにはノシシがいて……ノシシだってイシシが本当に大事だって……わかんだぁ……
昨日、ゾロリ先生に、やっと自分の気持ちを伝えただよ……丘の上で……花がいっぺえ咲いてて……ゾロリ先生はいつものように優しくて、おらを抱きしめてくれて……今夜、やっとおらたちは結ばれる……立派なベッドの上におらは投げ出されて、それで本当に、ゾロリ先生はおらを抱きしめてくれる……
ノシシ……こんなにおらは幸せなんだって分かるんだよ……幸せだよ……でも……おら……おら……ノシシの気持ちも、とっても分かる……こんなきれいなベッドの、真っ白いシーツを汚してまで愛されるのに……ゾロリ先生とやっと繋がれるのに……
もうおらはまっさらだぁ……まっさらな身体だよ……今日のためにすんげえきれいにしてきただぁ……ゾロリ先生もいまシャワー浴びて、すっげえ幸せなのに、こんな気持ちは……分かんねえだぁ……ノシシ……そうだ、分かっちまったんだ、おらもノシシのことが……だから……
いま、おらの前にゾロリ先生がいる……ゾロリ先生が下の方から上の方まで、ぜんぶ、ぜんぶ愛してくれんだぁ……そんなんなのに……いま少しずつ……下のほうに口を……入れて……出して……ああ……でもおらの気持ちは……ノシシ……わかんだ……わかんだ……いや……わがんね……ああ……ゾロリ先生っ!
ゾロリ先生っ、ゾロリ先生なら本当のこと言えるだあ……ゾロリ先生、いますっげえきれいで、すっげえでっかいだあ……素敵だあ……おらゾロリ先生に抱かれていると幸せだけど、どうしてもノシシのことを思い出しちまうだ、こんなにイシシが幸せなのに、ノシシが寂しいままだと思うと……胸が……苦しくて……ゾロリ先生……もっと激しく抱いとくれ、もっと激しくだぁ……そうでないとおら、おら、おら……
ゾロリ先生っ! もっと、もっとくれだぁ! ゾロリ先生のゾロリ先生がねぇと、おらもっと寂しくなっちまいそうだぁ! あ! あ! あっ! おら少し痛くても耐えるだよ、ゾロリ先生とノシシのためなら! 目の前が見えなくなりそうだぁ……これは痛くて泣いてるんでねぇ、寂しくてもねぇ、ゾロリ先生と繋がれて嬉しいんだ……きっとそうなんだ……きっと……う、う、あ、ああああ、ゾロリ先生っ、ノシシ! ああ……あ……あ……ぁ……ぁぁぁ……もうずぶずぶだぁ……おら、もうずぶずぶだぁよ……でも分かんなくなるくらい……ゾロリ先生……もっと、くれだぁ……まだまだおらを汚してくれだぁ……汚しきってくれだぁ……ノシシのために……ゾロリ先生のために……おらを……汚して、罰して……ぁぁぁぁぁぁ……