最近話題の日本熊森協会の活動については、ならなしとりを初めとして、各所で批判的検討が行われている。 だいたい論点は出尽くした感があるのだけど、何か新しい視点から取り上げることはできないかと思っていろいろと調べてみたところ、熊森の顧問一覧の筆頭に掲げられている東山省三という人物の名が目に留まった。 ぐぐってみると、西博義のエッセイ(紀の国のクマ博士)という紹介記事が見つかった。ここから2箇所引用しよう。 まず、クマの確認情報を県下各地から取り寄せはじめ、何年にもわたった詳細な記録を保存されており、今では県の担当課や環境庁もその情報を頼りにしているまでになっている。 さらに東山さんは広大な紀伊山脈の中の、クマのよく通る高山地帯に土地を借り、クリの木を植え、山芋のたね「むかご」を蒔きはじめたのである。 野生動物は一度食べ物を拾ったところは正確に記憶していて、忘れることなく再び戻ってくる。1年中高