オランダの若き女性デザイナーが考案したこの“軽食”は、3Dプリンタを使ってプリントした苗床に野菜の種やキノコの菌糸を植え付け、生長したらパイ皮などの入れものごと、そのまま食べるという画期的なコンセプトだ。 この軽食は「Edible Growth」と呼ばれている。考案したのはオランダのアイントホーフェン大学の工学生クロエ・ラツェルベルト氏で、オランダを拠点に世界的に活動している応用科学研究機構(TNO)と共同で開発を進めている。 Edible Growthは3つの要素からなる。まず苗床で、これは乾燥した野菜やフルーツ、ナッツ、タンパク質、寒天培地など食べられるもので作られる。次に植物の種や小さな苗、キノコの菌糸、酵母、ある種のバクテリアなどの有機体で、これらが苗床で育つ。そして入れ物となるクラストで、これはパイ皮やパスタなどの炭水化物で作る。それぞれの要素は既に存在する食品3Dプリンタでプリ