【桜庭一樹写真日記◎廃墟?】 仕事場に机と本を運びこんだところで時間切れ~。缶詰に入ったら、原稿が進むほどに日ごとに荒れ果て、いつしか廃墟写真集みたいに……。なんとかしなきゃ……。(桜庭撮影) 道化は昨日は笑っていない。そうして、明日は笑っていない。一秒さきも一秒あとも、もう笑っていないが、道化芝居のあいだだけは、笑いのほかには何物もない。涙もないし、揶揄もないし、凄味などというものもない。裏に物を企んでいる大それた魂胆は微塵もないのだ。ひそかに裏に諷しているしみったれた精神もない。だから道化は純粋な休みの時間だ。 2月某日 じつは入籍した。 しかし、そのまままっすぐ『赤朽葉』のスピンオフ『あいあん天使!(仮)』の缶詰に入ってしまったので、今日まで担当編集さんたちに言いそびれたまま原稿書きに追われている。でも、ずっとお世話になってる人にはもう言わなくちゃ……。 夫はまったくちがう世界の人で
気づいたら二年くらい積んでました……。ハードカバーって本当に慣れなくって、年に一冊くらいしか手が伸びないです。重い重いジレンマなのです。 「美しい」という概念が、まるでファンタジー上の存在であるかのように語られる作品です。「美しい異形のかんばせ」を持った主人公七竈さんを中心として描かれる作品世界は、だから現実から丁寧に剥離されています。 過度に柔らかな、それなのに妙な生々しさや生臭さすら感じさせる文体は、どこかふわふわとしていて読者から現実感を奪います。登場人物どうしの会話も、現実には多分ありえないだろう奇妙な応答によって成り立っています。作品全体のあらゆる要素が、お話を現実から少しだけ異化させようと働いているかのようです。 この、会話のどこかふわふわとしたような感じは、桜庭さんのこれ以前の作品でもときどき感じることがありました。ただし本作では、そのふわふわによって全編が覆われています。
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上 (単行本コミックス) 作者: 桜庭一樹,杉基イクラ出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2008/03/08メディア: コミック購入: 78人 クリック: 1,942回この商品を含むブログ (98件) を見る砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 下 (2) 作者: 桜庭一樹,杉基イクラ出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2008/03/08メディア: コミック購入: 69人 クリック: 458回この商品を含むブログ (82件) を見る昨日、梅田のジュンクドー行ったんです。ジュンクドー。そしたらなんか『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の漫画版が並んでたんです。で、よく見たらなんか作者のところに、杉基イクラ、とか書いてあるんです。もうね、アホかと。馬鹿かと。即買いしました。 原作の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』は、直木賞作家・桜庭一樹の代表作として有名ですね。閉
桜庭一樹さんが『私の男』で直木賞を獲りましたね。 →私の感想 おめでとうございます。 私は以前、『私の男』を買おうかどうか迷っていて、周囲の評判を聞いてから買おうかと様子をうかがっていたのですが、あまり感想がアップされていませんでした。どうやらライトノベル書評サイトの人たちはあまり『私の男』を読んでいないという印象を抱きました。 そこで、ライトノベル書評サイトに桜庭作品の書評がどれくらい載っているか調べてみました。 調査対象サイトは内部検索しやすい所を適当にピックアップし、『推定少女』以降の作品について表にしました。 (2008年1月初旬現在。間違っていたら指摘を下さい。) 推定少女 GOSICK3 青い薔薇の下で 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない GOSICK4愚者を代弁せよ 荒野の恋 第1部 Catch the tail GOSICKs 春来たる死神 少女には向かない職業 ブルースカイ G
野性時代 vol.39 (2007 2) (39) 出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2007/01メディア: ムック購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (14件) を見る の特集より。 一人の著者につき一冊だけにして、書評などで触れたことのある作品もなるべく避けました。小説のほかに映画、漫画、お笑いも入れました。 (画像が多いのでやや重め) 星の時計のLiddell/内田善美/集英社 毒薬の小壜/シャーロット・アームストロング/ハヤカワ文庫 麦撃機の飛ぶ空/神林長平/ヒヨコ舎 予告された殺人の記録/ガルシア=マルケス/新潮文庫 愛を乞うひと/下田治美/角川文庫 つなわたり/ピーター・ラヴゼイ/ハヤカワ文庫 郵便配達は二度ベルを鳴らす/ジェイムズ・ケイン/新潮文庫 七人のおば/パット・マガー/創元推理文庫 歯と爪/ビル・バリンジャー/創元推理文庫 君主論/マキャ
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子供でも成熟したオンナでもない「少女」という不思議な存在を描き出す小説で、脚光を浴びている。「みんな持っている感情でも、多感なこの世代にすれば鋭敏に書けるはず」。そう語るこの人も、教室でいつも本を読んでいた少女の面影がある。 デビューは1999年。「最初、男性の筆名にしたのは、先入観なしに読んでほしかったから」。痛快なミステリー「GOSICK」シリーズなど、ライトノベルでは既に人気作家だが、昨年、『少女には向かない職業』(東京創元社)で一般小説にも進出。普通の女子中学生に殺人を犯させてしまう孤独や抑圧感が話題を呼んだ。 「ライトノベルではできなかったことを、文体を選んで自由にやっています」 新作の『少女七竈(ななかまど)と七人の可愛そうな大人』(角川書店)では、奔放な母親に愛されない高校生の美少女の悲しみが、古風な文体とともに浮かび上がる。女の人生は<母をゆるす、ゆるさないの長い旅>という
団塊の世代の大量定年を控えた昨今、第二の人生を文筆の世界で開花させたいと望む人は少なくない。現実には10代、20代の受賞者がもてはやされる風潮だが、その中でこの数年、熟年受賞者ばかり輩出する珍しい新人賞がある。松本清張賞だ。 第13回の今年も59歳の広川純『一応の推定』(文芸春秋)が射止めた。人生経験の厚みが生かされた「社会派推理」として評価したい。 大阪の初老の工場経営者が駅で轢死(れきし)する冒頭から、清張の「点と線」を思わせる緊迫感がある。3000万円の保険を掛けていた男の死は、事故か自殺か。 定年直前の保険調査員が置かれるのは、実に切ない立場だ。遺族は保険金で難病の孫を救おうとし、彼が自殺の状況証拠をつかめば、保険金は支払われない。 わずかな手がかりをたどり真実を追うひたむきさから、地道に仕事と向き合う調査員の良心が伝わる。社会の片隅で生きる人々の哀苦が、関西の冬の情景のなかににじ
USENが運営する動画配信サービス「GyaO」は、オリジナルドラマ「少女には向かない職業」を5月26日より配信する。視聴は無料。 「少女には向かない職業」は、桜庭一樹原作のライトノベルを映像化した作品。働きもせず暴力を振るう義父に嫌気がさし、ふとしたきっかけで殺意が芽生える13歳の少女大西葵をホリプロタレントスカウトキャラバングランプリの緑友利恵が演じるほか、片桐はいり、渡辺いっけい、要潤、萩原聖人らが出演する。 視聴にはWindows Media Playerを使用し、配信帯域は384kbps、768kbps。毎週金曜日に更新し、全10話を1週ごと配信する。5月18日からはドラマに先駆けた特別番組も配信されている。
世界が崩壊に瀕する時。世界を清め、元に戻す聖櫃を開ける為、少年と少女は立ち上がる。新鋭ライターが挑戦する、人気RPGのノベライズ。 主人公たちが何を思ってそういう行動を取ったか、ってのが理解できないところが多く、あまり感情移入できませんでした。私が考える面白くないノベライズの条件に、「これ、メディアを変えた意味がないんじゃないか?」というのがあります。例えば、小説が強くてRPGに弱いのって、心情表現だと思うんですよ(最近のゲームは疎いのでよく知りません。FF8とか饒舌に過ぎるくらいスコールの内面吐露があったけど)。ゲームだと、プレイヤーが自分で主人公を操って話を進めてくからまだ気にならないけど、小説媒体では作者がそこらへんを意識して隙間を埋めてやらないと、ただのト書きになってしまう。このノベライズも、そんな感じでした。 それと、気になったのがあとがき。 はじめまして、山田桜丸です。コバルト
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http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20060503-OHT1T00050.htm インターネットの無料ブロードバンド放送「GyaO」のオリジナルドラマ「少女には向かない職業」(全10話)で26日から放送。 えー。完全に意表突かれた。早く昨日になればいいさんによると、3月から2ヶ月間下関でロケが行われていたようです(http://www.shimonoseki-fc.jp/news_index.html#011)。 まあ、アニメよりはドラマ向きかもしれないけど……女子高生が××をぶん回すシーンとか楽しみだなあ。つうか、50分×全10話って結構長くないですか?オリジナル展開入るのか?原作者本人出演はあるのか?
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