2013年、ニューヨーク株式取引所を訪れ、アベノミクスに関するスピーチを行った安倍元首相 Photo: John Moore / Getty Images 安倍元首相が凶弾に倒れたことで、その実績が世界中で改めて評価されている。肝入りだった経済政策のアベノミクスは、充分な成果を残さなかったとして欧米のメディアから批判がある一方、香港紙はその意義を高く評価する。 【画像で見る】アベノミクスを振り返る 欧米が否定してきた量的緩和政策香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」のコラムニストであるアレックス・ローは、安倍元首相の功績は、アベノミクスを通じ、「量的緩和」という財政政策を世界中で正当化させるのに一役買ったことだと言う。 アベノミクスは「大胆な金融政策」、「機動的な財政政策」、「民間投資を喚起する成長戦略」という3つの矢から成っていた。 ローは、構造改革を含めたアベノミクス全体の効果