シリアの暫定政府の指導者アフメド・アル・シャラア氏が、写真を撮る際に若い女性に髪を覆うよう仕草で促したことが、インターネット上で議論を呼んでいる。アル・シャラア氏はBBCとのインタビューで、こうした批判を一蹴した(アル・シャラア氏は今月初めまで「アブ・モハメド・アル・ジョラニ」を通称として名乗っていた)。 シリアをめぐっては、バッシャール・アル・アサド政権を反体制派が打倒した今、将来の方向性についてさまざまな憶測がしきりに飛び交っている。そうした状況での出来事だけに、リベラル派と保守派の両方が批判している。 リベラル派は、イスラム教スンニ派の「ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS、「シャーム解放機構」の意味)」の指導者が、女性に髪を覆うよう求めたことを、シリアにイスラム主義体制を導入しようとする兆候だと見なした。