民主党代表選で菅直人首相、小沢一郎前幹事長のどちらが勝つかによって、野党各党の政権与党への対応は異なることになりそうだ。両氏の代表選公約をみると、2009年総選挙マニフェストの扱いについて菅氏は修正に含みを残し、小沢氏は堅持を強調。この主張へのスタンスが野党は党ごとに違うためだ。 自民党の谷垣禎一総裁は1日、視察先の新潟県燕市で「菅さん、小沢さんが何をやりたいのかのメッセージがない」と両氏を切って捨てた。石破茂政調会長も「2人の公約は全く違う。とても同じ党の議員同士の戦いとは思えない」と真っ向から批判した。 ただ、自民党はねじれ国会のもと、来年度予算案などをめぐる与党との協議について、まず子ども手当や高速道路無料化などの「バラマキ」廃止が前提だと主張してきた。このため、マニフェスト修正の可能性に言及した菅首相が続投するなら、与野党協議の芽が出てくる可能性はありそうだ。ある自民党幹部は「